菅沼・千葉 大舞台で復調急

チーム・協会

【菅沼 菜々 Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)第1日

 今季初のノーボギーラウンド。茨城ゴルフ倶楽部で好スタートを切ったことに菅沼菜々は全身で喜びを表した。「ピンチはなし。ボギーを打たないゴルフを徹底した」そうだ。

 自然体でチャンスを待った。この日、唯一のバーディー奪取は5番。ただし、切れ味抜群の7Iで、ピンそば30センチにつけ、ギャラリーの歓声があがった。ここまで8試合へ出場し、予選落ちが6試合もある。前年の活躍を考えれば、これはもう大変だ。しかし、あえて、不調の理由を明かすことはなかった。

 ところが、この日、「調子が良くなってから、実は-と話したかった。言い訳をしているようでイヤだったから」と前置きし、「2月、オフのラントレーニングで右ひざの内側を痛めた。幸い、大事には至らなかったものの、10日間ほど静養。それから、調子がおかしくなって・・・」という。連日、さまざまな改良を加えてきたが前週、ようやく原因が発覚。

 「いろいろ考え、動画を見ながらスイングでちょっと、右ひざが前に出ていることに気がついた。回転でボールを打つから、右ひざを知らないうちにかばっていたのでしょう。下半身へより重心をおいて、しっかり矯正した。ここで、ノーボギーなんて、私らしいですね」とほほ笑んだ。

 一方、自称・アイドルは、アンシネと初の同組が実現し、「私はせっかち。(アンは)大人っぽい雰囲気でした。それにいい匂いが。あしたも一緒です。うれしい」と喜びを隠せなかった。

【千葉 華 Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 また、同じ71で第1日を終えた、千葉華がエッ-と、思わず目を見開いてしまうようなエピソードを明かす。「いつも、ハウスキャディーさん。でも、今回は変化をつける意味もあってSNSで2週前、キャディーさんを募集してみた」。

 採用したのは、偶然にも、沖縄で同じゴルフスクールに通っていた同級生の仲西菜摘さん。現在は茨城県在住で、「すごく気が合って新鮮でした。大正解」と言葉が弾んだ。「朝、グリーンのスピードが14フィートを超えていると聞いて、エッ-と驚いた。だからテーマはシンプルに、3パットをしない。スタート前、距離感をしっかり合わせることだけに注力しました。きょうは自分をほめます」が、あすへのエールである。
(青木 政司)
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