雨も朝露も怖くない! 噛り付くフェースでボールを止める! 強スピン軟鉄鍛造ツアーウエッジ

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【BITING SPIN ウエッジ】

ブリヂストンスポーツから、ツアーウエッジ『BITING SPIN ウエッジ』が発売された。フェース面の進化でスピン性能に磨きをかけた自信作だ。さらに、今回は久しぶりにパターも3モデルラインアップ。同社のテクノロジーを結集し、満を持しての投入だ。

そこで常住充隆プロにコースで試打し、徹底解説してもらった。

ボールに噛り付くフェース

【BITING SPIN ウエッジ】

常住 『BITING SPIN ウエッジ』(52度、Mソール、バンス角:8度)をピンまで100ヤードの地点から打ってみたいと思います。ぱっと見の印象としては、やはりブリヂストンのウエッジらしいシャープさを感じます。そのためフェースを開きやすく、テクニカルに打っていけるイメージが湧きやすい。

状況としては、フェアウェイではあるものの、若干逆目で左足上がり、風は右からのアゲインスト。グリーンの左に外さないように風にぶつけて打っていきたいシーンでしたが、結果はその通りに! 操作性もピカイチと言えそうです。

操作しやすい理由は、おそらくフェース面にありそうです。インパクトの時に、ボールにフェースが噛り付く感じで、思わず「うわっ」と声をあげたくなるくらい球持ちが良い。しっかりフェース面に球を乗せていけるので、自分の意図する球を作りやすいんです。

今作は「BITING SPIN IX ミーリング」(IXミーリング)という新たなテクノロジーがフェースに搭載されているとのことですが、その効果がしっかり出ていそうです。

【BITING SPIN ウエッジ】

次にフェース面のスピン性能を検証するために、ピンまで65ヤード地点まで移動し、フェースを開いて打ってみました。距離が短くなるほどスピン性能の差はシビアになりますし、フェースを開くことでボールがフェース面を斜めに抜けていくので、滑りやすくなります。スピンをかけるには条件の悪いシチュエーションですが、しっかりとピンの根元に止まってくれました。

ヘッド形状をよく見ると、トップブレードに若干厚みを持たせて重心を高くしているのが分かります。この辺りの工夫もスピン性能に寄与していそうです。これだけスピンがかかると、低く打ち出してキャリーでピンの根元を狙っていけそうです。

朝露や雨でも強スピン

常住 前述したように、今回はフェース面の「IXミーリング」がスピン性能に寄与していそうです。このミーリングは撥水性も狙っているとのことですので、実験としてヘッドとボールに満遍なく水をつけて打ってみました。

結果は濡らさなかった時に比べて、出球は高かったのですが、しっかりとスピンがかかってグリーンで止まってくれました。早朝の朝露や雨でフェース面が濡れてしまうと、滑ってドロップ気味の球になることが多いのですが、今回は全くそれがなかった。

実際にインパクトした際も、ボールのディンプルがフェース面で摩擦しているような感じがよく分かります。誤解を恐れずに言うなら、結果だけ見ると濡れている方がスピンがかかっているくらい。こんなウエッジなかなかありませんよ。

【動画】常住充隆が『BITING SPIN ウエッジ』を徹底試打

ソフトな打感と転がりの良いパター3モデル

【ブリヂストンスポーツ『BP-1』『BP-2』『BP‐3』パター】

常住 今回ブリヂストンより、『BP-1』『BP-2』『BP‐3』という3つのパターが発売になりました。それぞれヘッドとネックの形状が異なっており、ゴルファーのパッティングの傾向や好みによって選ぶことができます。

【ブリヂストンスポーツ パター】

早速打ってみましたが、打感が非常にソフトで、手でボールを転がすような感覚が出しやすい。パターも打った後に多少ボールが浮いてスキップしますが、今作で打つとボールがしっかり地に張り付くようにきれいに転がっていきます。フェースとインサートのテクノロジーが確かに順回転に繋がっていると思います。

『BP‐1』はオーソドックスなピンタイプで繊細なタッチが出やすい。『BP‐2』は左にひっかけたくない方におススメ。『BP‐3』は後方のホーンが真っ直ぐ引くイメージを与えてくれるので、リストを使わずオートマチックに打ちたい方に合っていると思います。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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