AIフェースの進化は真実か? 『PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆』ドライバーを山田直知が実験的試打

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【『PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆』ドライバー】

キャロウェイゴルフは2月、『PARADYM Ai SMOKE』シリーズのドライバーを4機種投入した。

今作の最大の特徴はフェースの進化にある。前作までのロボットによる試打データではなく、25万人にも及ぶ実際のゴルファーから100万個以上のスイングデータをAIにインプットし、リアルなスイングを元に「Aiスマートフェース」を生み出した。また4機種はそれぞれのターゲットを明確にした上でAIにリアルなデータをインプットして開発されている。

【『PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆』ドライバーと山田プロ】

そこでクラブと弾道の関係を長年研究しその分野に精通する5UNDERS GOLFの山田直知プロが弾道測定器「FOCUS」と「GC HAWK」を使って4モデルを試打。実際にフェース面が進化したのか徹底検証する。

今回は『PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆』ドライバー編をお送りする。試打はロフト10.5度、シャフトは純正のフレックスSを使用した。

【動画】『PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆』を実験的検証

実験的試打検証をまずは動画で観てもらいたい。

『PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆』を試打

【『PARADYM Ai SMOKE ◆◆◆』ドライバー】

山田 構えた印象としては4モデルの中で一番フェースが右に逃げています。私は身長が180cm以上あるので、身長が高めのゴルファーはライ角もフラットになるので余計にそのように見えるのではないでしょうか。ただもう少し身長の低い方を意識してハンドダウンで構えると丁度しっくりくる。可変スリーブでライ角も調整できるとのことなので、身長に合わせてこの辺りの顔の見え方を変えてみても面白いかもしれません。

【『PARADYM Ai SMOKE MAX ◆◆◆』1球目】

【『PARADYM Ai SMOKE MAX ◆◆◆』1球目】

1球打ってみましたが、少しヒール寄りに当たった割には初速67m/s、バックスピン量2046回転、飛距離も287ヤードとしっかり飛んでいると思います。

【『PARADYM Ai SMOKE MAX ◆◆◆』2球目】

2球目は思い切って可変スリーブでロフトを2度寝かせて、ライ角をアップライトにしてみました。構えると今度は私の身長でもしっくり来るしフェースが寝たことで一気に易しさが上がった印象です。打ってみたところヘッドスピード47m/sに対して初速69m/s、飛距離も295ヤードと飛びましたね。

【『PARADYM Ai SMOKE MAX ◆◆◆』2球目】

クラブパスがインサイドから0.9度で入り、フェースアングルが3.4度、若干トゥ寄りに当たったのでもっと左に行きそうですが、そこまで曲がっていない。この弾道ならフェアウェイ左かラフに残っているくらいなので問題ないと言えるでしょう。

このモデルは今回のように敢えて可変スリーブでロフトを増やしておき、逆にロフトが立つように打っていくことで飛ばしていくような使い方もできそうです。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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