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もっとも飛ぶ軌道は？アウトサイドに上げてインサイドから下ろす！【松下奈央流・飛距離アップ術】

Regina（レジーナ） 2024年2月23日 13:10

「力がないから全然飛ばない！」と自分の飛距離を嘆く前に、飛ぶための工夫をしてみませんか？　ひょっとしたら、飛ばないスイングをしているかもしれません。今回は力に自信のない女性でも飛距離を稼げる体の使い方について、松下奈央プロがレッスンします。

松下奈央プロ【Regina】

◆左足をベタ足にしてバックスイング

ドライバーの飛距離を伸ばしたいなら、ヘッドスピードを上げることです。クラブを素早く振ればボールが飛んでいくスピードも上がるので、自然と飛距離が伸びます。問題はどのようにしてヘッドスピードを上げるかです。

私が見る限り、飛ばない人のスイングには上体と下半身の捻転差がありません。腰と胸が同時に回っている感じです。これでは素早くクラブを振るためのパワーが生まれません。バックスイングでは、なるべく腰の回転を抑えつつ、上体をしっかり回しましょう。腰の回転よりも上体を回す度合いが大きくなると、捻転差も大きくなります。その分、パワーもアップして飛距離も伸びます。腰の回転を抑えるコツとしては、左足カカトを浮かせず、ベタ足のまま腰を回しましょう。

バックスイングで上体と一緒に下半身も回ってしまうと捻転差は生まれません【Regina】

左足カカトを浮かせてしまうと腰が回り過ぎてしまいます【Regina】

バックスイングでは左足カカトを浮かせずに上体を回しましょう【Regina】

◆アウトサイドから下ろすと飛距離が出ない

飛ばないと悩む人のスイング軌道には特徴があります。バックスイングではインサイドにクラブを上げているのに、トップでクラブヘッドがループを描き、アウトサイドからクラブを下ろしていることです。この場合のスイング軌道はアウトサイドインとなり、ボールに右回転のスピンがかかります。結果的にボールをこするような打ち方になるので、パワーが貯まらず、弱々しいスライスが出ます。

まずは飛ばないスイング軌道から、飛ぶスイング軌道へと変えることです。飛ぶスイング軌道はインサイドアウトです。バックスイングではクラブを立てるようなイメージでアウトサイドに上げていきます。トップまでクラブを上げたら、インサイドから下ろしましょう。

ポイントはダウンスイングの切り返しに入る前の動きです。トップではヘッドが目標方向を、グリップエンドが目標の反対方向を指していますが、そこから手首を使ってヘッドが背中側を向くように、グリップエンドが体の正面側を向くようにループを描きます。さらに、手元よりもヘッドを低い位置に下げてから、体を回し始めるとインサイドからクラブを下ろしやすくなります。

ヘッドが体から離れたところから下りてくる分、遠心力が大きくなり、ヘッドスピードが加速します。しっかりとボールにパワーを伝えられるので、自然と飛距離は伸びます。

インサイドにクラブを上げた後、アウトサイドからクラブを下ろすと、ボールにパワーが伝わらず、飛距離が出ません【Regina】

飛ばしたいならインサイドからクラブを下ろしましょう。バックスイングではクラブを立てながらアウトサイドに上げて、トップで手首を使ってヘッドの向きを変えた後、ヘッドの位置を手元よりも下げてからクラブをインサイドから下ろしてきます【Regina】

◆教えてくれたのは…松下奈央プロ

まつした・なお／東京都出身。1998年8月29日生まれ。現在フリー。JLPGAティーチングプロフェッショナル資格 A級保持者。ステップアップツアーでも活躍するなか、アマチュアにも指導を行う。メディアも多数登場するなど、活躍の幅を広げている（Instagram @nao_matsushita829）

撮影／村上悦子　取材・文／山西英希　取材協力／南総カントリークラブ