【週刊グランドスラム368】3連覇を狙うマツゲン箕島硬式野球部をはじめ4強が東京ドームへ!!――第50回全日本クラブ野球選手権大会
開催地も神宮、後楽園、横浜と関東圏の主要球場を巡り、1979年からは西武球場に定着。日本最古のクラブ・函館大洋倶楽部の創部90周年を記念し、1996年の第21回大会を函館で行なったのを皮切りに、西武球場と隔年で岩手、長野、奈良、静岡、栃木、山口でも熱戦を繰り広げる。
その後、再び西武での固定開催を経て、2021年から地方と関東圏の隔年開催となり、2021年は岐阜、2023年は新潟、昨年は愛媛で行なわれ、今大会は宇都宮清原球場、川崎市営等々力球場、俣野公園・横浜薬大スタジアムに大会史上最多となる24チームが集まった。
オンラインで実施された組み合わせ抽選では、最多11回優勝を誇る全足利クラブ、同7回で2024年からの3連覇を狙うマツゲン箕島硬式野球部、同5回優勝の大和高田クラブと、優勝回数ベスト3が同じブロックに。準決勝と決勝は第97回都市対抗野球大会決勝の翌9月7日に東京ドームで行なわれるため、ベスト4を目指す戦いが熱く展開された。
宇都宮の開幕戦では、全足利クラブとマツゲンが対戦。2回表に四番・竹中夢翔の三塁打から首尾よく先制したマツゲンは、4回表にも1点を追加。その裏に全足利クラブも1点を返したが、マツゲンは5回に2点、6回にも3点を奪って突き放す。
だが、地元の大声援を受けた全足利も意地を見せ、9回裏にはマツゲンの守備の乱れにもつけ込んで1点差に迫り、なお二死三塁。それでも、マツゲンの六番手・中田惟斗が三振を奪って逃げ切った。
都市対抗予選で敗れたライバルにリベンジして聖地へ
二回戦から登場した大和高田は、昨年の準決勝で7対0の7回コールド勝ちした福岡トヨタ硬式野球クラブFTサンダースの再挑戦を受け、またも7対0で7回コールド勝ち。6月の都市対抗近畿二次予選では、マツゲンとともに複数の企業チームを倒し、直接対決でも7対4で白星を手にしている。長くライバル関係にある宿命の対決は、今大会では東京ドーム行きをかけた大一番だ。
先手を取ったのは大和高田だった。2回裏に二塁打と犠打の一死三塁から、空處勇気の三ゴロをマツゲンの竹中が捕球するも、送球が本塁を狙う三塁走者に当たって生還。岡 大貴が右前安打でつなぎ、西浦太智のスクイズで2点目も奪う。
その後は大和高田の大森寛佑、マツゲンの中田と両先発が無失点で進み、6回表のマツゲンは竹中と杉浦玲吏の安打で一死一三塁のチャンス。ここで、ランエンドヒットを仕掛け、藤田希和の二ゴロの間に竹中が還る。
マツゲンは8回表にも一死三塁とするが、大和高田の二番手・西 陸和が踏ん張り、2対1と大和高田がリードしたまま9回を迎える。「最後まで諦めない」戦いを持ち味とするマツゲンの本領発揮はここからだ。
先頭の坂井祐斗が積極的な姿勢で中前に弾き返すと、湯浅公貴はきっちりと犠打を決め、松田陸斗はセーフティ気味のバントで二死三塁。二番の浅井颯茉はボールをしっかりと見極め、三遊間を破る同点打を放つ。小池倖史郎が内野安打でつなぐと、竹中は難しい変化球を拾って右中間への逆転三塁打。その裏は、7回から登板した奥田貫太が締め、マツゲンは4対2で3連覇への道をつなぐ。
どこで力尽きても不思議ではない険しい道。それでも、史上3チーム目の3連覇へ続くなら、マツゲンにとっては走り甲斐があるだろう。
取材・文=横尾弘一
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