体操男子ゆかインカレ王者の大阪体育大学・福島に聞く 「チームでは追う立場。6種目で戦える選手を目指す」
持ち味は高い姿勢を維持したきれいな着地
チームが一番力を入れていた前日の団体戦ではあん馬と平行棒でミスをして、チームの足を引っ張ってしまいました。種目別は、必ずメダルを取って借りを返したいという気持ちで臨みました。ゆかでは練習の成果をすべて出せたと思います。
――ゆかは、1年生だった昨年11月、社会人も加わる全日本種目別選手権でも3位になる快挙。ゆかで特に自信がある部分は
着地です。ただ止めるだけでなく、高い姿勢のまま着地できるところだと思います。お尻の位置が低くならず、審判から見てもきれいな着地を目指して、普段から練習しています。難度よりも、演技の出来栄えに自信があります。
――目指すのはゆかのスペシャリストか
いえ、6種目を通したオールラウンダーを目指しています。ゆかのほか、あん馬が得意ですが、課題の鉄棒と平行棒を磨いていきたい。
同期の山﨑、後輩の横山から大きな刺激
オールラウンダーとして、かなり高いレベルにいる選手です。率直に言って今の自分には届かない部分もありますが、ゆかでは勝負できると思っています。自分にはできない演技を間近で見て学べるので、彼の存在はとてもプラスになっています。
――1年生の横山大輝(スポーツ科学部、岐阜・済美高校)もインカレの種目別跳馬で4位入賞した逸材だ
6種目の合計では負けている部分もあるので、追いつきたいという気持ちがあります。
他の同期にも、自分よりできる技が多い選手がたくさんいます。だからこそ、負けていられないという気持ちになります。自分は高校時代から、「ここで甘えたら強くなれない」と考えて、みんなが練習していない時にも少しでも努力しようと意識してきました。
――ゆかのインカレ王者になっても、チーム内では追う立場か
はい。6種目の合計では自分より上の選手がいます。追いつきたいという気持ちで練習しています。
――体操を始めたのはいつか
3歳です。姉2人がトップスポーツクラブ(浪商学園が大阪体育大学で実施している子ども体育教室)に通っていたことがきっかけです。トップ、(大阪体育大学)浪商中学、浪商高校、大学と、この体育館で16年練習しています。
――大体大体操競技部の雰囲気は
元気でにぎやか。誰かが必ず声を出しています。
――指導者からは、どのようなことを学んでいるか
佐藤寿治コーチ(1988年ソウル五輪団体総合銅)のアドバイスは的確です。できていた技が崩れてできなくなった時も、一つの助言で修正できたことが多くあります。藤原敏行監督は、きれいな体操を大切にされる方で、膝やつま先、着地の一歩まで細かく見てくださいます。
アジア大会銅の築山と一緒に練習。演技を見て盗みたい
築山さんは、今は自分にとっては手が届かない存在ですが、一緒に練習していて、築山さんから見て盗むことも多いです。「自分も頑張らなければ」と火をつけてくれる大きな存在です。
――今年4月から、トレーニング施設として世界初となるAI体操採点支援システムが体育館に導入された。日々の練習で役立っているか
つり輪などで活用しています。力技での肩の角度や高さを確認することができ、減点を減らし演技の精度を高めるのに役立っています。
――大阪体育大学はスポーツに関する幅広い授業があるが、日々の授業が体操に役立つことはあるか
例えば、陸上の実技で学んだ走り方や助走には、体操の跳馬にも生かせる部分があると感じました。
――今後の目標は
12月の全日本種目別選手権でもう一度表彰台に立つことです。今回のインカレでは団体戦で悔いが残ったので、6種目を大きなミスなく最後までやり抜きたい。ゆかも磨きますが、その後は6種目全体を徹底して高め、6種目で戦える選手を目指します。
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