ファンが選ぶ!NBA真の最強ドリームチーム
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スポーツナビでユーザー投票を実施した「NBA真の最強ドリームチームランキング」。世代を超え、真の最強ドリームチームに選ばれたのは誰だ!?
今回はバックコート編のランキングを発表します!
※1人3票まで投票可能
※ランキング上位と総評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます
ランキング
順位 | 選手名 | 初出場の五輪 | 得票率 |
---|---|---|---|
1 | マイケル・ジョーダン | 92バルセロナ五輪 | 88.93% |
2 | コービー・ブライアント | 08北京五輪 | 56.96% |
3 | ステフィン・カリー | 20東京五輪候補 | 45.36% |
4 | マジック・ジョンソン | 92バルセロナ五輪 | 37.50% |
5 | アレン・アイバーソン | 04アテネ五輪 | 11.79% |
6 | ジョン・ストックトン | 92バルセロナ五輪 | 7.14% |
7 | ジェームズ・ハーデン | 12ロンドン五輪 | 6.79% |
8 | クリス・ポール | 08北京五輪 | 6.25% |
9 | ジェイソン・キッド | 00シドニー五輪 | 4.64% |
10 | ビンス・カーター | 00シドニー五輪 | 4.11% |
11 | ラッセル・ウェストブルック | 12ロンドン五輪 | 3.21% |
12 | アンファニー・ハーダウェイ | 96アトランタ五輪 | 3.04% |
13 | レジー・ミラー | 96アトランタ五輪 | 2.86% |
14 | クレイ・トンプソン | 16リオデジャネイロ五輪 | 2.14% |
15 | ドウェイン・ウェイド | 04アテネ五輪 | 1.96% |
15 | カイリー・アービング | 16リオデジャネイロ五輪 | 1.96% |
17 | レイ・アレン | 00シドニー五輪 | 1.61% |
18 | デイミアン・リラード | 20東京五輪候補 | 1.07% |
19 | ゲイリー・ペイトン | 96アトランタ五輪 | 0.54% |
19 | トレイ・ヤング | 20東京五輪候補 | 0.54% |
19 | ケンバ・ウォーカー | 20東京五輪候補 | 0.54% |
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解説
オリンピックイヤーのこの時期、多くのバスケットボールファンが思い出したくなる光景がある。1992年バルセロナオリンピックで世界中を席巻した男子アメリカ代表チーム、まさしく「ドリームチーム」である。
今回の「ファンが選ぶ!NBA真の最強ドリームチーム」企画のアンケート集計に協力してくださった方々の中で40代男性が最も多かったのも、当時のドリームチームをきっかけにバスケットボールを始めた、または彼らの勇姿を食い入るように見つめ、さらに夢中になったファンも少なくなかった表れと見て取れる。
アンケート集計の結果から、まずはバックコート(主にゴールから離れた位置での攻防を役割とするガード)から紹介しよう。ただし集計の便宜上、このバックコートに含めても遜色ないプレーヤーが次回のフロントコート(主にゴールに近い位置での攻防を役割とするフォワードやセンター)編に回っているケースがあることもご容赦願いたい。
このバックコート編で堂々トップの得票数を集めたのが「神様」の異名を持つマイケル・ジョーダンである。1990年代、シカゴ・ブルズを6度の優勝にけん引した20世紀最後のスーパースター。みなさんにはどのようなジョーダンの勇姿が蘇るだろうか――。
フリースローライン付近からジャンプし、まるで空中で歩いているかのような錯覚を覚えさせたダンクシュート。それをブロックしようとするビッグマンをあざ笑うかのように、舌を出しながらかわすダブルクラッチ。はたまた勝利を引き寄せるビッグショットを沈め、両手両足をいっぱいに広げて喜びを爆発させたプレーオフファイナルか。ディフェンスでも決して手を抜かないジョーダンだからこそ、悪童として名高いデニス・ロッドマンのような個性派を、絶対的なリバウンダーとして束ねられたに違いない。そういう意味でも、今回のドリームチーム企画において欠かせない、というのがアンケート結果に表れているのではないか。
ジョーダンの華やかなプレースタイルを21世紀へと引き継いだコービー・ブライアントが2位にランクイン! 1対1の駆け引きからシュートチャンスを巧みに作り出し、得点を量産。ディフェンスがドリブルのコースに入ってきても鮮やかなステップワークでバランスを保ち、安定感のあるシュートに結実させた典型的なスコアラー。2020年にヘリコプターの墜落事故に巻き込まれ他界したコービーの現役当時を涙とともに思い浮かべてしまう…。前述したジョーダンも「友人であり弟のような存在」と、早すぎる別れを惜しんでいる。
気を取り戻して、本題に戻る。3位には、現役プレーヤーが名前を連ねた。3ポイントシュートを最大の武器とするステフィン・カリーである。素早い動きからパスを受けてシュートを確実に決めるだけでなく、スクリーン(一人が壁として立ちディフェンスの動きを邪魔するプレー)をうまく使い、密着マークしてくるディフェンスをはがしてチャンスメーク。たとえノーマークの状態になっている時間が一瞬であっても、シュートを決めきるクイックネスを併せ持つ。
今回の企画ならではの興味としては、ジョーダンやコービーのような卓越した運動能力を発揮するタイプと、非凡なシュートタッチが光るカリーがマッチするかどうか…。カリーまでパスが回ってこないのではないか。いや二人とも人格者だけにカリーのシュート力を絶対に生かすはずだ、等々。そんなことを思い浮かべてみても…、と言うなかれ。現在、ゴールデンステイト・ウォリアーズでカリーのシュート力をフルに引き出しているのはスティーブ・カーヘッドコーチ。現役時代、ジョーダンとともにシカゴ・ブルズのシックスマン(6番手として試合途中からコートに立つプレーヤー)としてタイムリーな3ポイントシュートを決め続けたシューターだ。
それだけにカリーはジョーダンとのタッグの組み方をヘッドコーチから教わり、クラッチ(大事な一本を決める)シューターとして本領を発揮するはず!
「ドリーム」という文字通り、そんな夢のような発想が膨らむのである。
4位以下を見ていくと、まだまだドリームチームに加えたい面々がずらりと並ぶ。パスする方向とは違う方向に体を向けてアシストにつなげる「ノールックパス」を披露したマジック・ジョンソン。クロスオーバー(左右幅の大きい)ドリブルを武器に相手とのずれを作り、低身長でも得点できることを証明したアレン・アイバーソン。そしてレジー・ミラーやレイ・アレンのような正統派シューター、さらにディフェンスとトラッシュトーク(心理的に揺さぶりをかける言葉)で駆け引きを優位に進めたゲイリー・ペイトンの名も懐かしい。
さて、次回はフロントコート編。そのアンケート集計結果を公表するとともに、「超ドリームチーム」として完結させていただく――。(フロントコート編は10日に掲載予定)
(文:渡邉淳二、企画構成:スリーライト)