伝説のボクサーから教わる「礼儀と強さ」 親子でボクシングに挑戦!
「施設の子たちにミットを構えてパンチを打たせると、喜んで打ってくる子もいる。目に涙を浮かべ哀しみをぶつけてくる子、怒りを発して殴ってくる子もいる。SRSジムに来る子たちも、何かしらの想いを抱えているんですよ。想いの大きい・小さいは関係ないです。その子にとっての許容量はいっぱいなんですから」
ボクシングが体育の教科書になる
とはいえ、ジム内はひとつのコミュニティ。練習後にはプロ選手から一般会員まで分け隔てなく、自分が利用した場所を中心に掃除を行う。子どもたちも自然に見習い、率先して行うようになる。挨拶などの礼儀を含め、ジムでの経験を通して子どもたちの普段の姿も変わったと言う。
ボクシングは殴り合う競技、親としてはケガも心配なところだろう。対人練習ではお互いの経験や体の大きさを考慮して、上級者はディフェンスの練習に徹するなどの指導がされる。拳や手首など痛めてしまいがちなところには、レンタルのサポーターやバンテージなどを用意して、しっかりとケガを予防する。
子どもたちのスパーリングを見守りながら「おっ! いいパンチだ!」と声をかける元さん。プロの指導のもと、目の届くところで安全に楽しむことができる。子どもといっしょに始めるスポーツとして、ボクシングを選んでみるのはいかがだろうか。