5年ぶりの現場復帰。ジダン監督、フランス代表で新たな挑戦をスタート
ジダンはバロンドールに輝いた選手時代と同様、もしくはそれ以上の成功を監督としても手にした唯一無二の人物だ。彼は2016〜18年、そして2019〜21年にかけて率いた最愛のクラブ、レアル・マドリーにて計11ものタイトルを獲得している。これは多くの監督が生涯かけても手に入らないほどの数だ。
特筆すべきは、最初の3シーズンで成し遂げた歴史的偉業だろう。2014年からBチームのレアル・マドリー・カスティージャを率いていた彼は、2015/16シーズンの半ばに解任されたラファ・ベニテス監督の後を継いでトップチームの監督に就任。指導経験の乏しさを指摘する周囲の不安をよそに、カリム・ベンゼマ、ギャレス・ベイル、クリスティアーノ・ロナウドらが前線に並ぶスター集団を見事にまとめ上げ、チャンピオンズリーグ3連覇へと導いてみせた。
2018年の夏、ジダンは「クラブは新たなリーダーを必要としている」として一度クラブを去ったものの、2019年の3月には迷走するチームを救うべく電撃復帰を果たした。そして翌2019/20シーズンには、自身2度目のラリーガ EA SPORTS タイトルを手にする。とりわけ世界が未曾有のパンデミックに翻弄される中、無観客で再開されたリーグ終盤に実現した10連勝の偉業は、選手たちの心身を巧みにコントロールする彼の手腕を改めて証明することになった。
フランス代表での新たな挑戦
ジダンにとって代表チームを指揮することが新たな挑戦となることは間違いないが、過去の経験を生かせる側面もある。パンデミックのさなか、彼は厳格な衛生プロトコルを守りながらバルデベバスのトレーニングセンター内で日々のトレーニングとホームゲームに臨まなければならなかった。その間には、極めて異例な状況下でスター集団のモチベーションと集中力を維持することも求められた。これはワールドカップやEUROといった数週間に渡る大会の期間を通し、控えメンバーも含めた全選手のモチベーションを高く保ち続ける必要がある代表監督のタスクに通じるところがあるかもしれない。レアル・マドリーの監督時代、ジダンは次のように語っている。
「優れたタレントと豊富な経験を持つ選手たちと仕事をする際、最も重要なのは彼らの平静を保つことだ。私自身、選手時代にそれを必要としていたからこそ、そのようなアプローチを心がけている」
ラリーガ EA SPORTS やチャンピオンズリーグの制覇により、クラブレベルでは監督としての手腕を十分に証明してみせた。選手時代に1998年のワールドカップやEURO2000優勝を成し遂げている彼は、これからフランス代表の監督としても同様のタイトル獲得を目指すことになる。
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