2004年10月17日(日)
11R
2004年10月17日(日)
京都
15:40発走
秋華賞 GI
芝・右 2000m
天気:
馬場:
良
サラ系3歳
オープン (混合) 牝 (指定) 馬齢
本賞金:8900、3600、2200、1300、890万円
予想印
枠番 | 馬番 | 馬名 | 大多 | 綾恵 | ナベ | たま |
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1 | サイレントアスク | |||||
2 | ダンスインザムード | |||||
3 | ドルチェリモーネ | |||||
4 | フレンチアイディア | |||||
5 | ウイングレット | |||||
6 | グローリアスデイズ | |||||
7 | フェミニンガール | |||||
8 | ヒカルドウキセイ | |||||
9 | メイショウオスカル | |||||
10 | フィーユドゥレーヴ | |||||
11 | スイープトウショウ | |||||
12 | ヤマニンアラバスタ | |||||
13 | バレエブラン | |||||
14 | インゴット | |||||
15 | レクレドール | |||||
16 | ヤマニンシュクル | |||||
17 | アズマサンダース | |||||
18 | マルカフローリアン |
買い目
大多 | 11=2 11=15 11-5 11-16 2=15 |
---|---|
綾恵 | 2=11 2=15 2-7 2-8 11=15 |
山田 | 15=2 15=11 15=14 2=11 2=14 11=14 |
たま | 11=2 11=17 11=12 11=15 11=16 |
予想
本命はスイープトウショウ。
実績:
距離・コース:
順調度:
良・1.59.1
今秋の始動戦となったローズS(G2)はクビ+クビ差の3着。直線で一旦は勝つかの勢いに見えたものの,ゴール前で鈍ってしまい,後ろから来たレクレドールに逆転を許した。春に桜花賞(G1)5着,オークス(G1)2着した実績を考えると,もう少し抵抗して欲しかった感もあるが,この辺が久々の難しいところであろう。阪神コースではチューリップ賞(G3)勝ちの実績もあるが,連対を外した3戦が全て阪神である(掲示板は確保)ことからも,急坂はあまり得意でない可能性はありそうだ。今回の京都コースはファンタジーS(G3)優勝を含む3戦3勝で,1400M戦とはいえ内回りの新馬戦を勝っている点も見逃せない。以前は稽古駆けしなかった当馬も,最近は嫌々ながらも水準並みの時計は出るようになっており,使っての上積みもそれなりにありそうだ。ダンスインザムードほか有力どころに先行タイプが多く,例年の傾向からも展開は有利になるはず。ラスト1冠で今度こそ栄誉を手中に収めたいところ。
対抗はダンスインザムード。
実績:
距離・コース:
順調度:
良・2.01.7
桜花賞を圧倒的なパフォーマンスで優勝したため,2冠達成も十分と思われた前々走のオークスであったが,結果は4着敗退。道中は余力があるようにも見えたが,直線では内ラチにモタれるように走ってしまい,ゴール寸前にヤマニンアラバスタにハナ差交わされ馬券対象すら逃す始末だった。春は一戦毎に馬体が増えていた当馬だが,いくら成長期とはいえ14キロ増では,長丁場で息切れを起こしてしまったのも無理はない話である。その後は7月に米国へ遠征してアメリカンオークス(国際G1)で0秒2差2着。アウェーのマークが厳しい競馬で取りこぼしてしまった様だが,少なくとも本来の姿には近付いていた感。この中間は美浦に帰厩後もじっくりと乗り込まれており,今週の追い切りではインゴットとの併せ馬で余裕の先着。姉のダンスパートナー,兄ダンスインザダークの京都G1実績からも,全妹である当馬にもコース適性はありそう。ここは遠征帰りでのぶっつけがどうかの一点であるが,適度な落ち着きさえあれば2冠達成も十分ある話だ。
単穴はレクレドール。
実績:
距離・コース:
順調度:
良・1.59.0
