【U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1 注目チーム&選手⑤】 藤枝明誠/髙平爽太
初戦で宮崎工業を79-63で下すと、昇格決定戦では「U18日清食品トップリーグ」創設以来の常連校である福岡第一と激突。序盤から福岡第一の厳しいディフェンスに苦しめられ、終盤にリードを許す苦しい展開を強いられたが、シックススマンの山城空楽らの粘り強い働きで食らいつき、最後はエース・渡邊聖のクラッチシュートが連続で決まって62-59と逆転勝利。2年ぶりとなる「U18日清食品トップリーグ」復帰の切符をもぎ取った。
チームを率いる金本鷹コーチは、この価値ある勝利と復帰についてこう力を込める。
「入替戦を勝ち抜いての出場に大きな価値を見出しています。だからこそ、一戦一戦に目的を持って戦っていきます」
インターハイ3回戦、同東海ブロックの中部大学第一に敗れたあと、金本コーチはチームが抱える根本的な課題について率直に語った。大会の約2週間前からチームが一つになり切れていない兆候があったと明かした。
「チームメイト同士が信頼し合えていない部分があったり、中学時代の実績がある選手が多い中で『俺が、俺が』となってまとまり切らなかったりしたところが、課題として出ました。精神的な未熟さゆえにプレーにもムラが出てしまい、良いゲームと悪いゲームの差が激しくなってしまっています」
ボックスアウトやフィジカルの強度といった技術・体力面に加え、苦しい時間帯に誰がチームを支え、いかに全員が同じ方向を向いて戦えるかというメンタル面の成熟が、「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」での最重要テーマとして浮き彫りになった。
発展途上にあるチームを束ね、長いリーグ戦を牽引する絶対的な大黒柱が、ポイントガードを務めるキャプテン・髙平爽太(3年)だ。高いゲーム支配力と冷静沈着なゲームメイクを持ち味とする髙平は、激戦となったインターハイでもコートに立ち続け、獅子奮迅の働きを見せた。
インターハイ敗戦後、金本コーチが体育館の片隅で最も長く言葉を交わしたのが髙平だった。指揮官は髙平への全幅の信頼と覚悟をこう語る。
「キャプテンとして、昨日も今日も35分以上出ずっぱりでチームを引っ張ってくれました。彼には『俺はお前と心中したい』と伝えました。プレー面だけでなく、普段の日常生活からキャプテンとしてやれることを全部やっていこうと。彼一人に背負わせるのではなく、我々スタッフも一緒にチームを作っていこうと」
この夏を越え、「U18日清食品トップリーグ」の開幕に向けて髙平自身もキャプテンとしての自覚と覚悟を研ぎ澄ませている。
「全国屈指の強豪チームとの対戦を通して、自分たちの実力がどこまで通用するのか挑戦できることを、楽しみにしています。まずは素晴らしい環境の中で試合ができることに感謝し、優勝目指して一戦一戦チーム全員で戦います」
チームの課題である一体感を醸成するため、自らが先頭に立ってチームを牽引する決意だ。
「キャプテンとして、どんな状況でもチームが同じ方向を向いて戦えるよう、コート上では声とプレーで仲間を鼓舞し、コート外では日々の生活や準備から責任ある行動を徹底し、長期リーグを戦い抜けるチームを作ります。アグレッシブなチームディフェンスを武器に相手を守り、ディフェンスから走ることが強みです」
部訓である「熱誠一心」の文字どおり、選手一人一人が熱い誠意と情熱を一つに束ねられるかどうかが、藤枝明誠の命運を握っている。
「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」の戦いは、夏に露呈したチームの精神的課題と向き合い、真の強豪へと脱皮するための絶好の試練となる。キャプテン髙平爽太を中心に、渡邊の決定力、エマニュエルの高さ、福本のエナジー、そして台頭する下級生たちの力が一つの塊となったとき、藤枝明誠は全国の頂点へと駆け上がる真の強さを手に入れるはずだ。一戦ごとに成長を遂げる彼らの熱い戦いに注目したい。
また、熱気あふれる会場の模様をより多くの皆様にお届けできるよう「U18日清食品トップリーグ公式YouTube」では全試合配信が決定しております。日本中を “沸かす” U18世代国内最高峰の戦いを放送・配信でもご観戦ください。
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