夏ぴったりウォーターランに大興奮! 水鉄砲、水風船でズブ濡れバトルだ

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走る前からズブ濡れ、ゾンビも襲ってきた!

ランスタート前から水鉄砲バトルでズブ濡れ! 【スポーツナビDo】

 と言うわけで、僕も取材・撮影でイベントに潜入してみたのだけど、スタートする前からいきなり水鉄砲バトルが始まり、みんな辺り構わず水鉄砲で放水! 走るというよりもズブ濡れになるのを目的にしているから、見知らぬ人から水をかけられてももちろん怒らない。むしろ、みんなニッコニコで水鉄砲を撃ちまくっている。童心に返る、とはこのことだ。僕も周りの人から水鉄砲で撃たれまくるのだけど、手元に水鉄砲はなく、カメラしか持っていないから反撃できない。「レンズだけはやめて〜」と逃げるしかないのだ。くそー!

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カメラマンにも容赦なし! レンズだけはやめてね 【スポーツナビDo】

スタート直後にはイベントスタッフが強力放水銃で乱れ撃ちだ 【スポーツナビDo】

 そんなこんなでひとしきり濡れたところで、いよいよラン開始。と思ったら、スタート直後にスタッフが強力放水マシーンでランナーを乱れ撃ちするから、さらにみんなビッショビショ。でも、これがまたテンションを上げてくれる。コース中も、放水禁止エリア以外では好き勝手に水鉄砲を撃ってOKなので、いつどこから水が飛んでくるか油断ならない。

ゾンビがあらわれた! 【スポーツナビDo】

 でも、この序盤で本当に注意しないといけないのは水ではなかった。だって、みんなびしょ濡れになりに来ているのだから、水は怖くない。本当に怖かったのはゾンビだ! え? なぜゾンビかと言うと、出るんです。このウォーターランには、ゾンビが!

だれかれ構わず襲い掛かるゾンビにプチパニック! 【スポーツナビDo】

 木が生い茂る木陰エリアの先から「キャー!」という女性の悲鳴。ん? なんだ?と思っていたら、目の前にはいきなりゾンビが出現。恐れ知らずのゾンビは相手構わず追い掛け回すものだから、急なホラーに参加ランナーはプチパニック。水鉄砲で撃退できるので安心なのだけど、水以外でも“涼しさ”を感じさせてくれるのが、ウォーターランの面白いところだ。いやあ、それにしてもリアルなゾンビだった……

あの大男はもしかして……

コース途中にはグルメゾーンがあるので飲食も自由なのである 【スポーツナビDo】

 さて、命からがらゾンビゾーンを脱出すると、なんだか美味しそうなにおいが漂ってくる。それもそのはず、このウォーターランにはグルメゾーンが設けられていて、焼きそばやかき氷、冷たいドリンク、さらにはお酒も販売されている。ちょっとした休憩どころか、ランニングを忘れて宴会もできてしまいそうな勢い。このユルさがファンランのいいところですよね。

あそこで放水している大男は……第64代横綱の曙さんだ! 【スポーツナビDo】

 カイジのようにフラフラと売店に並びかけた僕でしたが、勤務中だということを寸前で思い出してしまったので、ビールには手を出さずにジッと耐えながらグルメゾーンを通過。すると、アレ? やたらとデカイ人が強力放水銃でランナーの前に立ちはだかっている。……僕はこの大男を知っているぞ。第64代横綱の曙さんだ! 今大会にゲスト出演しており、参加者に塩ならぬ水をまいて喜ばせていたのだ。横綱から水をぶっ掛けられるなんてそうできないレア体験。みんな進んで曙さんに水をかけられていました。

1500人vs.1500人の水風船バトル

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 曙ゾーンを越えると、いよいよゴール! しかし、これで終わらないのがウォーターラン。むしろ、本番はここからなのでした。今大会、1日6000人が参加し、それを4つのグループに分けて時間差でスタートするウェーブ方式をとっているのだが、そのうちの2グループ同士が水風船で戦うバトルが待っていたのだ。

水風船バトルがスタート! イベント最大の盛り上がりを見せていた 【スポーツナビDo】

 要するに、1500人vs.1500人の水風船バトル! これこそがウォーターラン最大の目玉なのである。号砲と同時に飛び交う水風船の数々に会場は大興奮! ゲスト参加していたウォーターラン応援団長のはるな愛さんは、なんと無謀にも両グループのど真ん中を突っ切るという男気あふれる行動で全身ズブ濡れ。そして、参加者はというと、誰も彼も無礼講で水風船の弾がなくなったら今度は水鉄砲で放水開始と、興奮度MAXのままイベント終了となった。

夏の風物詩になりそうな予感

みんな笑顔でゴール 【スポーツナビDo】

 これはファンランにありがちなことなのだが、ウォーターランも速く走ることを目的にしていない分、1キロのコース中でまともに走ることはほとんどない。それでもゴール後にはひとしきり運動した後のような心地よい疲労感があるし、何より所構わず水鉄砲を撃って撃たれてズブ濡れになるのはとっても楽しいことだった。

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 このイベントは、もともとタイのソンクラーン(水掛け祭り)をモチーフとしており、ルールはたった1つ、どれだけ水を掛けられても決して「怒ってはいけない」世界でもっともピースフルなお祭り。イベント2日間のチケット1万2000枚が完売したことも含め、掲げるテーマどおり参加ランナーみんなの笑顔を見れば、初開催にして早くも大成功と言っていいだろう。今後、日本でも夏の風物詩としてますます人気が出そうなファンランイベントだと思う。

 また、ラン以外にも特設ステージでは、最新EDMから懐かしのJ−POPまで、ラン本編に負けない熱でDJが盛り上げてくれるので、1日中楽しめる“お祭り”となっている。

特設ステージでは応援団長のはるな愛さんもびしょびしょになりながら参加者を盛り上げていた 【スポーツナビDo】

 なお、今後、8月29日(土)〜30日(日)に名古屋、9月12日(土)〜13日(日)に大阪、9月19日(土)に九州、そして今年のファイナルとして10月11日(日)には沖縄でも開催予定。びしょ濡れになってファンランを楽しみたい!という人は、ウォーターラン公式サイトからぜひエントリーを!

(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)

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習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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