昨年は日本ダービー(G1)を制し、ジャパンC(G1)で2着。現役屈指の実力馬であることは間違いないだろう。前走・ドバイシーマクラシック(国際G1)は4着どまりだったが、その後は休養を挟んで順調に調教メニューを消化。今回の中山では3戦2勝(ホープフルS制覇)とコース適性にも不安はない。好発進を決めて秋のG1戦線に弾みをつけたい。

昨年の皐月賞(G1)勝ち馬。その後6戦は勝ち星から遠ざかっているものの、掲示板外は菊花賞(G1・7着)のみと堅実な走りを見せている。3走前の京都記念(G2)ではレイデオロに先着して連対確保。クラシックホースに輝いた中山コースで久々の勝利を目指す。

前走・宝塚記念(G1)は4角で包まれる場面がありながら、最後まで粘り強く伸びて5着。昨年の牡馬3冠でも3、6、5着と健闘しており、当舞台では今年のアメリカJCC(G2)を快勝している。3カ月の休み明けだが、今週の追い切りでは栗東坂路で自己ベストをマーク。警戒はしておきたい。

過去10年、連対馬は1-6、3-1、5-1、1-6、2-4、9-2、2-7、3-1、1-3、5-1番人気で決着(2014は新潟競馬)。上位1〜3番人気は7、3、3連対とまずまずの成績を残している。

馬連配当は
3 け た……4回
1000円台…4回
6000円台…1回
7000円台…1回

6000円台と7000円台の中穴も出ているが、8回は2000円未満の堅い配当。全体としては平穏に収まっている。

一方、3着に8、2、6、2、6、1、12、7、6、3番人気が入線した3連単配当は、1万円台、4830円、1万円台、6120円、3万円台、6万円台、25万円台、2万円台、8070円、2万円台。こちらも14年の25万5930円以外は、すべて7万円未満で決まっている。

ステップ(着順)は7連対で宝塚記念(1、4、1、8、3、5、8着)組がトップ。次いで、2連対で天皇賞・春(17、12着)組、七夕賞(9、3着)組などが続いている。上記G1レースなら成績に関係なく巻き返しが可能となっている。

年齢別は3〜7歳以上馬が1、22、49、32、38頭出走して0、5、7、7、1連対。連対率は0、23、14、22、3%。4〜6歳馬が狙い目か。

また、連対馬の出走間隔は、3〜6週組4頭、2カ月半〜11カ月組16頭。夏に休養してこのレースが秋初戦となる馬も多く、久々は気にしなくてもよさそうだ。


◎……ダンビュライトは年明けにこの舞台でアメリカJCCを勝利している。昨年の3冠は3、6、5着とここに出走の同期2頭に分は悪いが、今週からCコース(内柵を3M外に移行した)を使用。前々で立ち回れる先行力は大きな武器となる。スタートを決めて2個目の重賞タイトルを奪取する。

○……前走の天皇賞・春でガンコはいったん先頭に立ったものの、直線を向いて失速。初距離と道中行きたがった影響が最後に出たか。中山は2走前にG2日経賞を快勝したコース。緩い馬場に問題はなく、距離短縮で反撃する。

▲……レイデオロは昨秋の神戸新聞杯を勝った後、ジャパンC2着、京都記念3着、ドバイシーマクラシック4着。勝ち切れないレースが続いているが、このメンバーでは実績最上位。6カ月ぶりとなるが、ダービー馬の底力を警戒したい。

△1……昨年の皐月賞馬アルアイン。実績では◎を上回っているが、今回は海外遠征帰り初戦。G1馬の能力は軽視できないが、近況は精神的に難しい面を見せている。中間の調教は順調にこなしているが、全幅の信頼は置けない。

△2……大穴をあければミライヘノツバサか。18カ月ぶりの実戦となるが、休養前に中山でアメリカJCC3着、日経賞2着の実力。好スタートから先行できる脚があり、末脚も堅実。当日の馬体に注目したい。