ファンが選ぶ!NBA真の最強ドリームチーム

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 スポーツナビでユーザー投票を実施した「NBA真の最強ドリームチームランキング」。世代を超え、真の最強ドリームチームに選ばれたのは誰だ!?
 今回はフロントコート編のランキングを発表します!

※1人3票まで投票可能
※ランキング上位と総評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます

ランキング

順位 選手名 初出場の五輪 得票率
1 レブロン・ジェームズ 04アテネ五輪 73.04%
2 シャキール・オニール 96アトランタ五輪 55.00%
3 ケビン・デュラント 12ロンドン五輪 25.36%
4 ティム・ダンカン 04アテネ五輪 22.68%
5 アキーム・オラジュワン 96アトランタ五輪 21.61%
6 スコッティ・ピッペン 92バルセロナ五輪 17.86%
7 ラリー・バード 92バルセロナ五輪 10.54%
8 カール・マローン 92バルセロナ五輪 9.29%
9 チャールズ・バークレー 92バルセロナ五輪 7.50%
9 ケビン・ガーネット 00シドニー五輪 7.50%
11 カワイ・レナード 20東京五輪候補 5.71%
12 アンソニー・デイビス 12ロンドン五輪 5.00%
13 パトリック・ユーイング 92バルセロナ五輪 4.82%
14 デビッド・ロビンソン 92バルセロナ五輪 3.57%
15 カーメロ・アンソニー 04アテネ五輪 3.21%
16 ザイオン・ウィリアムソン 20東京五輪候補 3.04%
17 ドワイト・ハワード 08北京五輪 1.79%
18 アロンゾ・モーニング 00シドニー五輪 1.43%
19 ドレイモンド・グリーン 16リオデジャネイロ五輪 1.25%
20 ジミー・バトラー 16リオデジャネイロ五輪 1.07%
20 ポール・ジョージ 16リオデジャネイロ五輪 1.07%
20 ジェイソン・テイタム 20東京五輪候補 1.07%

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解説

経済誌『Forbes』が先月発表した「世界で最も高収入なアスリート100人」で5位に入った“キング”レブロンは、競技を超え世界が認めるスーパースターだ【Photo by Harry How/Getty Images】

「ファンが選ぶ!NBA真の最強ドリームチーム」、バックコート編に続きフロントコート(主にゴールに近い位置での攻防を役割とするフォワードやセンター)編で2位以下を大きく引き離し、トップの得票数を獲得したのは、「キング」レブロン・ジェームズ。現在のNBAで最も止めるのが難しいプレーヤーというアンケート結果だと察するが、その要因の一つとしてプレーの幅が広い「オールラウンダー」である点が挙げられる。

 エントリーして(攻撃の開始時)すぐにレブロンがボールを持ち、力強さを感じさせるドリブルでゴールへとアタックする。そのまま豪快なダンクシュートに持ち込むのに加え、ダブルチーム(二人がかり)、トリプルチーム(三人がかり)で相手が対応してきたら、それらを跳ね除けるだけでなく、まわりにパスをさばくという、いわゆるドライブ主体のチームのキーマンとして君臨しているのだ。

 3位にランクインしたケビン・デュラントにしても同様に、身長の高さだけでなく、シュートレンジの広さを武器に相手ディフェンスを翻弄する「オールラウンダー」タイプのスコアラー。まさに現代バスケットボールの象徴的な二人というのがアンケートの集計結果からうかがえる。

NBA史上最強センターと言っても過言ではない。規格外のプレーとユニークなキャラクターも備え、日本での「シャック」人気は高い【Jed Jacobsohn /Allsport】

 そしてゴール下をパワー全開で支配したセンター、「シャック」ことシャキール・オニールが2位にランクイン! ボールをつぶさんばかりに強く握り、ダンクシュートを炸裂させる「シャック・アタック」がトレードマーク。その衝撃でバックボードを破壊したことがあるくらいに、すさまじい威力だった。技術的にはさらに優れたセンターの名が浮上しそうだが、シャックの残した強烈なインパクトがファンの脳裏に焼き付いて離れないに違いない。

 ところで、フリースローを得意としないシャックに対して、わざとファウルをしてリズムを作らせない「ハック・ア・シャック」といった戦略も思い出される。悪質なファウルに対しての判定が厳しくなった昨今なら、シャックはもっと大暴れできたかもしれない…。そんな想像も膨らむ。

 そのシャックとゴール下で火花を散らした正統派のインサイド、ティム・ダンカンとアキーム・オラジュワンがそれぞれ4位、5位と続く。ダンカンは、14位にランクインした先輩、デビッド・ロビンソンとのツインタワーで堅実にプレーし、サンアントニオ・スパーズをNBAチャンピオンに導いた立役者だ。一方のオラジュワンは華麗なステップや、ゴールに対して横向きになり、肩越しからボールをふわりとリリースする「フックシュート」を披露した。守っても、強烈なブロックショットを炸裂させたディフェンスマンでもある。

フロントコート編のTOP10のうち4選手がドリームチームⅠ(1992年バルセロナ五輪)。バード、ピッペンなど往年の名選手の人気ぶりがうかがえる【Tom Hauck /Allsport】

 そして6位から9位までは、「元祖」ドリームチームのレジェンドが名前を連ねた。

 マイケル・ジョーダンの心強いパートナーとしてユーティリティー性(試合状況に応じた多彩なプレー)を存分に発揮したスコッティ・ピッペンや、高さとうまさを兼ね備えたオールラウンダーの先駆者ラリー・バードなども、ドリームチームに欠かせなかったスーパースターだ。

 さらにアシストを得意とするジョン・ストックトン(バックコート編6位)とのコンビで、得点を量産したカール・マローン。ドリブルをつくストックトンのためにマローンがスクリーン(ディフェンスの動きを邪魔する壁)をセット。そうしてずれを作りディフェンス網を粉砕する戦術、いわゆる「ピック・アンド・ロール」の礎は彼らによって築かれたとも言われる。

 9位に、体の強さ、重さを前面に出し、相手を圧倒したチャールズ・バークレーがランクインしているのも微笑ましい。「走る冷蔵庫」「空飛ぶ冷蔵庫」等々、いろいろなニックネームがつけられ、多くのファンに親しまれたキャラクターだ。

ユーザー投票の結果、「NBA真の最強ドリームチーム」が決定! なんとも豪華すぎる夢の布陣…【Photo by Mike Segar REUTERS】

 さて、フロントコートとバックコートを総括すると次のような結果となった!

マイケル・ジョーダン
コービー・ブライアント
ステフィン・カリー
レブロン・ジェームズ
シャキール・オニール
ケビン・デュラント

 ジョーダンがガードとしてゲームをコントロールし、コービーが攻防に渡ってジョーダンをサポート。そしてレブロンが多彩なプレーで攻撃の突破口を開き、シャックがゴール下をパワフルに制圧。3ポイントシュートを得意とするカリーとデュラントは、相手チームのスタイルに応じてシックスマンに回る…。なんとも「夢」のような話である。

 では、誰に指示を出してもらおうか――。

 バルセロナオリンピックで正真正銘のドリームチームを指揮したチャック・デイリーか。それとも同チームのアシスタントコーチを経て、アメリカ代表をオリンピック3連覇に導いた「コーチK」ことマイク・シャシェフスキーか。はたまたシカゴ・ブルズとロサンゼルス・レイカーズで11度のNBA制覇を遂げた名将、フィル・ジャクソンか…。

 ドリームチームのGMが、あなたならどうする?

(文:渡邉淳二、企画構成:スリーライト)

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