<国内男子ゴルフ>浅地洋佑が、会えない我が子に届けるV3

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【©JGTOimages】

クラウンズ」(4月29日ー5月2日)/ 名古屋ゴルフクラブ和合コース)(愛知県)/ 一般非公開 / 6557ヤード・パー70 / 1日(3日目・第2ラウンド)

スコアメイクに徹したら、天性の勘が戻ってきた。プロ10年目の浅地洋佑(あさぢ・ようすけ)が、混戦のリーダーボードに名前を載せた。

3日目の第2ラウンドは、スタートの1番からショットをピンに絡めて連続バーディで飛び出した。

「この日フェアウェイを外したのは9番だけ」と好調の波は、午後からの強風にも途絶えることなく、ボギーは2打目を引っかけた14番だけ。

17番のパー3ではピンまで距離のないバンカーから、右足だけ突っ込む姿勢で絶妙の寄せ。最後のピンチもしのいで、通算7アンダーで上がってきた。

2019年に初優勝から一気に2勝を挙げて、トッププロの仲間入りを果たしたが、不満もあった。
「飛距離も欲しいし、安定感を出したい」と、コロナ禍に見舞われた昨年は、在宅時間でスイング改造に着手。

「ドライバーもアイアンも、飛距離が伸びて景色が変わった」と、昨年9月のシーズン再開後に成果は実感しても、結果につながらない。

「スイング改造に重きを置きすぎて、スコアをまとめるということが、おろそかになっていた」と、先週の「関西オープン」も予選落ち。

見かねた知人に叱責された。
「ヨウスケは上手いんだから。もうちょっと自信を持て。向いた方向へ打てるだろう?」と言われて、目が覚めた。

「今週は、ショットも許容範囲のところに行ってくれているから嬉しい。100点と言わないまでも、80点くらいのゴルフができた」と、最終日を前に及第点を下した。

コロナの影響もあり、ほぼ2年ぶりのV争い。
「この2日間は凄くいいゴルフができているので、明日は全体の流れを見て駆け引きしながらゴルフしたい」。

18年夏に結婚し、19年末に生まれた長男の奏汰(そうた)くんは可愛い盛り。
「でも感染が怖いので、ぜんぜん家に帰れていない。会いたいです」。
かわりにビッグニュースを留守宅に届ける。
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