学生主体でつかんだ6季ぶりの1部。國學院大主将・高橋健太朗「次につながるチームへ」

全日本大学準硬式野球連盟
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國學院大學が6季ぶりに東都1部へ戻ってきた。今年6月に行われた東都1部・2部入れ替え戦。2部優勝した國學院大は東洋大に先手2勝し、見事1部昇格を果たした。2023年春以来の1部だ。

2部と3部を経験し、長く1部から遠ざかっていた國學院大。そんなチームを再び1部の舞台へと導いたのは、主将・高橋健太朗(3年=拓大一)だ。

春リーグは8勝2分けと断トツ1位で優勝。それでも入れ替え戦の緊張感は特別だった。チームを引っ張る立場として、高橋は昇格の喜びよりも「安心」が沸き起こった。

「ダブルプレーで勝利して昇格が決まった瞬間は、正直なところ、嬉しさよりも安堵の気持ちが強かったです」とふり返る。

「背中で引っ張るタイプ」と話す高橋主将。本岡学生監督と連携して勝利を求める 【全日本大学準硬式野球連盟】

 国学院大の強さは練習の集中力にある。全体練習は週1回のみ。各自が行う自主練が濃いものになり、全体練習でその成果を見せるという連鎖が生まれているそうだ。また、大きな原動力となったのは、チームとしてのまとまりだ。プライベートでも仲が良く、試合中どんな場面でもベンチからの励ましは絶えない。チームの一体感が全体練習だけで作られたものではないことが高橋を取材していると理解できる。高橋が主将として大切にしているのは、言葉よりも「姿勢」でチームを引っ張ることだ。

「キャプテンの大滝さん(快晴、4年=新潟明訓)は熱い言葉で引っ張るタイプでしたが、自分は練習の取り組む姿勢で見せるタイプです。もちろん言うべきことは言いますが」

 前主将の大滝は、昨年の東西対抗甲子園大会で東日本選抜の主将を務め、熱い男として全国から多くの注目を集めていた。その後任ということにプレッシャーを感じることはないのかと疑問を抱いた。しかし、高橋は「姿勢で見せる」という自分のスタイルを確立し、チームを1部昇格に導いた。

「我が我がという選手が多く、チームがまとまらないこともありました。でも自己主張が決して悪いということではないので、自分が率先してメリハリをつけるように声掛けをしてます」。

全幅の信頼を置いているのが、学生監督・本岡由馬(3年=國學院大學栃木)だ。タイムを取るタイミングやサイン、采配など、高橋は「すごいです!!」と評す。

「自分が気付けないところは本岡が指摘してくれたり、自分自身、視野が狭くなってしまうこともありましたが、本岡の客観的な見方に支えられています」。

主将としてチームを引っ張る高橋を、別の角度から支える本岡。昇格に導いたのは本岡の功績も大きい。東都1部のチームは多くが大人の監督がチームを率いるが、國學院大は学生のみ。1部で結果を出し続けるには、本岡のような学生監督の存在が欠かせない。

 6季ぶりに辿り着いた1部で待ち受けていたのはレベルの高さ。一時は1部優勝を掲げていたものの、実力の差を感じている。現在チームは、日大戦・専修大戦と敗戦。国士舘大戦では1勝2敗と勝ち点を手にすることができなかった。しかし、國學院大の捲土重来はまだ始まったばかり。一歩ずつ確実な歩みを踏み始めている。

大学野球最後のシーズンとなる主将の高橋は言う。

「後輩が来年も1部で活躍できるようなバトンタッチができたら嬉しい。まずはこれが目標です。そして、3年生全員でいい思いをして引退したいですね」。

文・法政大学Ⅱ部 小野寺百花(4年=宮城第一)
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著者プロフィール

準硬式野球は大学軟式野球競技として昭和20年代にスタートして以降、大学スポーツとして歴史を重ねてきました。2023年現在は約270校、約9400人が加盟。『学業とスポーツの両立』を体現するため、文系・理系・医歯薬系を問わず学生は活動しており、大学の講義・実験・実習を最優先にしてから本気で野球に取組んでおります。また、野球経験を問わず、未経験者、ソフトボール経験者、軟式経験者、女子選手などを積極的に受け入れ、ダイバーシティ・インクルージョンを実現しております。

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