水の中で身体を動かす4大メリットは?

ココカラネクスト

【(c)CoCoKARAnext】

 水泳は手の指先からつま先まで全身を動かすので、エネルギーの消費効率がとても良い運動です。


 泳げない人でも水の中を歩くだけで負荷がかかり、エネルギーを消費するので、ダイエットにもおすすめです。

 水中で身体を動かすことの具体的なメリットや、水中でできるエクササイズを紹介します。

※リンク先は外部サイトの場合があります

浮力:水中での体重は陸上の約1/10。身体への負担軽減とリラックス効果

 ウォーキングやランニングを含め、陸上で行う運動は自分の体重以上の力が着地と同時に足に加わります。

 健康増進や身体を鍛える目的で運動を始めようと思っても、膝や腰が悪い人は身体に負担がかかり過ぎることがあります。

 一方、水中では浮力が働くことで、肩まで水に入ると体重が約1/10になります。膝や腰が痛い人、体重が重い人でも無理なく安心して身体を動かすことができるのです。

 さらに水にぷっかり浮かんでいるだけでも筋肉が緩み、重力から解放されるので、リラックス効果があります。

抵抗:身体にやさしい適度な負荷で安全に運動。インナーマッスルも活性化

 水の密度は空気の約800倍、抵抗は空気の約12倍といわれます。

 そのため水の中で身体を動かすと、スピードが速いほど動きにくさを感じます。この抵抗負荷を動かす速度で自由に調節し、自分が加えた力のみの抵抗が加わるので、安全に身体を動かすことができます。

 また、三次元抵抗といって、動かす方向すべてに抵抗がかかります。そのためインナーマッスル(深層筋)が活性化されるので、肩や股関節の障害予防や体幹トレーニングに適しています。

水圧:少しの運動で血行が良くなり、自然な腹式呼吸に

 水の重さは空気の約1,000倍です。水中では水の重さによる、あらゆる方向からの締めつけ(=水圧)がかるので、身体を少し動かすだけで全身の血行が良くなり、特に足のむくみの改善が期待できます。

 また、胸部も圧迫されるので自然に腹式呼吸になり、呼吸循環機能が向上するなどのメリットがあります。

水温:水中で体熱を奪われることによりエネルギー消費量がアップ

 水の熱伝導率は空気の約27倍で、水中にいるだけでも体熱が奪われるので、体温を一定に保つ生理機能が働き、エネルギー消費量が高まります。

 また、プールの水温(31~32度)は体温より低いので、体温の上昇が少なく陸上にいる時よりも長く運動を続けやすくなります。

あなたにはどのエクササイズが向いてる? 水中エクササイズを紹介!

水中運動が初めての人
アクアウォーキング
 肩こり、腰痛、ひざ痛予防やシェイプアップなど、目的に合った歩き方を紹介

体力に自身があり身体を動かすことが好きな人
スプラッシュラン
 水の中で音楽に合わせて楽しくウォーキングやランニング

アクアビクス
 水の中で音楽に合わせて軽快に楽しくエアロビクス

じっくり身体を鍛えたい人
アクアミット
 水中専用のグローブを使用し、水の抵抗や浮力を活かしたエクササイズ
スプラッシュヌードル
 専用の浮き具を使ってバランスを保ちながらインナーマッスルを強化

姿勢を改善したい人
アクアリメイクボディ
 水の中で全身の筋肉をほぐしながら「美しい背骨ライン」へと整えるエクササイズ

 水中でのエクササイズは、屋外でのウォーキングやジョギングと異なり、季節や天候に左右されることなく行えることも魅力の一つです。
 クロールや平泳ぎなどが上手に出来なくても、水の中で少し身体を動かすだけで運動効果がありリラックスできますので、まずは水中ウォーキングから始めてみてはいかがでしょうか。

【監修】
スポーツクラブNAS
アクアプログラムディレクター
健康運動指導士
窪 孝枝
「文:けんこうフィットNEWS 」

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

日々快適に、そして各々が目指す結果に向けてサポートするマガジンとして、多くの方々の「ココロ」と「カラダ」のコンディショニングを整えるのに参考になる媒体(誌面&WEB)を目指していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント