会社を辞めたいのに転職の勇気が出ない。その理由と対処法【専門家解説】

MELOS -メロス-
職場の人間関係やパワハラ、モラハラ、仕事内容が向いていないなど、転職を考えるきっかけはいくつもあります。

とはいえ、次の仕事が決まっていないタイミングで辞めるのはなかなか勇気がいること。そうでなくても、転職という環境の変化自体が大きなストレスになりますから、転職するかしないか決めかねている人も多いでしょう。

転職の勇気が出ない原因と対処法について、つのだデンタルケアクリニック院長で日本選択理論心理学会認定選択理論心理士の角田智之先生が解説します。

【MELOS】

理由1 会社に退職を告げたときに発生する苦痛感情

辞める場合、会社にその旨を伝えなければなりません。

人は、苦痛感情を回避する傾向があります。会社に退職を伝えた場合、自分が退職することで周囲に迷惑をかけてしまう、お世話になった会社に別れを告げることになる、一緒に頑張ってきた仲間を裏切ることになるかも、といった感情が起こる可能性があります。

そして、今日すぐに退職するわけではないので、残務期間が発生します。その期間は、会社や周囲の社員から「辞めるんだ」という目で見られます。

本人も「この期間を乗り切りさえすればいいや」という思考になるかもしれません。これはパッションダウンにつながります。

理由2 今後の生活への不安

また、“次の就職先が決まっていない”という場合、生活に対する不安も大きな要因になると考えられます。

それぞれの原因にどう対処していくか

●“転職日までの“苦痛感情”にはどう対処する?

退職の日を想像してみましょう。

周囲や会社に、「辞めるからだろうけれど、仕事も消化試合って感じだったね」と思われてしまう行動で残務期間を過ごすか、「○○さん、辞めちゃうんだ。最後の仕事ぶり凄かったね、辞めてしまうのが本当に惜しい!」と惜しまれながら退職するかは、自分で選択できます。

もし後者を選択した場合、退職までの期間にがんばったことは、転職先での仕事の向き合い方にもプラスに働くのではないでしょうか。

※リンク先は外部サイトの場合があります


●“次がないことへの不安”にはどう対処する?

不安の原因は、情報不足が大きく関係します。

次がない場合でも、退職後すぐに生活困窮してしまうわけではありません。年齢によっては退職金が出るかもしれませんし、失業手当の支給もあるでしょう。しかも、失業手当の額は予測できます。

現在の収入、生活の支出を計算して、いつまでに転職し、最低必要収入を割り出せば、いつまでに就職しないとならないかも見えてきます。

転職希望の業界とその業界の人材状況はどうなのか、採用率はどのくらいかなど状況分析し、就職希望時期から逆算することで、一日何社ほど面接の申し込みをすればよいか明らかになります。

情報が多くなれば不安も少なくなり、勇気とモチベーションが湧いてくるでしょう。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツ×ライフスタイルWEBマガジン「MELOS -メロス-」では、ビジネス、健康、ビューティ、子育て、食、テクノロジーなど、生活にまつわるさまざまなテーマとスポーツの新たな形をコンテンツを通じて提案。アスリートや著名人などの単独インタビュー、体験レポート、ハウツーなど、オリジナルコンテンツをお届けしています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント