デビュー戦をレコード勝ち。直線で早めに先頭に立ち、一旦は後続に並ばれたが、二枚腰で差し返して勝負根性を見せた。前走・デイリー杯2歳S(G2)はスムーズさを欠き6着に敗れたが、後方から粘り強く伸びて差を詰めた。デビュー勝ちした1800Mで改めて期待したい。

前走・デイジー賞(1勝クラス)は外枠から好スタートを決めて2番手を確保。直線では緩い馬場に脚を取られながらも、粘り強く伸びて2着に好走した。長距離輸送を克服できたのは収穫で、初の中山にも対応。良馬場なら重賞でも出番がある。

デビュー戦は強敵相手に2着に終わったが、2戦目で順当勝ち。出遅れながらも後方から豪快に差し切り、非凡な決め手を示した。軽度の骨折で順調さを欠いたものの、しっかりと立て直して仕上がりは良好。このメンバーでもポテンシャルは上位とみる。

今週は東西で4重賞開催の豪華版。土曜はフラワーCとファルコンS、日曜にスプリングSと阪神大賞典が行われる。

ここでは牝馬のクラシック戦線につながるフラワーCについて、過去10年のレースを参考にして傾向を見てみたい。

過去10年、連対馬は3−4=6、1−12、1−2、1−8、2−3、2−1、12−4、5−2、2−9、2−8番人気の組み合わせで決まった(2014年は2着同着)。上位1〜3番人気の4、6、2連対は悲観する成績ではないが、6番人気以下から6頭の伏兵馬が連対している。

馬連配当は
3 け た......1回
1000円台...4回
2000円台...2回
4000円台...1回
5000円台...1回
万 馬 券......2回

15、20年に12番人気が連に食い込んで1万2520円、3万2060円と荒れ、ここ2年も4000円以上の高配当で決着した。一方で半数の5回は2000円未満。堅いか、荒れるかを見極めたい。

また、3着に4=6(2着同着)、2、14、7、4、5、1、1、1、3番人気が入った3連単配当は、2万円台=2万円台、8万円台、8万円台、3万円台、1万円台、4850円、34万円台、1万円台、3万円台、7万円台。こちらは馬連万馬券の20年に34万馬券が飛び出したが、ほかは5けた配当以下に収まっている。

連対馬21頭のクラス別は、重賞組5頭、オープン特別組1頭、1勝クラス組10頭、新馬組1頭、未勝利組4頭。オープン組は6連対と苦戦し、春G1に向けて賞金を加算したい1勝クラス組以下が71%を占めている。

ステップはフェアリーS組が唯一3連対と好相性を見せているが、今年はこの組からの出走はない。

距離別は全馬芝からの参戦で、1400M1頭、1600M7頭、1800M7頭、2000M6頭。1600〜2000Mなら減点なしで狙える。

キャリアは3〜4戦が理想。20年にアブレイズが新馬Vから直行して勝利したが、キャリア1戦馬の連対は厳しい。(たま)


◎......ミアネーロは中山芝1800Mで新馬勝ち。発馬は良くなかったが、徐々にポジションを上げ4コーナー2番手。直線早め先頭からそのまま押し切った。4カ月ぶりの前走・菜の花賞は直線で大きな不利を受けたが、メンバー最速タイの上がりで0秒2差の5着。1勝馬同士なら決め手は一枚上だ。

○......カンティアーモは新潟芝1800Mの新馬戦を2歳コースレコードで快勝。道中2頭でハナ争いを続け、直線では食い下がる2着馬を振り切ってゴールした。前走は先行した初戦と違う形になり、スムーズさを欠いた部分もあったが、終いの脚は見せた。レコード勝ちと同じ9ハロン戦で見直す手だ。

▲......カニキュルは新馬戦でシュバルツクーゲル(次走・東京スポーツ杯2歳S2着)と小差の2着。いかにも相手が悪かった。2戦目は出遅れ、道中掛かる面を見せながらもメンバー最速の上がりで2着を2馬身半ちぎって初勝利を挙げた。条件の違いはあるが、時計を大幅に短縮。初重賞でも能力はヒケを取らない。

△1......フォーザボーイズは新馬戦で1馬身差の2着に敗れたが、2戦目で順当勝ち。好位追走から後続を2馬身半差突き放した。昇級戦の前走はマイペースで逃げ切った勝ち馬に及ばなかったが、発馬でヨレるなど若さを見せながらも2着を確保。たたき2戦目の上積みを味方にV戦線に加わる。

△2......ラビットアイはデビューから3戦連続で4着。勝ち切れないレースが続いたが、2走前に待望の初勝利を挙げた。途中からハナを奪って後続を5馬身突き放す強い競馬。前走つばき賞は控える形で道中行きたがったが、牡馬相手に0秒3差の4着は悪くない。牝馬同士ならチャンスはある。