“正しい走り”は“正しい立ち方”から 青山剛の体幹スイッチ・ランニング(2)
【Getty Images】
第2回:体幹で走れるようになるための、正しい立ち方とは?
2回目の今回は、まずは走り出す前、すなわち「ニュートラルの正しい立ち方」です。
スバリ言えることは「正しく立てない方は正しく走れない」です。
水泳の場合、水慣れをした後は、まずは「蹴伸び」といって、プールの壁を蹴って「抵抗の少ない浮く姿勢=水泳の基本姿勢」を徹底して練習するところから入ります。
例えば船でいうと、抵抗が少なく、しっかり浮く船体をある程度作れてから、その船に見合ったエンジンやスクリューを搭載するとします。
これを人間の身体に置きなおすと、抵抗が大きく沈んでいる船(水泳の基本姿勢が悪い状態)に、いくらいいエンジン(心肺機能)やスクリュー(腕のかきや足のキック)を積んでも、とても効率が悪いというわけです。
水泳の場合、基本姿勢がしっかりしていないと「沈む、進まない」といったように、顕著にその大切さが分かるので、ここから取り組むことが多いのです。
しかし、ランニングの場合、基本姿勢である立ち姿勢が崩れていても、すぐに転んだり進まなくはならないし、しかも何が良くて何が悪いのかが分かりづらいので、なかなかここから取り組む方が少ないのです。
正しく立てないと、体幹を使った走りにはたどり着きません。
この姿勢を正すことからスタートしないと、これから始まる体幹ストレッチや体幹スイッチエクサイサイズも、ほとんど意味をなさなくなりますので、しっかり取り組んでいきましょう!
動画:正しい立ち方の作り方
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