キャロウェイの新『X FORGED』アイアンは抜けの良さを追求 ソール性能を山田直知がコースで徹底検証
【山田直知プロ】
『X FORGED』シリーズは日本規格でスタートしたこだわりの軟鉄鍛造アイアンで、ツアープロの要望も反映されている。今作の最大のポイントはソール形状にあるというが、実際のプレーにどう影響するか気になるところ。
そこでクラブと弾道の関係を長年研究しその分野に精通する5UNDERS GOLFの山田直知プロがゴルフ場でテスト。様々なライから試打しソール性能を徹底検証する。
試打は7番アイアン、シャフトは『モーダス3 ツアー 105』のフレックスSを使用した。
【動画】『X FORGED』アイアンをコースで試打
柔らかい打感と癖のない形状の軟鉄鍛造アイアン
【キャロウェイの新『X FORGED』アイアン】
まずは通常のライから打ってみましたが、打感が非常に柔らかく気持ち良い。弾道はドローになるので意外とつかまりやすい印象です。2球目は若干フェースの下目に外しましたがやはり打感が柔らかい。十分高さも出てくれるのでやさしさも兼ね備えているアイアンだと思います。
下目のヒットでも球が上がってくれることを考えると、自分で低く打ち出すなど操作することもできそう。スイング中もヘッドを微調整しやすいので弾道をコントロールしていけそうです。
それとやはり特徴的なのはソールです。リーディングエッジとトレーリングエッジに独特なカットを施してあり、抜けの良さを狙っていることが見て取れます。
薄芝からトレーリングエッジを検証
【キャロウェイの新『X FORGED』アイアン】
そこで薄い芝から検証のため、あえてレベルブローでトレーリングエッジが邪魔になる打ち方をしましたが、結果はヘッドがしっかり抜けてくれました。
フェースのスコアラインの下から3本目に打痕がついていることからもトレーリングエッジの形状が機能しソールを滑らしてフェース面にコンタクトできたということが分かります。実際に球もしっかり上がってくれました。すくい打ち傾向のアマチュアが薄い芝で打つ場合にも寄与しそうです。
左足上がりからリーディングエッジを検証
【左足上がりのライから】
この場合、通常であればかなりターフが取れる、つまりリーディングエッジが邪魔になる条件なのですが、打ってみたところ全く芝が削れませんでした。これはリーディングエッジがしっかり抜けているということになります。左足上がりを傾斜に逆らって打てるということは距離を出していけることにもなるのでかなりメリットがあります。
続いて2球目はよりダウンブローを強くしてみましたが、突っかかっている感覚が全くなく平らなライから打っているようです。
【『X-FORGED』打痕】
ソールの形状のおかげでダウンブローとレベルブローのどちらでも打てるので、その意味でも対象ゴルファーは幅広いと思います。つかまりやすいクラブなので、つかまりの良いドライバーと一緒に使うことをお勧めします。
もしつかまり過ぎが気になったとしても軟鉄鍛造なので工房でライ角を調整するなどがしやすいので、自分のドライバーと弾道を揃えていくことができるでしょう。
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