<国内男子ゴルフ>祝・賞金王!! タイのジャズが新人賞

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
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【タイのリョウくんと呼ばれていました】

■国内男子ゴルフ / クローズアップ/ 新人賞のジャズが亜ツアーの賞金王に

日本のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は2日目にみぞれが降った。慣れない寒さに風邪をひいた。
ガラガラ声で「日本の寒さは知っていたけど、これほどとは。びっくり」。
本来のパフォーマンスができなかったと通算3オーバーは、出場30人中20位タイでの終戦。がっかりだったが第二の主戦場に戻ればたちまち”水を得たジャズ”。

その翌週、灼熱のインドネシアで行われたアジアンツアー「BNIインドネシアマスターズ(12月12日〜15日)」で今季3勝目。同ツアーは今週の最終戦を残して、自身初の賞金王を確定させた。
世界ランクも45位に浮上。自身初のトップ50に飛び込んだ。
大躍進の1年を、この上ないハッピーエンドで完成させた。

今年の男子ゴルフは、ジャズから開けた。
1月、アジア枠で出場した日亜の開幕戦「SMBCシンガポールオープン」で優勝。
日本ツアーの正式メンバーに加わると、序盤は賞金1位を快走した。

ランキングボードで注目を集め続けた名前。
「ジャズ・ジェーンワタナノンド」。
本名は「アティウィット」だが、タイでは幼少期に我が子をあだ名で呼ぶ習慣がある。
ジャズ好きのお父さんがつけた。2010年のプロ転向時にそのまま登録名にした。
翌11年に日本デビュー戦を飾った「アジアパシフィック パナソニックオープン」では、史上最年少の15歳301日で予選を通過。
母国で「タイの遼くん」と、脚光を浴びた。
当時、本人も初々しく「リョウ選手はゴルフのマナーや、メディアの受け答えなどが素晴らしい。憧れです」と、声変わり前のソプラノで語っていた。
その8年後に石川と、賞金レースを争うまでに成長して戻った。

今年5月のメジャー「全米プロ」では、14位タイに入賞。2000万円超の高額賞金も加えた。賞金ランク7位は、初シード組の中でも断トツの出世頭。

今季の「最優秀新人賞 島田トロフィ」を受賞した。
12月9日に都内で行った「ジャパンゴルフツアー表彰式」で表彰を受けた。

株式会社SMBCモビットより賞金100万円と副賞として、デサントジャパン株式会社より高級ダウンの「水沢ダウンジャケット マウンテニア」をいただき、これで日本の防寒対策もばっちり…!!

「来年は、日本の寒さにも耐えられるように鍛えて戻ります」。風邪声に、ユーモアを交えて述べたジャズ。
「この1年、日本ツアーでは本当によくしていただき感謝しています。来年も日本で戦いながら、ヨーロッパツアーにも挑戦したい。たくさんのチャンスを僕に与えてくださり、本当にありがとうございます」。

年明けには、すぐ連覇がかかる。
「SMBCシンガポールオープン」は1月16日に、今年も当地のセントーサ・ゴルフクラブで開幕。
五輪イヤーの海外初戦は16年に金メダルのジャスティン・ローズ(英)、銀のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、銅のマット・クーチャー(米)の、3メダリストが集結。代表候補のジャズにも気合が入る一戦。
「来年、シンガポールでみなさんにお会いできるのが楽しみ」。
タイの24歳は、来季も世界の扉をこじ開けていく。
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