セレッソ大阪【J1リーグ第29節 C大阪vs.G大阪】リベンジ誓う大阪ダービー。38分の1ではない特別な一戦で、求めるモノは勝点3のみ

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ガンバは現在、リーグ戦では8試合未勝利と結果が出ていないが、その内、6試合が引き分けと、いずれも紙一重の攻防を続けている。失点数がリーグで2番目に少ない26という数字が物語るように、守備での粘り強さが今シーズンの特長。前回の大阪ダービーでも、セレッソはガンバの守備を崩せず無得点に終わっただけに、今節は何としても青黒の壁をこじ開けたい。得点数には課題を抱えているガンバだが、FWやトップ下でプレーする宇佐美貴史の存在は脅威であり、山下諒也とウェルトンの両ウィングにも警戒が必要。いずれも個での仕掛けも持っているだけに、1対1でのバトル、チャレンジ&カバーでしっかり止めて、良さを出させないようにしたい。ボランチ、ダワンの攻撃参加、セットプレーにおける中谷進之介らの高さにも要注意だ。直近のJ1リーグ第32節・東京ヴェルディ戦では、1点リードで迎えた90+4分に同点ゴールを叩き込まれ、土壇場で白星を逃す結果に終わっているだけに、大阪ダービーにかける思いも強いだろう。「全員でハードワークする部分」(小菊昭雄監督)で負けないことは、この試合で何より重要になる。試合開始から終了まで、“出し切る”覚悟で臨みたい。

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J1リーグでの大阪ダービーは今節で48度目。近年はセレッソがガンバを圧倒している。ただし、前回対戦、アウェイでの一戦は0-1で敗れているだけに、「明日は必ずリベンジするしかない」と指揮官も語気を強める。異例の平日開催となる大阪ダービーだが、スタジアムを埋め尽くす両サポーターの熱気で充満することは確実。「サポーターとともに、勝つことでしか味わえない思いがあるので、必ず勝ちます」とはセレッソのアカデミー出身、喜田陽。“38分の1”ではない特別な一戦で、チーム、サポーターが一丸となって戦い、ヨドコウ桜スタジアムを歓喜で染めてみせる。
(文=小田尚史)

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