W杯予選で招集された日本代表を振り返る コンディション重視、明確なハリルの基準
W杯予選で突出した数字を残す本田
ハリルホジッチ監督の起用法にはどんな傾向があるのか。W杯予選を振り返る 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
ここまで全18試合にフル出場している選手は吉田麻也1人だけ。もちろんけがなどによる主力選手の欠場もあるが、その時に調子の良い選手を起用する傾向が強い。選考の際のスカウティングもそうだが、合宿でもハートレート(心拍数)などのフィジカルデータを取り、試合で良いパフォーマンスができるかどうかのバロメーターにしている。
コンディションが悪ければ使わない。それは実績のある香川真司や本田圭佑も例外ではないが、メンバー選考の段階では優遇されていると見られても仕方ない。その大きな理由は、ここまで数字上で結果を出しているからだ。期待の高さから、少しでも良くないプレーをすると指摘されやすい選手たちだが、W杯予選で本田圭佑は7得点5アシスト、香川真司も6得点3アシストを記録している。
【データおよび画像提供:データスタジアム】
中盤は交代カードを切る機会が少ない
【データおよび画像提供:データスタジアム】
中盤も11人が出場しているが、FWは10人が3試合以上に出ている一方で、MFは6人と少ない。特に守備的MFはイラク戦で井手口陽介が負傷交代したようなアクシデントを除き、交代カードを切る機会が少ない。基本的に、中盤の選手には90分を通したプレーを求め、前線は勝負のカードを切られやすいということだ。