つかまる、やさしい『NEW egg 5500 ドライバー』全てのゴルファーを笑顔にする

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今モデルで12年目に突入する『NEW egg』だが、初代モデルは2007年8月に登場。アイアンから派生し、その後シリーズ化した経緯があり、2015年には高反発の「金エッグ」を産み落としてもいる。そして、2017年モデルのアイアンでは、ただ飛ぶだけではなく高さで球を止め、形状も完成度を増していった。

今回は適合モデル『NEW egg 5500(ゴーゴー)ドライバー』、『NEW egg 5500 ドライバー impact』の2モデルを、試打経験が豊富なギアの賢者ソクラテス永井延宏プロが、トラックマンを用いて検証する。

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つかまる、やさしいNEW egg 5500 ドライバー全てのゴルファーを笑顔にする

NEW egg 5500ドライバーを永井プロが解説

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永井:『NEW egg 5500 ドライバー(標準仕様 45.25インチ)』通称:ゴーゴードライバーの最大特徴は37度を誇る重心角。つまり、ボールのつかまりがいいといいうことなんです。

プロギアによると、2016年以降に発売された各社のドライバーの重心角を計測したら、その平均は23度だったとか。37度の重心角は業界最大値だそう。

永井:クラブを指の上に乗せた時にフェースの傾く角度ですが、これがどういう影響をもたらすのか? 私がレッスン時、まず最初に見るのがトップのフェース向きなんですね。そもそもゴルフクラブというのは、自然な状態ではトゥが下がるように設計されています。

と、いいますと?

永井:現代のドライバーは、460の大型ヘッドが主流で、トップの位置でフェースがやや下向きになる傾向があります。これはスイング理論でいうと「フェースが開いた状態」で、クラブ自体がそうなりたがっている。決してゴルファーのせいではありません。

『NEW egg 5500 ドライバー』の場合は?

永井:37度の大重心角により、自然にフェースが上を向きます。一般的なドライバーですと、自分でフェースを上に向ける努力をしないといけません。

スイング理論でいう「右手首の絞り」だったり、左手甲を折った「フラットリスト」でスクエアに戻してきますが、『NEW egg 5500 ドライバー』では、そういった難しい動きをしなくても自然に球がつかまる、という説明が分かりやすいでしょう。

球がつかまる仕組みとは?

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永井:その大きい重心角はどのように確保されているのか? ヘッド後方の最も深い部分に内部ウェイトを配置し、さらにFPを抑え重心を最大限に深くすることで、重心角を大きくしています。

慣性モーメントが大きいのも特徴です。

永井:ソールに刻まれている5500は大慣性モーメットを表わしていてインパクトでヘッドがボールにスクエアに向う正面衝突の形を生み、ミスにとても強いと言えます。

そして、プロギアらしいのが、ソール面を細かく溝で折りこんでいる点。余剰重量を生み出し、後方部のウエイトと相まって上下、左右の周辺重量配分を可能にしている。「やさしいクラブ」と言葉にするのは簡単ですが、非常に手の込んだ設計や工夫が施されているのです。

NEW egg 5500 ドライバー impactはどんなドライバーか

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永井:短尺の『NEW egg 5500 ドライバー impact(44.25インチ)』もよく考えて作られています。単に1インチ短くしただけではなく、ヘッド質量も重く変えている。

1インチ短いことでミート率をさらに引き上げ、重いヘッドがインパクトの効率を高めています。ドライバーが苦手な人の多くは振り切れず、当てに行くスイングになりやすいですが、クラブが短いことで安心感もあり、しっかりと振り切れるようになるので飛距離や方向性がよくなります。

NEW egg 5500をトラックマンで検証

PRGR NEW egg 5500 ドライバー 永井プロトラックマン試打データ 【GEW - 月刊ゴルフ用品界】

永井:次にトラックマンの計測数値を見ていきましょう。まずは『NEW egg 5500 ドライバー』(M43、10・5度)から。

設計通り、球のつかまりの良さ、深重心が良く出ていて、高打出し(15.9度)&低スピン(2090回転)弾道。小FPで、深重心的な性能が出ていると感じました。「大重心角」と「高慣性モーメント」によって、好結果として数値に表れています。

『impact』(M43、10.5度)は?

PRGR NEW egg 5500 ドライバー impact 永井プロトラックマン試打データ 【GEW - 月刊ゴルフ用品界】

永井:長さが1インチ短い分、HSが41.8→39.2へダウン、しかし、ミート率は1.44→1.47へアップ。振りやすさが確実に増しています。

『impact』の方が5gほど総重量は重くなりますが、重さだけで決めつけない方が良いでしょう。ゴルフを楽しむには飛ばしも大事ですが、何よりもフェアウェイをキープすること。 「曲がらない」という安心感と、短尺で叩ける「低スピン弾道」は、インパクトで手を使うゴルファーの武器になります。

対象ゴルファーは?

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永井:これまで『egg』を手にしたことで、ゴルフが楽しくなった、ゴルフライフが延命したという人は多いと思うんですよね。でも、今回のエッグはシニア限定のクラブではないんですね。

『NEW egg』を若年層にも手に取ってもらい、「年齢」「性別」「既成概念」にとらわれない飛び、やさしさを求めるゴルファーに是非使ってもらいたい。

永井さんがコースに持っていくならどっちのドライバー?

永井:楽に飛ばせて、方向性のいい45.25インチの『NEW egg 5500 ドライバー』ですね。朝イチからまったく不安なく打っていける安心感があるから、笑顔も増えそう。「やさしいクラブ」なのに、難しい説明をたくさんしましたが、最後はスマイルで締めたいと思います(笑)。

【永井延宏プロ】
1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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