男子禁制! 女性専用ゴルフサロン ゴルフなう 第8回

北村収

女性ゴルファーの悩みにすべて応えるコンセプト

【写真提供:ガールスカスタムサロン】

「例えば男性は、機能がよければカラーリングはどうでもよい、という方がいるかもしれませんが、女性ではそうはいきません。それから、女性は選ぶ楽しさが好きなんですよ。誰かに勧められて、それを強制的に使わされるというのは耐えられないですね」

【写真提供:ガールスカスタムサロン】

 こちらで相談できるのはグリップ交換、ライ・ロフト調整、リシャフトなどのクラブ関係だけでない。国内女子ツアーで10勝をあげている高村亜紀プロがレッスン担当を行うなど、各分野に専門家を配しているという。初級者から上級者まで女性ゴルファーの悩みにすべて応えるというのがコンセプトだそうだ。

「フェースってどこ?」という当たり前の質問もOK

【写真提供:ガールスカスタムサロン】

「ガールス・カスタム・サロン」に来るゴルファーは30代の女性が中心。ゴルフ工房に来る女性ということでアスリート系の上級者が多いのかと思ったが、予想外に上級者はまだあまり来ていないという。
「『フェースってどこですか?』という質問も頂いたりするんですよ。この仕事について改めて思ったのですが、一般ゴルファーの方は本当に知らないことが多いですよね。きっと気軽に質問できる場がないからだと思っています。その聞きづらい環境を解消する場としてこのガールスサロンを活用してほしいですね」

 来店されたお客様からは、後日お礼のメールが来ることもあるという。その多くはいわゆるクラブのフィッティングに対するものというよりも、今まで聞けなかったり教えてもらえなかった悩みが解決したことへのお礼なのだそうだ。

 また、ネットなどで調べようとしてもなかなか回答を得るのは難しいという声も多いそう。だからこそ、同じ女性に気軽に聞けるこの環境は、利用した方にとってはとてもありがたい場のようだ。

女性がゴルフをやるに当たっての壁を取り除きたい

【写真提供:ガールスカスタムサロン】

 女性には、ゴルフを始めるに当たってのさまざまな壁があるという。「例えば、初めてゴルフ場に行った際に女性ロッカーで1人になってしまったら、どうしたらいいか分からなくなってしまうと思うんですよね」。そんな方に事前にゴルフ場でどのように行動すべきかを教えるセミナーなども今後計画しているという。

 また、ボールのカワイイマークの描き方講座など、女性がよりゴルフをエンジョイできるような企画も計画中。クラブ、レッスン、ゴルフマナー、そしてゴルフをさらに楽しむためのちょっとしたコツを教えてくれるまでサポートしていきたいという。
 自分に合ったゴルフクラブが見つかるだけでなく、自分が最も楽しめるゴルフライフとの出会いも誘ってくれそうだ。

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著者プロフィール

タイガー・ウッズがプロ入りした1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ(ALBA)編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに就任。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。松山英樹が日本人初のマスターズ表彰台に立った2011年4月に独立。2011年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙媒体、Web、ソーシャルメディア、さらにはEコマースの企画運営も行うゴルフ編集者兼ゴルフWebディレクターとして、ゴルフ関連の仕事に従事。ゴルフを気軽に家族で楽しめる環境を日本で実現していくのが夢。まずは自分自身、家族ゴルフを楽しんでいる

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