2022春の甲子園「相性ランキング」
記事
夏の甲子園より、春の甲子園で強いのはどこか。探ったのは、今大会に出場する32校のセンバツとの相性だ。材料としたのは春夏の甲子園での勝率。これまでの春の勝率を1000倍にした数値から、同じく夏の数値を引いたものを「ポイント」とし、出場校をランク化した。
※編集注:京都国際は部内の13人が新型コロナウイルスに集団感染したため、17日に出場辞退を発表した
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解説
1位の日大三島は、過去に甲子園に出場したのは春夏とも1回。「春に強い」というには材料が少ないが、1984年の選抜大会で1勝を挙げており、89年に初戦敗退に終わった夏の選手権での実績を上回るのは確かだ。
2位の九州国際大付はこれまでに選抜大会に2度出場。初出場の82年は未勝利だったが、2011年には2回目の出場にして準優勝と大躍進を果たした。甲子園の土を7度踏んでいる夏の選手権はベスト8が最高成績であり、7回中5回は初戦で敗れている。
3位の浦和学院と6位の鳴門は、明らかに夏よりも春のほうが分がいい。どちらも甲子園出場は春夏とも10回前後を数えるが、夏の大会で浦和学院は負け越し、鳴門は勝率5割なのに対して、両校とも春の大会では大きく勝ち越している。浦和学院は10回出場している選抜大会でベスト8以上が6回、13年には優勝を果たした。一方の鳴門は8回の出場でベスト8以上が5回。今から70年以上前とはいえ、51年には優勝、翌52年には準優勝と2年連続でファイナリストになっている。
浦和学院、鳴門ほど出場回数が多くなく判断材料は少ないが、大垣日大(4位)も春の大会での実績が夏を大きく上回る。5回出場している夏は初出場の07年にベスト8入りしてから一度も2回戦を突破したことがなく、一方で春は3回の出場で2回ベスト4入り。07年には準優勝している。
春24回、夏23回の出場歴を誇る広陵(10位)も、選抜大会での実績が夏の大会より断然上だ。3回の甲子園優勝はいずれも春。ベスト4以上は夏の4回に対し、春は9回ある。春は初戦で姿を消した大会も多いため、勝率が夏と比較して圧倒的に高いわけではないが、「夏より春に強い」高校の代表格と言えるだろう。
同じ広島の名門・広島商(22位)は対照的に夏に強い。選抜大会では負け越しているが、夏の甲子園での勝率は7割を超える。優勝回数を見ても明白で、春は1回、夏の選手権では日本一に6度輝いている。
他の伝統校では天理(17位)と星稜(21位)にも、広島商と同じような傾向が見られる。特に星稜は、春の勝率が4割を辛うじて超える程度。実質13回の出場で半数以上の7回が初戦敗退であり、夏には4回ある4強入りはいまだ果たせていない(ベスト8が3回)。
春夏連覇を2度達成している大阪桐蔭(19位タイ)も、春の勝率が夏を下回っている。だがこれは、夏の勝率が.864という驚異的な数字であるゆえだ。春の勝率も夏同様に今大会の出場校の中でトップであり、春も夏も強い“最強校”と言うことができるだろう。
(企画構成:YOJI-GEN)