秋華賞出走のために格上挑戦した前走のローズSで,優勝を手にする大金星を挙げた当馬。オークス馬ダイワエルシエーロが2番手で追いかける前掛かりの流れで,終い勝負に徹した当馬に展開が向いたこともあるが,春の実績馬を相手に1分59秒の好時計勝ちは立派だ。5月の牝限未勝利をデビュー3戦目にして初勝利,その後に予定していた500万戦で出走を取り消すアクシデントもあったが,8月に復帰戦の札幌500万を無事に勝ち上がっての前走挑戦だった。言わずと知れたステイゴールドの全妹であり,なかなか重賞勝ちに恵まれなかった兄と違って,こちらは5戦目でのG2勝ちと優秀。京都は兄が日経新春杯(G2)優勝など得意にしていた舞台だし,サイレンススズカの宝塚記念,スペシャルウィークの天皇賞(秋)での2着といった,底力を要求される厳しい流れでこそ力を発揮していた兄と同様に,勝負強さも備わっていそうだ。当競走の傾向としては,春の実績馬が不調の際には遅れてきた上がり馬によって勢力地図が描き変わることも多く,当馬が先輩たちの例にならう可能性も捨てきれない。
抑えはヤマニンシュクル。穴はウイングレット。
今週のワンポイントアドバイス
末脚爆発,スイープトウショウ
96年に創設されて今年9年目を迎えた秋華賞。
過去8年,1??3番人気は4,4,2連対。上位人気はほめられた成績ではなく,代わりに7番人気以下から5頭が連に絡んでいる。伏兵馬の台頭で馬連は8回中4回で万馬券が飛び出す大荒れレースだが,ここ3年は3けた配当で堅く収まっている。
連対馬の前走はG1・2頭,G2・11頭,G3・1頭,1000万下(旧900万下)2頭。ステップはローズS(G2)組が10連対と他路線を圧倒している。その中でも1着馬は,2勝,2着2回,3着1回と抜けた信頼度を見せている。なお,00年に新設された関東のトライアル・紫苑S組はここまで連対馬を1頭も出していない。
00年のティコティコタックを除く15頭が重賞を経験。うち14頭に3着以内の実績があり,11頭が重賞ウイナーだった。99年に馬連9万馬券を演出した2頭にしても,前走で重賞3着入線を果たしている。秋の3歳牝馬を決める頂点レースだけに,重賞未経験馬や馬券対象になったことない馬の出番は少ない。
勝利数別では,1??5勝以上馬が0,3,6,3,4連対。1勝馬は苦戦中で,2勝馬の連対も99年の大波乱の2頭とローズバド。3勝馬以上が連対への理想となっている。出走間隔は中2??4週16頭と5カ月2頭。休養明けで連対を果たした2頭の前走はNKHマイルC(14着)とオークス(3着)。いずれもG1から直行馬だった。
スイープトウショウは2番人気の桜花賞(G1)で5着と敗れたが,距離不向きのオークスで2着に食い込み,能力の高さを改めてアピールした。前走ローズSは勝負どころから一気にまくって行き3着。早め先頭に立った分,直線の詰めが甘くなった。今回は春クラシックの原点に立ち返って脚をためる作戦。世代を引っ張ってきた力量馬の末脚がラスト1冠で爆発する。
ダンスインザムードはデビューから無傷の4連勝で桜花賞を制覇した。オークスでまさかの4着に敗れたが,米国遠征のアメリカンオークス(国際G1)で2着。帰国後は短期放牧などに出されながらここを目標に調整された。3カ月半ぶりの実戦となるが,力を出し切れば楽勝してもおかしくない。
アズマサンダースは,桜花賞でダンスインザムードにこそ離されたが2着は確保した。前走ローズSは好位2番手から追走。直線でもしぶとい粘りを見せたが,久々が応えたかゴール前で息切れし5着に敗れた。夏に充電し秋初戦で上々の滑り出しを見せた。春にかなわなかったG1の夢を果たせる底力は備えている。
トライアル・ローズSを制したレクレドールは,海外遠征などでも名をはせたあのステイゴールドの全妹。前走は後方待機で直線外から目の覚める強襲を見せた。展開がはまったにしても鮮やかな差し切りだった。目下3連勝。勢いに乗って一気にG1を奪取しても驚けない。
ヤマニンアラバスタは関東のトライアル・紫苑Sで1位に入線したが,無念の5着に降着となった。オークスで4コーナー14番手から直線馬群を割って3着に急追した末脚は間違いなく世代トップ級。関西への長距離輸送さえ克服すれば差はないはすだ。
ヤマニンシュクルは阪神ジュベナイルF(G1)を優勝し,桜花賞3着,オークス5着。夏の北海道のクイーンS(G3)で3着と敗れたが,古馬に初挑戦で0秒3差なら悲観する材料ではない。9戦して3勝,2着1回,3着4回,5着1回。牡馬との混合戦でも掲示板を外していない。“2歳女王”反撃を警戒したい。