バーベキューで実践したい「火起こし」「火力キープ」のテクニック

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【写真:アフロ】

 キャンプ場や河川敷、庭などでバーベキューをするとき、炭になかなか火がつかず困った経験はありませんか? 材料の準備がすでに終わって「あとは焼くだけ!」という状況なのに、火起こし部隊がもたついて、待ち時間が長くなると場の空気がしらけてしまいます。

 そこで今回は、バーベキューの際に使える火起こし・火力キープのテクニックをご紹介します。火起こしに自信がない方はぜひ参考にしてみてくださいね。WILD-1デックス東京ビーチ店のキャンプ担当石田さんにワンポイントアドバイスも伺ってきました!

※リンク先は外部サイトの場合があります

火起こしの際は着火剤を活用しよう

 新聞紙や割りばしなどの火種を使って炭に火をつけるのは大変なので、バーベキュー経験値が浅い方には着火剤の使用をおすすめします。慣れていれば10分程度で完了する工程ですが、いくら着火剤が燃焼しやすいとはいえ、やり方を間違えると火がつきにくいこともあります。バーベキュー初心者がつまずきやすいポイントでもあるので、基本のやり方をしっかり確認しておきましょう。

着火の工程(バーベキューコンロの場合)

1)固形の着火剤(適量)を燃料用の網の上に置く
 着火剤や炭を置く前に、バーベキュー用のホイルでコンロ全体を覆っておくと、コンロに食べ物の焦げや炭の汚れがつかないので後片付けが楽になります。

2)着火剤の上に炭を置く
 まずは、小さめで火が付きやすい炭を着火剤の近くに固めるのが鉄則です。火は下から上の縦方法に燃え広がっていくので、着火剤の真上の炭から徐々に火を広げることをイメージしましょう。炭より火がつきやすい小枝や細い薪があれば、空気の通り道を意識しながら着火剤と炭の間に配置します。炭同士を密着させずに空気の通り道を作りながら組むと、効率よく火が回ります。

3)着火
 先の長いガスライターやトーチで着火剤に火をつけます。火が出ているときにうちわであおぐと着火剤の炎が消えてしまうので最初はそっとしておきましょう。炭に火が移り始めたら風を送り、様子を見ながら炭全体が白くなるまで燃焼させます。

4)炭を広げる
 着火剤が燃えきり、炭が全体的に白っぽくなったら、炭を広げ崩して大きめの炭を追加します。炭がまだ黒っぽいうちに崩してしまうと火力が弱まり、そのまま消えてしまうことがあるので注意しましょう。炭を広げたら、種火となる炭と密着するようにして大きめの炭を入れます。

5)完成
 大きめの炭に火がつくと火力が安定します。火が弱いと感じる箇所に炭を足しながらバーベキューを楽しみましょう!
<アウトドアショップ店員のワンポイントアドバイス!>
「バーベキューの火起こしにかかる時間を削減したい方には『火起こし器』の使用がおすすめです。炭をくべて下に着火剤を置いておけば、15〜20分で簡単に火をおこせます。暖められた空気は上に抜け、一方で下部の穴から空気が流入する『煙突効果』を利用しているので、火をつけたあとは風を送ったり、炭を動かしたりする必要もありません。これなら火起こしにかかる手間と時間をほかの作業に使えますよ!」(WILD-1デックス東京ビーチ店・石田さん)

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火力調整のポイントは?

 火力を考えずにどんどん炭を入れていくと、火が強くなり過ぎてお肉がすぐに焦げてしまいます。炭は一度火がついたらなかなか消えないので、焦らなくても大丈夫。バーベキューコンロの中の火力を一定にするのではなく、コンロの右半分は強火、左半分は弱火というようにゾーン分けをして、強火にしたい箇所にだけ炭を追加するようにしましょう。

火力はどうやって判断する?

 炭火の火加減を確かめるときに活躍するのは、自分の「手の平」です。コンロの網から15センチほど離して手をかざし、耐えられる時間で温度を確認しましょう。

【温度の目安】
3秒 強火 分厚いお肉の表面を焼き固めるときなどにおすすめの火力です
6秒 中火 お肉や野菜を焼くメインスペースとして使えます
10秒 弱火 焼きあがったお肉を置いておくのに役立ちます

バーベキューあるある! こんなときどうする?

「脂っこいお肉を焼いたら火が燃え盛ってしまった!」
 脂身の多い肉は脂が炭に落ちないように鉄板で焼くといいでしょう。キッチンペーパーで油を拭き取りながら焼くとヘルシーに仕上がります。網しかない場合は火力の弱いところで焼くのがおすすめです。

「バーベキューの途中で火が消えそう」
 火が弱まったとき、何も考えずに新聞紙を入れて火力を強めようとする人がいますが、新聞紙は燃え尽きるのが早いので使い方には工夫が必要です。新聞紙を固くねじって棒状にすると、火種としてより長持ちします。
 火が消えそうになったら、広げた炭を中心に集めて、割りばしや乾いた小枝、棒状の新聞紙など燃えやすいものをくべながら、新しい炭に火を移しましょう。先に紹介した火起こし器があれば、いつでも新しく炭に火をつけられるので便利です。

持っていると便利なアイテム

 バーベキュー場で用具を一式借りる場合、コンロや網、火ばさみなどの最低限の用具しかセットに含まれていないことがあります。うちわ、キッチンペーパー、ウエットティッシュ、キッチンばさみ、クーラーボックスなどのアイテムは持参するようにしましょう。

 また、着火剤は最低限の個数しかもらえないこともあるので、念のため買い足して多めに持っていくのがおすすめです。軍手も耐火性のものを用意すると火起こしが一段とスムーズになります。
■着火剤
 着火剤には固形とジェルの2種類があります。バーベキュー初心者からベテランまで多くの人に使われているのが固形の着火剤です。こちらの着火剤は1個で約15分燃焼する着火剤が24個入っています。たくさん使えて経済的ですね。

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 ジェルの着火剤は固形の着火剤より火力が強く出るのが特徴です。炭や薪の好きなところに塗って使えますが、燃えている火の中につぎ足すのは火事ややけどの原因になるので、あくまで着火用として使いましょう。

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■耐熱グローブ
 バーベキューで火起こしから火力調節まで担当するなら、やけどや汚れ防止のために軍手を使いましょう。500度まで耐えられる耐火性の手袋があれば、ダッチオーブンなどを使って調理する際も安心です。

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バーベキューの前に、火起こしグッズのご用意を!

 今回はバーベキューの火起こしや火力調節のコツと、お役立ちアイテムを紹介しました。バーベキュー場の使用時間を有効に使うために、火起こしはコツを押さえてスムーズに行いましょう。

【企画編集:C-NAPS編集部/取材協力:WILD-1 デックス東京ビーチ店】

【C-NAPS編集部】

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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