ファンが選ぶ!ワールドサッカー史上最高の名手ランキング・ドリブラー編

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 スポーツナビで投票を募った「ワールドサッカー史上最高の名手ランキング」企画。ゴールゲッター、パサー、ドリブラー、ボールハンター、ヘッダー、FKキッカーの6項目で、史上最高だと思う選手を投票してもらいました。
 今回はドリブラー編。1位に輝いた選手は!?

順位 選手名 POS 主な所属 得票率
1 リオネル・メッシ FW バルセロナ/アルゼンチン代表 22.9%
2 ロナウジーニョ FW バルセロナ、ミランなど/ブラジル代表 14.3%
3 ディエゴ・マラドーナ FW ナポリ、ボカなど/アルゼンチン代表 10.1%
4 アリエン・ロッベン FW R・マドリー、バイエルンなど/オランダ代表 6.2%
5 ネイマール FW バルセロナ、パリSGなど/ブラジル代表 5.4%
6 エデン・アザール MF チェルシー、R・マドリーなど/ベルギー代表 5.2%
7 ロナウド FW インテル、R・マドリーなど/ブラジル代表 4.9%
8 クリスティアーノ・ロナウド FW R・マドリー、ユベントスなど/ポルトガル代表 4.8%
9 ルイス・フィーゴ FW バルセロナ、R・マドリーなど/ポルトガル代表 4.3%
10 アンドレス・イニエスタ MF バルセロナ、神戸/スペイン代表 3.5%
11 ライアン・ギグス MF マンU/ウェールズ代表 3.3%
12 カカ MF ミラン、R・マドリーなど/ブラジル代表 3.1%
13 ロベルト・バッジョ FW ユベントス、ミランなど/イタリア代表 1.4%
13 キリアン・エムバペ FW モナコ、パリSG/フランス代表 1.4%
13 フランク・リベリ MF バイエルン、フィオレンティーナなど/フランス代表 1.4%

寸評

多くの名手を差し置いて、メッシがダントツの1位に。06-07シーズンのヘタフェ戦(スペイン国王杯・準決勝第1戦)での「5人抜きゴール」など、そのドリブルで数々の伝説を作ってきた(写真:ロイター/アフロ)

 1位はリオネル・メッシ。得票率は唯一の20%台で、2位以下を大きく引き離して「史上最高のドリブラー」に選ばれた。

 敵に囲まれても独力でかわし、振り切り、シュートまで持ち込む打開力は天下一品。傑出したスピードとアジリティーに加え、激しいチャージをものともしない身体の強さもあり、トップスピードでもブレないボールコントロール、静止状態から一気にトップギアに入る加速性能も素晴らしいの一語だ。

 メッシとともに得票率が10%を超えたのが、ロナウジーニョとディエゴ・マラドーナ。奇しくもバルセロナ在籍歴のある3人がトップ3を占めた。さらに5位のネイマール、7位のロナウド、9位のルイス・フィーゴ、10位のアンドレス・イニエスタと、トップ10に「バルサ勢」が7人も食い込んだのは興味深い。

 メッシがトップデビューした当時のバルサでキングとして君臨したロナウジーニョは、技巧派ドリブラーの最高峰と言えるだろう。スピードの緩急や誰にも真似できない多彩なフェイントでマーカーを欺いた。3位のマラドーナもロナウジーニョと同様、史上屈指のボールプレーヤーに数えられる。1986年メキシコ・ワールドカップ(W杯)のイングランド戦での「5人抜きゴール」は、W杯史上に残るハイライトシーンとしていまなお語り継がれる。

ウイングタイプのドリブラーではロッベン(左)、リベリがランクイン。「ロベリ」はバイエルンに数多くの栄冠をもたらした(写真:アフロ)

 ウイングの最上位は4位に入ったアリエン・ロッベン。右サイドからのカットインが代名詞で、分かっていても止められないそのドリブルは抜群の切れ味を誇った。

 ウイングにカテゴライズできる選手では、他に前述のフィーゴ、ライアン・ギグス(11位)、ロッベンとともに「ロベリ」としてバイエルンで一時代を築いたフランク・リベリ(13位タイ)がランクインしているが、ロッベンを含めても4人だけと意外にも少ない。若かりし頃には高速シザースを武器とするウイングだったクリスティアーノ・ロナウド(8位)は、その後プレースタイルを変えてスーパーゴールゲッターへと変貌。ウイングに分類するのは無理があるだろう。

(企画構成:YOJI-GEN)

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