インユアパレス、ハンデを生かして重賞初制覇へ!持ちタイムとデータから高知・ミスズグランドオーにも注目/佐賀・サマーチャンピオンJpnIIIデータ分析
9月3日佐賀11レース 20時00分発走予定
真夏のハンデ重賞・サマーチャンピオン。JRA馬を迎えてのダートグレード競走ながら、ハンデの妙で地方馬の好走も見られるレースだ。ハンデ59kg以上の勝利は直近10年ではナシ。今年はトップハンデ59.5kgを筆頭に59kg以上が2頭で、データ的に悩ましい一戦となりそうだ。
ここでは2016年~25年の当レース過去10回のデータを元に分析する。
JRA馬は過去10回中6回で3着以内独占
そうした中でも地方馬も奮闘しており、ここ2年連続で地方馬が3着以内に入っている。特に兵庫は3着以内5回を誇るが、今年は出走馬がナシ。今年は地元・佐賀と高知からのみとなっている。高知は過去10回で3着以内0だが、昨年ジュゲムーンが5着。3歳馬ながら53kgは相対的にハンデがやや見込まれた感があった。
※赤枠は今年、出走馬がいる地区
3連単万馬券は4回
「単勝3番人気以内が複数頭、3着以内に入った」という条件に広げると、前述の2回を含めて過去10回中7回に上るが、もう1枠に人気薄が入るなどした結果、3連単万馬券は4回あった。
過去10回で3連単最安配当は1140円(1番人気→3番人気→2番人気)、最高配当は19万3800円(★8番人気→6番人気→★3番人気)
★印は地方馬
ハンデ59kg以上は未勝利
とはいえ、軽ければ有利とも言いづらく、上手くバランスが取れているのが54kg~57kg台。ただ、このうち56kgのみ好走率が低くなっている。
地方馬は52kg~55kgの馬が3着以内に入った。
小回りの前有利
差しも3着以内11回と悪くない。11頭はみな上がり3ハロン38秒3以下の末脚を使っていた。
ハンデと逃げ・先行の相関
そこで下表のうち折れ線グラフに注目したい。59kg以上のハンデを背負ったJRA馬は7頭いたが、3番手以内につけられたのはわずか2頭(黄色)。馬によって脚質が異なるとはいえ、重たい斤量では前付けしづらいことが分かる。
一方、53kgの軽ハンデで3番手以内につけたのは2頭のみだが、いずれも3着以内に粘り込んだ。
2枠×JRA=3着内率100%
2枠にはJRA所属馬が入ると、[1,3,1,0]で3着内率100%。昨年もエンペラーワケアが2着で、要注目の枠だ。
フレッシュなJRA馬か、熟練の地方馬
データからの推奨馬は?
②JRA馬で2番枠
③JRA馬で4歳~5歳
④地方馬で52kg~55kg
⑤地方馬で6歳~7歳
⑥59kg未満で逃げ・先行
⑦差しなら近走で上がり3ハロン38秒3以下の実績
インユアパレス(JRA)はあと一歩の競馬が続く。
黒船賞はスタートで躓いて後手を踏みながらも3着、前走・東海SはJRAの重賞の舞台で4着。いずれもマテンロウコマンドより斤量が1kg軽い中で後塵を拝し、今回も斤量1kg差は変わらないが、相手が59.5kgとそもそもの斤量がかなり重たくなるため、逆転もあり得る。
今回の58.5kgは2走前で背負って3着の実績があること、また東海Sでは好スタートから4番手につけており、今回も逃げ・先行しそう。
5歳で③⑥に該当。
トップハンデのマテンロウコマンド(JRA)は59.5kgを克服できるかが最大の鍵。
小回りでコーナー4回の園田と高知で重賞を勝っており、当コースの舞台相性はいいだろう。
2番枠はJRA馬にとっては3着内率100%好枠。あとはこの斤量でどのくらいのスタートダッシュをつけられるか。
4歳で②③に当てはまる。
ミスズグランドオー(高知)はJRA時代はオープンクラスに在籍していた。
圧巻だったのは2走前の地元戦で、不良馬場で1日を通して速いタイムが出やすかったとはいえ、レコードに0秒1まで迫った。ということは、同舞台の黒船賞と時計比較では十分通用するほどの走り。
重賞勝ちが佐賀と金沢で、地元・高知の重賞では勝ち切れないことからも、スピードが生きる軽い馬場の方が合っており、佐賀は好相性だろう。
斤量54kgで、欲を言えばあと1kg軽ければ、との思いもあるが、④⑥に該当。
ハッピーマン(JRA)は重賞2勝がいずれも園田1400mで、「小回り」「短い直線」「コーナー4回」という点で当レースと共通点が多い。
ただ、近走の走りからはどのくらい前付けできるか。
4歳で斤量58.5kg。③に該当。
面白そうなのはストレングス(JRA)。
大恵総合研究所の格言に「外枠のシニスターミニスター」というものがあり、同産駒で大外枠に入った。
斤量57kgはJRA馬で最軽量で、5歳。
①③、場合によっては⑥にも当てはまる。
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「Number」「netkeiba.com」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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