2022ドラフト候補選手ランキング

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ドラフト中継番組の解説者としてもおなじみの野球ライター・西尾典文氏に「投手」と「野手」をそれぞれ6項目で採点していただき、その合計点で2022年のドラフト候補ランキング上位30人を選出した。

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※各項目10点満点、合計60点満点
※項目は横にスクロールします

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解説

春夏ともに甲子園を沸かせた近江・山田陽翔【写真は共同】

 昨年は高校生投手4人、大学生投手5人が1位指名と拮抗していたが、今年は高校生の目玉候補は不在という印象で、投手の上位指名は大学生が中心となっている印象を受ける。ただそんな大学生も一昨年の早川隆久(楽天)、伊藤大海(日本ハム)、昨年の隅田知一郎(西武)などと比べると完成度は劣り、即戦力というよりも将来性に針が振れている選手が多いというのが現状だ。

 有力候補となりそうなのが曽谷龍平(白鴎大)、荘司康誠(立教大)、菊地吏玖(専修大)、金村尚真(富士大)、仲地礼亜(沖縄大)、そして二刀流の矢澤宏太(日本体育大)を含めた5人だが、中でも人気を集めそうなのが曽谷だ。高校生、社会人も含めてサウスポーが少なく、スケールとある程度の完成度を備えた存在として希少価値は高い。展開次第によっては3球団から4球団が競合する展開も考えられるだろう。同じサウスポーの矢澤も現時点では野手評価の方が高い印象だが、やはり150キロ前後のスピードと鋭いスライダーなどは大きな魅力である。指名打者のないセ・リーグの球団は投手として高く評価して指名することもありそうだ。残る4人の右投手では将来性なら荘司と仲地、安定感なら菊地と金村という分類になる。それぞれ一長一短の部分があり、優劣はつけ難く、球団の方針や好みによって評価が分かれることになるだろう。

 社会人は吉村貢司郎(東芝)、益田武尚(東京ガス)の本格派右腕2人が双璧。ともにコンスタントに150キロ前後をマークし、変化球のコントロールも良く、試合を作る能力は抜群だ。即戦力の投手が欲しいという現場の声を優先する球団は必ず出てくるだけに、ともに1位の12人に入ってくることも十分に考えられるだろう。

 一方の高校生は一般的な知名度こそ甲子園のスターである山田陽翔(近江)がナンバーワンだが、将来性やスケールなどを考えると斉藤優汰(苫小牧中央)、門別啓人(東海大札幌)、安西叶翔(常葉大菊川)の3人が上回っているように見える。斉藤は恵まれた体格から投げ込む150キロ前後のストレート、門別はサウスポーらしい角度と高校生としては高い制球力、安西は独特のボールの角度と球持ちの長さといった明確な特長があるのも評価ポイントである。いきなりの入札はなくても外れ1位や、2位の早い段階で指名される可能性はありそうだ。

 冒頭でも触れたように大学生が中心となりそうだが、1位指名となると少し物足りない投手が多いだけに、将来性を重視して高校生を狙う球団や、より安定感を求めて社会人を狙う球団も出てくるはずだ。抽選を外した球団が、意外な投手を1位に繰り上げることも十分に考えられるだろう。

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