春のNHKマイルC(G1)を制して初戴冠。2番手で上手く流れに乗って押し切り、3歳マイル王に輝いた。デビュー以来(4.1.1.1)と安定した成績で、左回り(2勝)も合うタイプ。夏場を休養に充てリフレッシュし、馬体はさらにたくましく成長を遂げた。秋初戦をきっちり制し、今後のG1に弾みをつけたい。

春のアーリントンC(G3)を快勝し、重賞2勝目。前走・NHKマイルC(G1)は3角前で他馬と接触する場面があったが、しぶとく伸びて4着に盛り返した。昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)でも2着に好走しており、マイル適性は十分。重賞2勝はともに休み明けで、鉄砲も利く。いきなりチャンスがありそうだ。

デビュー2連勝後、重賞で3、2、3着。右にモタれる面があってタイトルには手が届いていないが、潜在能力は高い。気性面などを考慮して秋華賞(G1)には向かわず、マイルの富士Sを選択。古馬とは初対戦となるものの、52キロの軽斤量は魅力だ。距離短縮と初の左回りで新味を期待したい。

過去10年、連対馬は(2)(14)、(1)(6)、(5)(3)、(1)(9)、(2)(12)、(4)(1)、(3)(4)、(1)(4)、(2)(3)、(2)(3)番人気で決まった。上位1〜3番人気は4、4、4連対とまずまずの成績だが、6番人気以下からも4頭が連に絡んでいる。

馬連配当は
1000円台...4回
2000円台...2回
3000円台...1回
4000円台...1回
万馬券............2回

14、12番人気が2着に食い込んだ年に、2万2000円、1万4780円の波乱決着となったが、ここ5年に限ると連対馬はすべて4番人気以内の組み合わせ。馬連配当も3000円未満とほぼ平穏に収まっている。

また、3着に13、5、14、14、5、3、2、11、5、4番人気が入線した3連単配当は、171万、3万、46万、25万、26万、2万、1万、5万円台、9650円、3万円台。こちらもここ5年は大荒れは起こっていない。ただ、2014年以前は171万馬券を筆頭に25〜46万円台の高配当が続出。そろそろひと波乱あっても驚けないか。

連対馬20頭のクラス別を見ると、G1組5頭、G2組3頭、G3組10頭、オープン特別組2頭。オープン組以下は苦戦している。

ステップ(着順)は5連対で京成杯オータムH(2、2、6、3、2着)組がトップ。次いで、安田記念(15、5、8着)組3連対、2連対でポートアイランドS組と続いている。なお、前走成績は京成杯オータムH組なら3着以内が理想で、G1安田記念組はその時の成績に関係なく巻き返しが可能となっている。

年齢別は3〜7歳以上馬が35、26、43、37、20頭出走して4、9、5、2、0連対。連対率は11、35、12、5、0%。4歳馬が好成績を残しているが、今年該当の出走馬はヴァンドギャルド1頭だけ。3、5歳馬の反撃は必至だ。

東西対決は、関東馬が10連対(連対率14%)、関西馬も10連対(同12%)。連対数は互角だが、率で関東馬が関西馬を一歩リードしている。


ヴァンドギャルドは3走前の東京新聞杯(6着)、2前走のマイラーズC(3着)はともに痛恨の出遅れ。前走はスタートこそ決めたものの、やや重に加え、4コーナーで挟まれる不利が痛かった。強敵相手にG1でもまれた経験は大きいはず。スムーズな競馬で巻き返す。

馬単は(5)←→(4)、(5)←→(7)、(5)←→(11)、(5)←→(2)。

3連単は(5)←→(4)から(7)(11)(2)と、(5)←→(7)から(4)(11)(2)への3着流し。