レコード決着となった前走・オークス(G1)で4着に善戦。出遅れて後方からの競馬となったが、馬群を割って追い上げダノンファンタジーらに先着した。その後は休養を経て栗東に滞在し、順調にメニューを消化。母ブラックエンブレムは08年の秋華賞(G1)勝ち馬で、血統背景は申し分ない。しっかりと結果を出して本番につなげたいところだ。

昨年の阪神ジュベナイルF(G1)を制するなど、重賞3勝を挙げている実力馬。前走・オークス(G1)は5着と掲示板止まりだったが、気性的に2400Mが長かったのだろう。距離短縮はプラスに働きそうで、阪神も4戦3勝の得意コース。休み明けでもマークは外せない。

前走・月岡温泉特別(2勝クラス)で牡馬を一蹴し2連勝。ここまで6戦して(3.0.2.1)とデビュー戦(5着)以外は複勝圏を外していない。勝ち鞍はマイルまでだが、母スイープトウショウ(G1・3勝)は04年の当レース(当時2000M)3着をステップに秋華賞(G1)を制覇。ポテンシャルの高さに期待がかかる。

過去10年、連対馬は5-1、4-6、1-10、1-2、1-9、2-15、7-1、1-11、8-6、5-2番人気の組み合わせで決着した。1〜3番人気は6、3、0連対。1番人気は4勝、2着2回とまずまずの成績を残しているものの、2、3番人気がアテにならず、6番人気以下から8頭の伏兵馬が連対している。

馬連配当は
3 け た……1回
1000円台…2回
2000円台…1回
5000円台…1回
7000円台…3回
万 馬 券……2回

2000円未満の人気サイド配当で決まった年もあるが、10回中5回は2万馬券2回を含める7000円以上の高配当。波乱が起こっても不思議はない。

また、3着に10、5、7、3、10、9、2、6、3、13番人気が入線した3連単配当は、9万円台、19万円台、13万円台、800円、26万円台、75万円台、2万円台、10万円台、33万円台、22万円台。こちらも10〜75万円台の高配当が7回も飛び出す大荒れとなっている。

連対馬20頭のクラス別は、重賞組13頭、オープン特別組1頭、2勝クラス組1頭、1勝クラス組4頭、未勝利組1頭。格上の重賞組が優勢だが、下級条件の2勝クラス組以下からも6頭が連対。特に、ここ2年は1勝クラス2頭、2勝クラス1頭と条件組が大健闘している。

路線別は、オークス組が12連対と他路線を圧倒し、10回中9回で連対。連を外した年も3着と馬券圏内を確保している。なお、そのときの成績は(4、2)、4、(3、6)、(1、2)、3、1、1、1、13着。掲示板を確保していれば、さらに連対確率はアップする。

また、所属別は関東馬4連対(連対率24%)、関西馬16連対(同12%)、地方馬0連対。関西馬が最多連対を果たしているが、出走頭数を考慮すれば関東馬にもチャンスは十分ある。


◎……前走のオークスでウィクトーリアは出遅れ。後方からの追走となったが、直線馬群をさばきながら0秒5差の4着と掲示板を確保した。スタートに不安を残すものの、脚をタメれば終い鋭く切れる。戸崎圭騎手とのコンビも3度目。ラスト1冠に向けて好発進を決めたい。

○……昨年の2歳女王ダノンファンタジーがこのレースから始動する。前走のオークスは0秒5差の5着とひと息の成績だったが、距離が長いと言われる中で大きく崩れなかった。1800Mへの距離短縮は好材料。女王復権に注目が集まる。

▲……3番手はシャドウディーヴァ。初勝利に3戦を要したが、フローラSでハナ差2着に入線するなど強敵相手に好走。前走のオークスでも上記2頭とタイム差なしの6着に健闘した。7戦中5戦で上がり33秒台をマーク。このメンバーに入っても見劣りしない決め手を秘めている。

△1……スイープセレリタスは1、2勝クラスを連勝中の上がり馬。前走は後方から追い上げた馬が2〜4着を占める中、好位から早めに抜け出して押し切った。芝1800Mは初めてとなるが、前走のようなレースができれば上位に食い込める。

△2……アルティマリガーレも1、2勝クラスを連勝。前走は昇級戦、古馬相手のマイル戦で堂々勝利を挙げた。ここまで(3.1.0.0)の成績で、2着だった3走前も直線スムーズならばという脚色。まだ底を見せていない。