キャンプでも飲み物キンキン! クーラーボックス選びのポイント

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【写真:アフロ】

 天気が安定して過ごしやすい秋は、キャンプをする上でベストシーズン。“食欲の秋”というだけあって普通のバーベキューでは飽き足らず、ダッチオーブンで煮込み料理を作ったり、くん製に挑戦したりする方もいるのではないでしょうか。

 そんなキャンプで料理の腕を振るいたい方に必須のアイテムが、「クーラーボックス」です。野外での冷蔵庫の役割を果たすクーラーボックスですが、いざアウトドア用品店で品定めをする際にどれを選んだらいいか迷うこともあるでしょう。そこで今回は「サイズ」と「素材」に焦点を当てて、キャンプに適したクーラーボックスをピックアップ。「WILD-1デックス東京ビーチ店」のキャンプ用品担当・石田さんにクーラーボックスを使いこなすコツも聞いてみました。

キャンプで役立つ「クーラーボックス」の条件

 食材や飲み物の冷たさを保って、品質の劣化を防ぐ役割を担うクーラーボックス。充実したキャンプを実現するために、納得のいく買い物をしたいところ。そのためにも、まずはキャンプで役立つクーラーボックスの条件について整理してみました。

条件1:容量の目安は人数×10リットル
 保冷が必要な食材や飲み物の量にもよりますが、キャンプに持っていくクーラーボックスの大きさは1人当たり10リットルくらいが適切です。1泊2日のファミリーキャンプなら40〜50リットル程度のサイズがちょうどよいでしょう。

<アウトドアショップのワンポイントアドバイス!>
「大きいサイズのクーラーボックスはとても便利ですが、積載量が少ない車に積み込むと他のものが積めなくて不便なこともあります。クーラーボックスは車の大きさや積む荷物の量をイメージしながら選ぶのがおすすめです」(WILD-1デックス東京ビーチ店・石田さん)

条件2:キャンプの期間に対応する保冷力
 日中の気温が30度を超える時期のキャンプでは、外気を完全にシャットアウトし、冷たさを保てるクーラーボックスでなければ、あまり意味がありません。そんなクーラーボックスの保冷力を判断する指標になるのが「保冷日数」です。

 保冷日数とは、外気が20度前後の状況下で、クーラーボックス内に入れた氷が溶けきらずに残っている日数のこと。この基準はメーカーによって異なりますが、保冷日数が5日と表示されているものなら、フタを開け閉めしても2〜3日間は冷たさをキープできると考えてよいでしょう。

 保冷力は高いことに越したことはありませんが、1泊2日のキャンプに持っていくなら、保冷日数2日程度のもので十分です。1日目に生ものを消費しきって、2日目は常温で食べられる軽食で済ませるプランなら、発泡スチロール製のクーラーボックスでも事足ります。キャンプ期間の長さや食事のプランに合わせてクーラーボックスを選びましょう。

条件3:テーブルとしても使える構造
 フタの上がフラットなクーラーボックスは、サブの調理台やテーブルとしても利用できます。メーカーによってはフタの部分に飲み物を収める用のポケットがあったり、クーラーボックスの中の仕切りをまな板として活用できたりするので、クーラーボックスを新調する際はそういったオプションにも注目してみましょう。

条件4:移動をサポートするキャスター
 テントサイトのそばまで車で入れるオートキャンプ以外では、荷物をサイトのそばまで自力で運ぶ必要があります。クーラーボックスはそれ自体に重量があるだけでなく、中身を入れると持ち上げるのが困難なほど重くなるのでキャスターつきが便利です。

素材別、クーラーボックスの特徴

 次はクーラーボックスの保冷力に直結する「素材」ごとの特徴を見てみましょう。

素材1:発泡スチロール
 数あるクーラーボックスの中でも一番手軽に買えるのが発泡スチロール製のクーラーボックスです。軽量で持ち運びに便利ですが、フタを密閉できないのでどうしても外気の影響を受けやすいのが難点です。

素材2:発泡ウレタン
 多くのアウトドア用クーラーボックスに採用されている素材です。断熱性が高く、保冷剤を入れて使えば十分の保冷力をキープできます。断熱材の厚みに比例して保冷力と価格帯が上がる傾向にあります。

素材3:真空断熱パネル
 主に釣り用のクーラーボックスに使用される素材です。真空断熱はほとんど熱を通さない上に軽量で使いやすいのが特徴ですが、小型のものでも値段は高額になりがちです。

キャンプにおすすめのクーラーボックス

 クーラーボックスを選ぶときは、大きさ、保冷力、素材、キャスターなどの有無に注目しましょう。ここからは人気メーカーから人気のクーラーボックスを紹介します。

■コールマン クーラーボックス エクストリーム ホイール
 コールマンの「エクストリーム」はクーラーボックスの定番ともいえるモデルです。容量は47リットルと使いやすいサイズで、保冷日数は約5日と保冷力もバッチリ。キャスターつきで持ち運びが楽なのでキャンプ以外のさまざまなレジャーで活躍します。フタの上部にはドリンクホルダーが4つついているのもポイントです。

コールマン クーラーボックス 316シリーズ 約47L / 約56L 全3色 キャスター付き 大型 国内未入荷色 2179173
14,980円ほか

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■イグルー クーラーボックス MARINE ULTRA
 アウトドアレジャーが盛んなアメリカではシェアNo.1ともいわれる、イグルー製のクーラーボックス。直射日光や海水にも強いので釣り人や漁師にも支持されています。容量は51リットルとやや大きめのサイズ。キンキンに冷えた飲み物をたくさん飲みたい方におすすめです。
■ロゴス アウトドア アクションクーラー 25リットル
 上質なアイテムを手軽な価格で揃えるロゴスのクーラーボックス。25リットルのやや小ぶりなサイズは、友人や恋人と行くキャンプにおすすめです。お値段はリーズナブルですが、保冷力は上々。日帰りのレジャーや1泊2日のキャンプにピッタリです。

LOGOS ロゴス 81448013 アクションクーラー25 グレー 4981325139995
5,720円ほか

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■AOクーラー AO coolers 12パックキャンバスソフトクーラー
 アウトドアでは、クーラーボックスの補助的な存在として使われているクーラーバッグですが、アメリカ発の「AOクーラー」は断熱保冷を極めた5層構造でクーラーボックス並みの保冷力を備えています。容量は約11リットルと飲み物を入れておくにはちょうどよいサイズ。音楽フェスやハイキングなどのレジャーにおすすめです。
<アウトドアショップのワンポイントアドバイス!>
「保冷力を最大限に活かすために、傷みやすい食材はクーラーボックス、取り出す頻度が高い飲み物はクーラーバッグなど、2つのクーラーを使い分けるのもおすすめです」(WILD-1デックス東京ビーチ店・石田さん)

クーラーボックスは性能だけでなく使い方も重要!

 どんなに高性能のクーラーボックスを準備しても、使い方が雑だと想定より早く中身がぬるくなってしまうことがあります。アウトドアで使用する際は「直射日光に当てない」「フタを開ける回数は最小限に」など使い方にも気をつけましょう。クーラーボックスを賢く使って、快適なキャンプを楽しんでくださいね!

【企画編集:C-NAPS編集部/取材協力:WILD-1 デックス東京ビーチ店】

【C-NAPS編集部】

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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