昨夏のラジオNIKKEI賞(G3)勝ち馬。その後は菊花賞(G1)で5着に入るなど、準オープンでは実績上位の存在だ。前々走の福島民報杯(OP)で3着を確保し、コース適性を再アピール。ハンデ頭でもチャンスが大きい。

2月のアメジストSで0秒1差3着。クラス上位の決め手があり、ラストは堅実に追い込んでくる。前走のマーメイドS(G3)は相手が強く9着に敗れたが、自己条件で見直してみたい。

一昨年まで夏の新潟競馬で行われていたが、昨年から福島開催に変わった。

その昨年はフルゲートの16頭立て。13番人気のメイショウサミットが外枠15番から押しながらハナを奪い、後続を1馬身ほど離してマイペースの逃げ。直線を向くと二の脚を使って2着を2馬身半ちぎってゴールした。2着は最後方から追い込んだ5番人気のパワースポット、3着には1番人気に推されたルナが入った。

2けた人気馬の優勝で単勝配当は4150円の高配当で、馬連2万2190円、馬単4万9750円、3連単が22万7600円。ハンデ戦らしい波乱の決着となった。

年齢別は1〜3着に7、5、4歳馬が入線。また、性別は牡馬12頭と牝馬4頭で争い、牡馬、牝馬、牡馬の順。出走頭数は少ないが、牝馬が2着を確保している。

東西対決は関東馬11頭と関西馬5頭で戦い、1〜3着を関東馬が占めた。

出走馬16頭のハンデは52〜57.5キロの範囲で、上位3頭は54キロ、53キロ、57.5キロで決着。トップハンデ馬は3着を死守したものの、52キロの最軽量馬は10着に敗れている。


◎……準オープンに昇級後のチェリーヒロインは4、6着。直線で前が壁になる窮屈な競馬だったが、着差は0秒2、0秒4と大きく崩れていない。1800Mに実績はないが、牡馬相手のここ2戦で現級にメドは立った。引き続き53キロの軽ハンデ。馬群さえさばけばV濃厚だ。

○……ケイアイチョウサンは昨年のラジオNIKKEI賞を勝ち、2走前の福島民報杯で3着。福島の中距離を得意としている。トップハンデ58キロは見込まれたが、上位争いできる能力を備えている。

▲……前走のマーメイドSでブリッジクライムは9着。G3戦で相手も強かったが、道中力んで、直線でも前が壁になる不完全燃焼の内容だった。福島コースは(1・1・1・0)の好成績。自己条件なら差はない。

△1……フィロパトールは2走前に格上挑戦の福島牝馬Sで0秒2差の3着。前走自己条件の11着は負けすぎの感もあるが、激しい先行争いに巻き込まれての結果だけに同情の余地もある。G3と同斤量で準オープンなら巻き返しがあっても驚けない。

△2……昨年この舞台でダイワズームは1000万下の芝2000Mを快勝。昇級後も牡馬相手に3着2回の実績を残している。1800Mは3勝を挙げている得意の距離。近走は不振でもノーマークにはできない。

△3……アップルジャックは福島の芝コースでは(2・1・3・1)。14キロ増の馬体で10着に敗れた福島記念を除くと、すべて馬券対象の3着を確保している。道悪では厳しいが、良馬場ならコース巧者の大駆けが期待できる。