マイル5勝の実績はメンバー随一。春のダービー卿CT(G3)では、ロゴタイプ(G1レース3勝)を破って重賞制覇を成し遂げた。前走・マイルCS(G1)はスタート直後に寄られる場面があり、展開も向かず8着。牝馬限定でスムーズなら、ハンデ56キロでも巻き返しの公算大とみる。

前走・オーロC(オープン)は牡馬を相手に0秒1差3着。直線で寄られる不利さえなければ、違う結果もあっただろう。ベストは1400Mだが、桜花賞(G1)3着の実績から1600Mは守備範囲。ハンデ差を生かせば逆転の場面まで。

ラジオNIKKEI賞(G3)2着、福島記念(G3)3着と牡馬相手の重賞で善戦。小回りを苦にしない器用さがあり、当舞台で行われたフェアリーS(G3)でも2着に好走している。叩かれつつ状態も上がっているため、一発を警戒しておきたい。

昨年から重賞競走に格付けされた。ここではオープン特別時代を含める過去10回のレースを参考に傾向を見てみたい。

連対馬は(1)(3)、(6)(5)、(6)(10)、(3)(1)、(3)(2)、(14)(4)、(1)(16)、(2)(3)、(9)(3)、(11)(16)番人気で決まった。上位1〜3番人気は3、2、5連対と不振で、6番人気以下から伏兵馬が8頭も連に絡んでいる。

馬連配当は
3けた…………1回
1000円台…3回
3000円台…1回
万馬券…………5回

昨年、11、16番人気のワンツーで5万4690円と荒れ、ほかにも万馬券が4回出ている。ただ、上位1〜3番人気の組み合わせで2000円未満の堅い配当も4回。荒れるか、堅いかの両極端の結果を見せている。

連対馬のクラス別は重賞組10頭、オープン特別組1頭、1600万下組9頭。重賞組と1600万下組がほぼ同数で、10回中7回は重賞組と条件組の組み合わせで決まっている。

路線別(着順)は6連対で秋華賞(13、9、14、14、16、10着)組とユートピアS(1、2、4、5、8、2着)組が並んでトップ。次いで、3連対のエリザベス女王杯(14、9、8着)組の順。また、その時の成績を見ると、秋華賞組とエリザベス女王杯組の9頭中6頭が2けた着順からの巻き返し。このG1レース2組なら前走成績を気にする必要は全くない。

年齢別は3〜6歳以上馬が9、7、4、0連対。連対率は19、19、9、0%。3歳馬が世代をリードしている。


クロコスミアは秋初戦のローズSで逃げて鼻差の2着。続く秋華賞でも残り100メートルまでハナを主張して見せ場を作った。逃げる競馬が身に着き、距離が2ハロン短縮。スタートを決めて一気に押し切る。

馬単は(7)←→(15)、(7)←→(11)、(7)←→(9)、(7)←→(3)、(7)←→(10)。

3連単は(7)←→(15)から(11)(9)(3)(10)と、(7)←→(11)から(15)(9)(3)(10)への3着流し。