サキドリトッケン、佐賀三冠最終戦に登場!阻止する高知馬や新興勢力は現れるか/佐賀・ロータスクラウン賞データ分析

佐賀県競馬組合
チーム・協会

2025年優勝ソイジャガー 【撮影:佐賀県競馬組合】

第23回 ロータスクラウン賞(3歳、四国・九州地区交流、ダート1860m)
9月27日佐賀4レース 18時05分発走予定


佐賀三冠最終戦。今年の佐賀3歳世代はサキドリトッケンの一強ムードで同馬は佐賀皐月賞を制したが、九州優駿栄城賞ではカシノアミュレットが見事に逆転した。面目を取り返したいサキドリトッケン、フロックでないことを証明したいカシノアミュレットに対し、高知から2頭が遠征して立ちはだかる。
2016年~25年の過去10回に加え、舞台となる1860mの2023年以降のデータを元に分析する。

勝利は地元馬、2~3着は高知馬

佐賀7勝、高知3勝と、地元馬が強さを見せる。高知からの遠征馬が不在の年も2回あったが、遠征馬を迎えた8回のうち佐賀5勝で、やはり地元優勢と言えるだろう。
高知からの遠征馬は連対率42.9%、3着内率50.0%と、勝利まで届かずとも上位入着率は高い。

所属別成績 【表1】

差して上位入着の実績

地区交流重賞になると、力比較がポイントとなる。そこで、近走の実績別の成績をまとめたのが下表。
各地区の3歳頂上決戦にあたる「九州優駿栄城賞」「高知優駿」で5着以内だった馬はここでも強さを示しており、3着内率57.1%。今年は九州優駿栄城賞5着以内の馬の出走があり、信頼できそうだ。
一方で、高知優駿5着以内は不在。では、高知馬の力はどう判断すればいいのか。
一つのポイントになるのが、差して上位入着の実績があるかどうか、ということ。直近5走でこれに該当馬は3勝、2着2回で、勝率60.0%、連対率100%だ。高知馬で勝った全頭、さらに3着以内に入った7頭中5頭がこの項目に該当しており、かなり信頼性は高そう。

キャリア別成績 【表2】

近年は1番人気がやや苦戦

1番人気が6勝し、3着内率80.0%と信頼度が高い。ただ、16年~19年に1番人気が4連勝した影響が大きく、直近3回では昨年ソイジャガーが勝ったのみで、ほか2回は4着以下だった。上位人気3頭による決着は過去10回中1回のみで、やや人気薄(4番人気~6番人気)が1頭は上位入着するパターンが多い。
3連単の最低配当は1460円、万馬券は5回だった。

単勝人気別成績 【表3】

牝馬が好成績

牝馬が好成績を収める。1着、2着の回数は牡馬を上回っており、各6回。勝率、連対率、3着内率いずれも牡馬より高い数値だ。牡馬混合の重賞ではあるが、牝馬による割引は不要だろう。

性別別成績 【表4】

4番枠が好成績

2024年からは1860mに距離が変更された。
向正面に入ったところからスタートし、コースを1周半、コーナー6回のコースだ。

佐賀競馬場 【コース図】

同距離の2023年以降の全レースを対象としたデータでは、4番枠が有利。3着内率は6割近くに上る。両隣の3番枠、5番枠も好走率は悪くないが、6番枠以降は外枠になるにつれてやや低下傾向で、11馬枠のみ好走率が高くなっている。

馬番別成績 【表5】

差しも届くコース

同じく1860mの2023年以降、全レースを対象にした脚質別成績は下表の通り。
一般的には位置取りが後方になるにつれて好走率は低下する傾向にあるが、先行や差しの3着内率30%以上という点は中長距離戦ならでは。好位~中団から脚を伸ばす馬の好走も多い。

脚質別成績 【表6】

地元馬は中距離実績重視

似たコース形態での勝利実績は大きなあと押しとなる。佐賀所属馬で当レース3着以内に入った23頭中16頭が1750m以上で勝利経験があった(直近5走)。当レースと同じく向正面からスタートするコーナー6回のコースで、中距離実績もあるということになる。
中でも、佐賀所属で勝った7頭はみな1750m以上での勝利経験を有していた。

3着以内に入った佐賀所属馬のキャリア別成績 【表7】

データからの推奨馬は?

①九州優駿栄城賞5着以内
②1750m以上で勝利実績(直近5走)のある佐賀所属
③高知のレースで6番手以下から3着以内(直近5走)
④牝馬
⑤4番枠


サキドリトッケンは2歳時に佐賀重賞全制覇を果たした馬。
この世代を牽引してきた。
前走・関東オークスJpnIIでは終始後方のままシンガリ負けしたが、返し馬からの進みがいま一つ。川崎の砂や初の左回りなど合わない条件が重なった可能性が高い。
陣営は佐賀三冠最終戦に狙いをすまして、選定されていたサマーチャンピオンJpnIIIなどは回避して状態を整えてきた。
九州優駿栄城賞は目標にされる形で2着に敗れたが、末脚が武器の牝馬。
①②④に該当。
さらに、3番枠の好走率もいい。

カシノアミュレットは九州優駿栄城賞の4コーナーを先頭で回り、そのリードを生かしてサキドリトッケン相手に大金星を挙げた。
末脚が武器のライバルに勝つにはこの形しかない、という内容で強さを見せた。ただ、休養明け初戦の前走が古馬相手のBクラスだったとはいえ、シンガリ負け。道中は力みが見られ、それも影響したかもしれない。
①②に当てはまる。

春二冠とは別路線組からはシトリンテソーロ。
JRA未勝利から5月に佐賀移籍初戦を迎え、5戦3勝、2着2回で、オール連対中だ。
中でも前走は古馬相手のCクラスの1750mで勝っており、距離実績はOK。
今回が重賞初出走で、どこまでやれるかだろう。
3着以内率6割近くの絶好枠・4番を引いた。
②④⑤に該当。

高知からは2頭が参戦。
実績的にはもうひと声ほしいところだが、どちらかを挙げるならパーティーメロディ(高知)。
6走前ではあるが、JRA未勝利馬との交流レースで7番手から差して3着がある。③のデータは直近5走を対象としているため、正確には該当しないが、近しい実績がある。

第23回 ロータスクラウン賞 【出馬表】


文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「Number」「netkeiba.com」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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著者プロフィール

佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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