ファンが選ぶ思い出の日本ダービーランキング

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スポーツナビでユーザー投票を実施した「思い出の日本ダービーランキング」。1000票以上の投票で選ばれたのはいつのレースか? 今回は20世紀のランキングを発表します!

※1人3票まで投票可能
※ランキング上位と総評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます

ランキング

順位 年度 優勝馬 鞍上 得票率
1 1994 ナリタブライアン 南井克巳 23.99%
2 1998 スペシャルウィーク 武豊 19.60%
3 1997 サニーブライアン 大西直宏 17.22%
4 1993 ウイニングチケット 柴田政人 16.85%
5 1996 フサイチコンコルド 藤田伸二 14.84%
6 1991 トウカイテイオー 安田隆行 14.10%
7 1990 アイネスフウジン 中野栄治 12.82%
8 1992 ミホノブルボン 小島貞博 11.90%
9 2000 アグネスフライト 河内洋 7.14%
10 1984 シンボリルドルフ 岡部幸雄 6.78%
11 1983 ミスターシービー 吉永正人 5.13%
12 1999 アドマイヤベガ 武豊 4.58%
13 1973 タケホープ 嶋田功 4.03%
14 1970 タニノムーティエ 安田伊佐夫 2.93%
14 1975 カブラヤオー 菅原泰夫 2.93%
14 1988 サクラチヨノオー 小島太 2.93%
17 1971 ヒカルイマイ 田島良保 2.75%
18 1979 カツラノハイセイコ 松本善登 2.56%
19 1972 ロングエース 武邦彦 1.83%
19 1976 クライムカイザー 加賀武見 1.83%

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解説

1994年の日本ダービーを制したナリタブライアン。その年の菊花賞、有馬記念も制し、伝説のヒーローとなった【写真は共同】

「思い出に残る20世紀の日本ダービー」堂々の1位に選ばれたのは、1994年の日本ダービー。勝ち馬はナリタブライアン。レースでは道中、中段の位置につけ、直線では大外に持ち出し先頭を伺う。残り100mから一気に加速して、最後は2着のエアダブリンに5馬身差をつけ、圧勝している。南井克巳騎手、大久保正陽調教師ともにダービー初勝利の瞬間だった。秋には菊花賞も制し、シンボリルドルフ以来10年ぶりの三冠馬誕生となった。ちなみにこの年には有馬記念も制している。白いシャドーロールがトレードマークとなり、競馬場ではぬいぐるみを抱えた女性ファンも増えた。

 ナリタブライアンは、父ブライアンズタイム、母パシフィカスという血統。1歳違いの半兄にビワハヤヒデがいるが、直接対決の機会はなかった。なお、母パシフィカスの母Pacific Princessは、2013年の日本ダービー馬キズナの母の母でもある。名牝ファレノプシスの母の母もPacific Princess。華麗なる母系である。

 2位は、1998年。勝ち馬はスペシャルウィーク。「ダービーは勝てない」などと言われ続けた武豊騎手がついにダービージョッキーとなった瞬間だ(現在、ダービー最多勝利ジョッキーは武豊)。こちらも2着ボールドエンペラーに5馬身差の圧勝。興奮のあまり、武豊騎手はゴール直前、鞭を落としてしまったというエピソードがある。スペシャルウィークは母馬が出産直後に死んでしまい、乳母馬に育てられるというドラマチックなエピソードも持つが、そのキャンペンガールは日本有数の牝系シラオキに連なる血統だ。

 また、スペシャルウィークは種牡馬としてもシーザリオ、ブエナビスタ、トーホージャッカルといったG1馬を輩出。母の父としてもエピファネイア、クラリティスカイ、ディアドラといった名馬を出している。

 3位は、1997年。勝ち馬はサニーブライアン。皐月賞馬ながら「皐月賞は後ろの馬たちが牽制し合って仕掛けた遅れた結果のフロック」と評価されて、日本ダービーでは6番人気(直前で出走取消となったシルクライトニングを含めると事実上7番人気)だった。サニーブライアンの見事な逃げ切り劇を実況した三宅正治アナ(フジテレビ)はゴール直前「これはもうフロックでもなんでもない! 二冠達成!」と叫んだ。低評価について鞍上・大西直宏騎手はレース直後のインタビューで「評価はどうでもいいですよ」「1番人気はいらないから1着だけほしいと思っていました」と語っている。

 三冠が期待されたが、その後に骨折、さらには屈腱炎をも発症し、引退。なお、この年のダービー2着馬シルクジャスティスは暮れの有馬記念を制している。この結果を見て「サニーブライアンが出走していたら……」と想像したファンも少なくなかった。

 なお、自由回答となっていたコメント欄で多かったのが、1990年の日本ダービーを勝ったアイネスフウジン。鞍上・中野栄治騎手を称える「ナカノ・コール」が東京競馬場に響き渡ったのが忘れられないというファンの声が多かった。

(文:木村俊太、企画構成:スリーライト)

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