グリーン周りを攻略! キャスコ『ドルフィンピッチ&ランウェッジ』を徹底試打

GEW(月刊ゴルフ用品界)

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キャスコは『ドルフィンウェッジ』シリーズから『ドルフィンピッチ&ランウェッジ DPW-119』を発売した。

ランニングアプローチが打ちやすい『ドルフィンランニングウェッジ DRW-119』(ロフト角:39度)と、球を上げやすい『ドルフィンフライングウェッジ DFW-119』(ロフト角:55度)を発売しているが、今作はロフト角を48度に設定し、ピッチ&ランが打ちやすいように設計されたクラブだ。

そこで新宿御苑ゴルフスタジオ主催の坂本龍楠プロがアマチュアゴルファーと一緒に『ドルフィンピッチ&ランウェッジ』を試打。その特徴を解説する。

※リンク先は外部サイトの場合があります

アプローチショットはピンに寄ることも重要ですが、まずは確実にグリーンに乗ることが重要だと私は考えます。特に100切りを目指しているゴルファーはグリーン周りでのトップやザックリをなくし、グリーンに乗る確率を上げる必要があります。そこに『ドルフィンピッチ&ランウェッジ』がどう寄与するのか、アマチュアゴルファーと共に検証したいと思います。

手首の動きを抑制し安定した転がりになるウエッジ

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アプローチショットはどうしても球を上げたくなるので、大半の方が手首を動かして打っています。手首の運動量が多くなることで、付随してバックスイングの振り幅が大きくなってしまうのでトップしてグリーンをオーバーしてしまったり、逆にインパクトで緩んでザックリしてしまったりというミスが起こります。

その点『ドルフィンピッチ&ランウェッジ』はグリップが太く作られており、なおかつ重量があるので、勝手に手首の運動量が減るような作用があります。それによって手首の角度がズレずにロフト角が一定して当たるので、体の回転で打つことができ安定して球が転がるようになります。

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それと『ドルフィンウェッジ』に共通のソールのフィンが効いているので、まずアドレス時の座りが良いですし、多少手前から芝にこすったとしてもソールが滑ってくれるので突っかかりを抑えてくれます。

パターのような単純な動きで打てばクラブがボールを作ってくれるので、球筋が安定するウエッジだと言えますね。

マイウエッジvs『ドルフィンピッチ&ランウェッジ』10球対決!

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実際に『ドルフィンピッチ&ランウェッジ』がアプローチにどれだけ影響するのかを見るために、アマチュアゴルファーを代表して大矢さんに検証してもらいたいと思います。

シチュエーションはピンまで25ヤードの花道でグリーンは上り傾斜、ピンは奥に切ってあるので、まさしくピッチ&ランが必要なシチュエーションです。大矢さんには普段使い慣れたマイウエッジ(52度)を使ってもらいます。

■10球対決の結果
マイウエッジ:7球グリーンオン(内、ワンピン以内3球)、3球グリーンオーバー
ドルフィンピッチ&ランウェッジ:10球グリーンオン(内、ワンピン以内5球)

検証したところ以上のような結果になりました。

私も生徒さんによく話すのですが、ゴルフは平均のスポーツですので1球だけ寄れば良いというわけではありません。大矢さんがマイウエッジの1球目でいきなりトップが出てしまったように、いきなりそういったミスがコースで出てしまうと、その後のアプローチが怖くて打てなくなってしまいます。

今回は10球対決という形でしたが、実際のコースでは1回しかチャンスがありません。それを考えると寄ることも重要ですが、『ドルフィンピッチ&ランウェッジ』で打った10球が全てグリーンに乗っていたということが一番大きいと私は考えます。

実際に大矢さんのストロークも安定して、自然にピッチ&ランができていました。

こんなゴルファーに最適

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この『ドルフィンピッチ&ランウェッジ』ですが、シャフトはスチールとカーボンがあり、長さも33インチと34インチがラインアップされていますので女性にも向いています。

アプローチに対して苦手意識がある方、手首を使ってしゃくり上げてしまう方、スイングリズムが速く打ち急いでしまう方には最適なウエッジだと言えるでしょう。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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