ファンが選ぶ思い出の日本ダービーランキング
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スポーツナビでユーザー投票を実施した「思い出の日本ダービーランキング」。1000票以上の投票で選ばれたのはいつのレースか? 今回は21世紀のランキングを発表します!
※1人3票まで投票可能
※ランキング上位と総評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます
ランキング
順位 | 年度 | 優勝馬 | 鞍上 | 得票率 |
---|---|---|---|---|
1 | 2005 | ディープインパクト | 武豊 | 44.02% |
2 | 2007 | ウオッカ | 四位洋文 | 34.35% |
3 | 2013 | キズナ | 武豊 | 18.07% |
4 | 2020 | コントレイル | 福永祐一 | 13.99% |
5 | 2018 | ワグネリアン | 福永祐一 | 13.74% |
6 | 2004 | キングカメハメハ | 安藤勝己 | 11.45% |
7 | 2011 | オルフェーヴル | 池添謙一 | 10.18% |
8 | 2015 | ドゥラメンテ | M.デムーロ | 6.87% |
9 | 2001 | ジャングルポケット | 角田晃一 | 6.62% |
9 | 2021 | シャフリヤール | 福永祐一 | 6.62% |
11 | 2002 | タニノギムレット | 武豊 | 4.33% |
11 | 2016 | マカヒキ | 川田将雅 | 4.33% |
13 | 2010 | エイシンフラッシュ | 内田博幸 | 3.31% |
13 | 2019 | ロジャーバローズ | 浜中俊 | 3.31% |
15 | 2009 | ロジユニヴァース | 横山典弘 | 3.05% |
16 | 2017 | レイデオロ | ルメール | 2.80% |
17 | 2006 | メイショウサムソン | 石橋守 | 2.29% |
17 | 2014 | ワンアンドオンリー | 横山典弘 | 2.29% |
19 | 2003 | ネオユニヴァース | M.デムーロ | 2.04% |
20 | 2008 | ディープスカイ | 四位洋文 | 1.78% |
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解説
「思い出に残る21世紀の日本ダービー」堂々の1位に選ばれたのは、2005年の日本ダービー。勝ち馬はディープインパクト。これはもう多くのファンにとって異論はないのではないだろうか。道中はいつもどおり、後方で脚をためる。大ケヤキのあたりから徐々に前へと進出し、4コーナーから直線に向くと大外を一気に駆け上がる。最内で粘るインティライミに5馬身差をつける圧勝で、無敗の二冠達成(その後、秋には無敗の三冠達成。三冠達成はナリタブライアン以来11年ぶり、無敗の三冠達成はシンボリルドルフ以来21年ぶり)。名前のとおり、私たちに大きな衝撃を与えた。
その後の競走馬としての活躍は言わずもがなだが、ディープインパクトの本当のすごさがわかるのは、やはり種牡馬となってからではないだろうか。日本ダービーに限っても、なんと7頭ものダービー馬を輩出している(ディープブリランテ、キズナ、マカヒキ、ワグネリアン、ロジャーバローズ、コントレイル、シャフリヤール)。
2位は、2007年。勝ち馬はウオッカ。史上3頭目、64年ぶりとなる牝馬による日本ダービー制覇だった(前2頭は、1937年のヒサトモ、1943年のクリフジ)。桜花賞2着(1着はダイワスカーレット)からの挑戦で、当日は3番人気。大方の評価が「牝馬がダービーで勝てるわけがない」というものだった一方、「64年ぶりの牝馬のダービー馬を見てみたい」という期待も高かったことが、この人気から窺える。
レースは中団やや後方からの競馬。残り800mあたりから徐々に進出。直線では牝馬ながら牡馬がひしめく馬群を割って前に出る。残り100mあたりで先頭に立つと、最内で粘り込んだ2着アサクサキングスに3馬身の差をつけて勝利。その後もG1戦線で活躍を続け、競馬場に足を運ぶ女性ファンを増やす原動力となった。
3位は、2013年。勝ち馬はキズナ。ディープインパクト以来、ダービーを勝てていなかった武豊騎手が8年ぶり5度目のダービー制覇を果たした。そして先ほども述べたとおり、キズナの父はディープインパクト。同一騎手による父仔ダービー制覇という記録も打ち立てた。レースは後方から。じっくり脚をためて、直線に入ってもまだ後方。外に持ち出して加速するが、前の脚色も衰えない。残り100mから再加速すると、最後は粘る2着エピファネイアを半馬身差、差し切った。
東京競馬場に「ユタカ・コール」が起こり、ファンの「お帰り!」の声にインタビューで「僕は帰ってきました」と叫んだ。自由回答のコメント欄を読む限り、このシーンはいまでも多くのファンの胸に強く突き刺さっているようだ。
(文:木村俊太、企画構成:スリーライト)