キャロウェイの新『X FORGED』アイアンは抜けの良さを追求 ソール性能を山田直知がコースで徹底検証

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【山田直知プロ】

キャロウェイゴルフは4月、2種類のアイアン『X FORGED』と『X FORGED STAR』を発売する。

『X FORGED』シリーズは日本規格でスタートしたこだわりの軟鉄鍛造アイアンで、ツアープロの要望も反映されている。今作の最大のポイントはソール形状にあるというが、実際のプレーにどう影響するか気になるところ。

そこでクラブと弾道の関係を長年研究しその分野に精通する5UNDERS GOLFの山田直知プロがゴルフ場でテスト。様々なライから試打しソール性能を徹底検証する。

試打は7番アイアン、シャフトは『モーダス3 ツアー 105』のフレックスSを使用した。

【動画】『X FORGED』アイアンをコースで試打

柔らかい打感と癖のない形状の軟鉄鍛造アイアン

【キャロウェイの新『X FORGED』アイアン】

山田 全体的には過度な特徴を出さず非常にシンプルな形状です。ヘッドサイズも丁度良い大きさで、構えた感じも癖のない綺麗な顔立ちで個人的には好みです。

まずは通常のライから打ってみましたが、打感が非常に柔らかく気持ち良い。弾道はドローになるので意外とつかまりやすい印象です。2球目は若干フェースの下目に外しましたがやはり打感が柔らかい。十分高さも出てくれるのでやさしさも兼ね備えているアイアンだと思います。

下目のヒットでも球が上がってくれることを考えると、自分で低く打ち出すなど操作することもできそう。スイング中もヘッドを微調整しやすいので弾道をコントロールしていけそうです。

それとやはり特徴的なのはソールです。リーディングエッジとトレーリングエッジに独特なカットを施してあり、抜けの良さを狙っていることが見て取れます。

薄芝からトレーリングエッジを検証

【キャロウェイの新『X FORGED』アイアン】

山田 ソールの性能を検証するためにまずは芝の薄いライから打ってみました。薄い芝の場合、プロや上級者のようにダウンブローで打てる方は問題ないのですが、多くのアマチュアゴルファーはレベルブローで打ってしまうため、通常のアイアンだとトレーリングエッジが邪魔になってトップが出る可能性が高いです。

そこで薄い芝から検証のため、あえてレベルブローでトレーリングエッジが邪魔になる打ち方をしましたが、結果はヘッドがしっかり抜けてくれました。

フェースのスコアラインの下から3本目に打痕がついていることからもトレーリングエッジの形状が機能しソールを滑らしてフェース面にコンタクトできたということが分かります。実際に球もしっかり上がってくれました。すくい打ち傾向のアマチュアが薄い芝で打つ場合にも寄与しそうです。

左足上がりからリーディングエッジを検証

【左足上がりのライから】

山田 次にリーディングエッジの性能を検証するために、左足上がりのライであえて傾斜に逆らって垂直に立って打ってみました。

この場合、通常であればかなりターフが取れる、つまりリーディングエッジが邪魔になる条件なのですが、打ってみたところ全く芝が削れませんでした。これはリーディングエッジがしっかり抜けているということになります。左足上がりを傾斜に逆らって打てるということは距離を出していけることにもなるのでかなりメリットがあります。

続いて2球目はよりダウンブローを強くしてみましたが、突っかかっている感覚が全くなく平らなライから打っているようです。

【『X-FORGED』打痕】

正直『X FORGED』を練習場で打った際は分からなかったのですが、コースに来ると抜けの良さがてきめんに表れます。色々なライから打って初めてソールの性能を発揮できるアイアンです。是非実際のコースでやさしさを体感してほしい。

ソールの形状のおかげでダウンブローとレベルブローのどちらでも打てるので、その意味でも対象ゴルファーは幅広いと思います。つかまりやすいクラブなので、つかまりの良いドライバーと一緒に使うことをお勧めします。

もしつかまり過ぎが気になったとしても軟鉄鍛造なので工房でライ角を調整するなどがしやすいので、自分のドライバーと弾道を揃えていくことができるでしょう。

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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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