なぜ春にだるくなるのか?メカニズムを知って集中力UPにつなげよう

ココカラネクスト

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「日中でも眠くてあくびが止まらない」
「気だるさがあって仕事に集中できない」
「春眠暁を覚えず」といった言葉もありますが、春になるとこのような眠気やだるさの症状に悩まされる方が多くなります。

本記事では、春に起こりやすいとされる不調のメカニズムや症状、乗り切り方についてご紹介します。

1.「春だる」に悩む方が増えています

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「春だる」とは、春特有の気候や環境の変化によって起こる不調の俗称です。この時期は、原因のはっきりしない不調を感じやすくなります。一体、春だるとはどのような状態なのでしょうか。

1-1.春だるのメカニズム
春だるは、自律神経のバランスが崩れることで起きる不調です。

冬から春にかけての期間に自律神経が乱れるのは、寒暖差が激しいためです。

寒い時期は交感神経が優位になり、暖かい時期は副交感神経が優位になって体温を調節しています。
春先になると日中は暖かく朝晩は冷え込むため、自律神経がスムーズに働かずバランスを崩し春だるが起きます。

1-2.春だるの症状
春だるの症状をチェックリスト形式にご紹介します。
いくつ当てはまるか確認してみましょう。
・倦怠感がある
・めまいや立ちくらみがある
・頭痛がある
・肩凝りが気になる
・イライラや気持ちの落ち込みといった精神症状がある
・起床後から疲労を感じる
・光をまぶしく感じる
・眠気がつねにある

これらの症状にひとつでも当てはまる場合、春だるの状態に陥っているかもしれません。

もし、耐えがたいほどの眠気や意識を失うように寝てしまうなどの異常な眠気がある場合、病気が原因であることもあります。
日常生活や仕事に支障をきたすほどの眠気がある場合、まずはかかりつけの内科に相談しましょう。

2.春の不調の乗り切り方

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自律神経の乱れによる春の眠気やだるさを乗り切る方法を2つご紹介します。

2-1.からだを動かす
春特有の眠気や頭痛を緩和する体操をご紹介します。
体操は立った状態で行ってください。

(1)まっすぐに立ち、足を肩幅くらいに開きます。

(2)腕を広げてひじを曲げ、胸の高さまで上げてください。

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(3)まっすぐ前に向いた状態で顔を動かさないように、上半身を左右にねじります。腕の力は抜きましょう。

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(3)の動きを1回あたり2分間を目安に行いましょう。
ただし、頭痛が起きている場合は逆効果となるため控えてください。

2‐2.適切な仮眠
どうしても日中眠たいときは、仮眠が効果的です。

適切な時間の仮眠をとることで脳の疲れを一時的に取り除けるためです。

仮眠は15〜20分が適切だといわれています。
それ以上眠ると眠りが深くなり、起きたときにだるさや頭痛を起こす可能性が高くなるため注意しましょう。

3.眠気・だるさには漢方薬もおすすめ

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眠気やだるさの対策には漢方薬もおすすめです。

春の日中の眠気の解消には「自律神経を整えてストレスを緩和し、睡眠の質を高める」「血流をよくして中枢神経の機能を回復する」「全身に栄養を届けて、疲労を回復する」といった生薬を含む漢方薬を選びます。

漢方薬は心とからだのバランスを整えて、もともと備わっている治癒力を高めることを得意としています。漢方薬で体質改善にアプローチすることで、根本から眠気の解消が目指せるでしょう。
<眠気・だるさにおすすめの漢方薬>
・加味逍遙散(かみしょうようさん):自律神経の乱れを整えて、のぼせ、肩凝りや疲れやすさ、イライラなどの精神不安を改善します。不眠症にも効果があります。
・人参養栄湯(にんじんようえいとう):エネルギーと栄養を補うことで全身に栄養を巡らせ、体力を回復させます。体力低下、倦怠感、手足の冷え、貧血などに用いられます。

ただし、漢方薬は体質に合わないと効果が発揮されないだけでなく、副作用のリスクが高まります。
ご自身の体質に合った漢方薬を服用するために、漢方に精通した医師や薬剤師などの専門家に相談しましょう。

4.春に起きる日中の不調は対策できる!

春の日中の眠気やだるさは自律神経の乱れが原因です。
そのため、自律神経のバランスを整えることが大切であり、漢方薬で対策することもできます。
また、筋肉の緊張をほぐす体操や、15〜20分の仮眠で脳の疲労を緩和し、不調を和らげることもできます。
不快なだるさや頭痛、眠気などに万全の対策を施して、新しい季節を元気に過ごしましょう。

[文:あんしん漢方]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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