久保は終盤に出場、レアル・ソシエダはラス・パルマスに2−0で勝利

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

今節も6位を維持、EL出場権獲得に向けた闘いは続く

 ラ・リーガ第34節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにラス・パルマスを迎えた。直近のリーグ戦で6連敗、9戦勝利なしのチームを相手に本拠地レアレ・アレナで勝利を挙げたい。全体練習から離れ別メニューで調整をしていた久保はこの日ベンチスタートとなった。さらにチームは負傷によりスビメンディ、ティアニー、トラオレを欠いて試合に臨んだ。

 久保に代わって右サイドで先発した好調ベッカーが序盤から自慢の快速を活かして、CFを務めるA・シルバと共に好機を作っていく。またピッチの中央ではブライス・メンデスが攻撃のタクトを振るう。押し込む展開が続く中、チャンスをものにしたのはラ・レアルだった。33分、CKの流れからトゥリエンテスのパスに反応したベッカーが中央へ折り返し、混戦となったゴール前でラス・パルマスDFアレックス・スアレスのオウンゴールを誘発。厳しいレフェリングの中、鬱憤を晴らす先制点にスタジアムが沸く。

 守っては守護神レミロが、前半終盤の一対一の場面で好セーブを見せる。このまま1−0で前半を終えるかと思われたアディショナルタイム、再び右サイドでブライス・メンデスのパスを受けたベッカーが角度のないところから強烈な一発を放つ。クロスバーに当たり左サイドネットに突き刺さったシュートがラ・レアルに追加点をもたらす。完璧な形で前半を終えたラ・レアル、スタジアムでのランチタイムではボカディージョ(スペインのサンドウィッチ)片手に笑顔が溢れた。

【©︎RealSociedad】

 後半に入ってもラ・レアルの好機は続く。前半の勢いそのままにベッカーが立て続けにラス・パルマスゴールを襲う。50分、ブライス・メンデスの放ったCKをA・シルバがニアでヘディングし、ポストの跳ね返りをパチェコがこれを詰め3点目。しかし主審はオフサイドがあったとしてゴールは無効となる。71分、イマノル監督はバレネチェア、ザハリャンを投入し攻撃の活性化を図る。久保はウォーミングアップへと向かった。

 79分、手薄な両SBのポジションを考慮してか、オドリオソラ、ガランに代え、アリツ、アランブルがピッチへと送り込まれる。試合終了間際の89分、なかなかゲームが切れず5分間ピッチ脇で待機しようやく久保がピッチへ。限られた時間で積極的に攻撃に参加する久保は94分、右サイドから突破を試みる。PA内で倒されたが主審はノーファウルとし、ここで試合終了のホイッスルが吹かれた。

 4試合ぶりに勝利を取り戻したラ・レアルは他会場の結果に関わらず今節での6位維持を確定。次戦は13日アウェイでバルセロナと対戦する。その後は過密日程の中、EL出場権を争うベティス、バレンシアとの直接対決が待ち受ける。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント