全フレックス試打 『N.S.PRO 850GH neo』はこんなゴルファーにマッチする

GEW(月刊ゴルフ用品界)

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日本シャフトは3月9日『N.S.PRO 850GH neo』(850 neo)を発売する。同作は2019年に発売した『N.S.PRO 950GH neo』(950 neo)の流れを汲むスチールシャフトだ。

そこで同シャフトをフレックス別に永井延宏プロが試打し対象ゴルファーを解説する。

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まずは永井プロによる試打&解説動画を観てもらいたい。フレックスごとの違いを正確に解説するためにヘッドは全て同じモデル(7番アイアン)を装着した。

フレックス(R、S)別に対象ゴルファーを解説

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『850 neo』は既に女子のツアープロも多くスイッチしているため、一般男性のアベレージゴルファーがターゲットとして見えてくる。そこでフレックスごとに永井プロに特性や対象ゴルファーを解説してもらった。アベレージゴルファーが同シャフトを選択する上での参考として見てもらいたい。

フレックス:R
永井:まず手にしてみると手元側が太く、そこから感じる全体的な剛性感があるので80g台の軽量スチールとは思えない重量感を感じます。シャフトの重量感や動きに合わせて打ったのですが7番アイアンで155ヤードと飛距離も十分出ました。

印象的だったのはインパクト付近での剛性感。軽量スチールとは思えない鋼のような強靭さを感じますので、インパクト後にボールを押していってくれます。軽量スチールのいわゆる中折れ感やそれによる当たり負けが全くないシャフトなので、カーボンユーザーでもう少ししっかり感がほしい方や7番からしかアイアンを入れていない方などはターゲットになってくるのではないでしょうか。

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フレックス:S
永井:Sになると中間部分の剛性感がかなり出てきました。現代の大型ヘッドアイアンには中間剛性の高いシャフトがマッチしますので、まさにそこを研究して作られているのではないかと思います。

実際に打ってみると中間剛性がわりと先端まで繋がっており全体的なしっかり感を感じます。その分体の動きに対してヘッドがついてくるのでフェースコントロールや出球の管理がしやすくロフトの立った厚い球が出ました。

対象ゴルファーとしては女子のツアープロが見えてきますので弾道を打ち分けてみましたが、やはり手元側でやりたいことがダイレクトにヘッドに伝わります。球筋の打ち分けを軽量帯でやりたいゴルファーには非常にマッチするのではないでしょうか。

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『850 neo』はこんなゴルファーに最適

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永井:『850 neo』のRは軽量スチールのしなりや軽さを残しながらも強靭さのあるシャフトです。その辺りは『モーダス』の技術が継承されているのではないかと思います。振ってみるとスムーズな振り心地を体感できるので、硬い方に番手ずらしで使うとか少し長めで使ってみるとかしたら面白いと思います。

一方Sになると80g台とは思えないしっかり感があるので、逆に軟らかい方に番手をずらして組んでみると面白いのではないかと思います。いずれにしてもそういった細かい味付けができる大型アイアンヘッドにピッタリなシャフトだと言えそうです。

【永井延宏プロ】
1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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