「ラニングクラブについてっていいですか?」 TKBグループ(前編)

【みんアス】

ランニングクラブを取材し、紹介していく『ランニングクラブについてっていいですか?』
この企画では下記の3点をルールとして、ランニングクラブが持っている雰囲気をお伝えしていきます。
 (1)ランニングクラブの基本情報を伝える
 (2)クラブの練習に参加
 (3)ランニング後の「飲み会」に参加

(編集部注※2018年6月15日に公開された記事を再編集したものです。)

今回、紹介するランニングクラブ

クラブ名: TKBグループ

代表者: 高瀬博也

連絡先: circletkb@gmail.com

クラブについて: グループ代表が転勤で東京に住み始めた時、ランニングサークルを探すものの、年齢制限があったり会費がかかったりと、自分の考え方と合わなかった。

「それならいっそのこと自らサークルを作ってしまおう」とクラブを発足。

活動を続けるうちに、メンバーや活動がどんどん増え東京だけでなく全国にグループができ、ランニングだけでなく、登山、散歩、アウトドアなど数多くのスポーツを楽しめる総合サークルに発展していった。

クラブの特徴: 年齢、性別、体力問わず、誰でも楽しめる環境を整えている。営利目的の活動は一切行わず、メンバーが協力しあって、運営、イベントの企画および開催を行う。

クラブの印象: 非常にしっかりした運営が行われつつも、参加メンバー間は「ゆるふわ」で気楽な繋がり。

アピールポイント:
クラブ立ち上げメンバー・五十嵐さんより
「TKBグループは、関東、関西、東海、その他さまざまな地域にグループがあり、ランニング、登山、散歩、ハイキング、ゴルフ、テニス、アウトドア、スノボ・スキーなどの数多くのスポーツを楽しむことができる総合スポーツサークルです。年齢や体力に関係なく、自分にあった活動を楽しむことができるので、誰でも安心して活動することができます」

ホームページ :https://circletkb.wordpress.com/

その規模感は日本一!?

 TKBグループは四年ほど前に始まったランニング・登山を主な活動としているスポーツクラブで、東京、大阪、名古屋を中心とした全国的なクラブです。

 最初の頃は東京で仲間が集まって時々走っていたのですが、その中の誰かが地方に転勤する度、その人がまたその地方で同じようにランニングサークルを運営するようになり、自然と全国規模になりました。

「設立当初から、“誰が地方へ転勤しても、同じように運営できる仕組みにしよう”と考え、このクラブを作ってきました」と、サークル設立メンバーの一人・五十嵐さんが教えてくれました。

TKBグループ設立メンバーの一人・五十嵐浩文さん 【みんアス】

 五十嵐さんはとても五十代とは思えない精悍な感じの方。ITの仕事をしていた関係でアメリカに住んだ後、最近では「セミリタイア」をし、翻訳の仕事をしながら自適な日々を送っているそうです。

 五十嵐さんやその初期メンバーの努力もあって、TKBグループは今では全国で2500人〜3000人の規模になりました。

「昨日走り始めた方から、かつて実業団にいた方まで、様々なレベルの方がいます」(五十嵐さん)というように、メンバーのランニングキャリアは幅広いようです。

 日常の活動や各種イベントは多数あるグループごとに独自に行っていて、実際に日常の活動で顔を合わせるのはせいぜい10人〜20人くらい。

 全国いたるところで毎週こうしたグループがいろんな活動をしているのが、TKBグループの面白いところです。

 ランニングはもちろん、散歩、ハイキング、ゴルフ、テニス、アウトドア、トライアスロン、アクアスロン、トレラン、ゴルフ、ロードバイク、スノボ・スキー……など、各グループの活動テーマは様々です。

取材初日は大雨により、「飲み会」だけの取材に

 五十嵐さんにご相談して、私は5月8日の皇居ラントレに参加させて頂くことになっていました。

 ところがその日は夕方から強い雨。それでも日比谷にあるランステ『日比谷ラフィネ』前には、「もしかして走れるかもしれない……」と思ってなのか、五十嵐さんを含め五名のTKBの方が集まりました。

「さて今日は走ろうかどうしようか……」と、五十嵐さんが他の方と話し合った結果、「今日は飲み会だけやることにします」ということに。

 早速、私たちは『日比谷ラフィネ』から数分先の『有楽町電気ビルディング』地下にある『もつくし 有楽町店』に入りました。

「この近くを走った後はいつもここなんです」と、五十嵐さんが笑って言いました。

 でもこのお店、立ち飲み屋さんなんです。走った後に立ち飲み屋さんってキツくないんでしょうか?

「いえ。走り終わった後、立ち飲み屋さんなら“サクッ”と飲んで帰れますから」

 なるほど。そんな合理的かつストイックな考え方もあるんですね。

 なんとなく五十嵐さんのお人柄の一面に触れたような気がしました。

 みなさんの醸し出す和やかな雰囲気のお陰で、初対面で“取材者”の私もゆったりとした気持ちでビール片手に、いろいろなお話をお伺いすることができました。

「このクラブに入ろう」と思った、メンバーの方のキッカケ

「ランニングクラブ」と言ってもたくさんあると思いますが、“ここに入ろう!”という決め手になったことは何か? 先ず、みなさんに聞いてみました。

「ネットで見た写真が面白そうだったから」ということも何人かの方から聞きましたが、みなさんからのお話を総合すると、このランニングクラブの強い特徴と感じられたのは下記の二点でした。


1.入会金・月会費などが0円
2.入会の年齢制限がない


 これほどしっかりした運営をされているのに、クラブへの入会費や月会費はいっさい無料です。もちろん、活動実費、例えば「ランステを使ったら、自分の分500円は別途払う」などは別途ありますが、実質的な運営はすべてボランタリーに運営されています。

 1、2とも、おそらく五十嵐さんたち初期立ち上げメンバーの方たちが「たくさんの人を集めよう」と考え、TKBを始めたからなのでしょう。

 みなさんの飲み話は「それぞれの仕事がある中で、マラソンをどんな風に続けているか」「地方でのマラソン大会の話」「“30kmの壁”話」「ジムで身体を鍛える話」など、マラソンのことを軸にしながら、バラエティ豊かに進んでいきました。

 感心したのはみなさんが地方のマラソン大会に数多く参加されていること。特に看護師という激務をこなしつつランニングを続けている小笠原叶恵さんは、昨年十二回マラソンに参加したそうです。

小笠原叶恵さん 【みんアス】

 話は「自分はあそこのマラソン大会が好き」「いや、私はあっちが好き」「いや私はむしろあっちが……」などと、全国マラソン大会の話で大いに盛り上がりました。

 ランニングクラブにお邪魔するのは初めてなので他の会のことはわかりませんが、少なくともここにいるTKBグループのみなさんは「それぞれフルマラソンを“走れる前提”があることで、その“大会選択の自由とその楽しみ”の話で盛り上がれるんだろうなあ……」と感じました。

雨の日でしたが「TKB飲み会」! 左から佐藤さん、山城さん、小笠原さん、みきさん、五十嵐さん 【みんアス】

後編につづく


※本記事は「みんアス〜みんながアスリート〜」で公開された『ランニングクラブについてっていいですか? Vol.1』を再編集したものです。
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