竹内みや(桜花学園)×細澤幸生(大阪薫英女学院)「チームで勝ちにいくスタイルが問われる大会」
「相手をスカウティングし、その出方によってどう対応するかの準備は、リーグ戦で身につくもの。自分たちのやりたいことがやれる試合展開なら良いですが、そうでない時に次にどういう手を使っていくか、それに対して相手が対応し、それに自分たちがまた対応していく『やり合いの文化』は、日本にまだ足りないところです。ダメなところはすぐ切り替え、良ければ継続する。そんな40分間の遂行能力を高める意味で、このリーグ戦はすごくありがたい大会です」
では、実際に選手たちはどう感じているのでしょうか。女子のU17日本代表としてFIBA U17女子ワールドカップに出場した竹内みや選手(桜花学園)と細澤幸生選手(大阪薫英女学院)の2人にも話を聞きました。
そんなU18日清食品トップリーグでの『やり合いの文化』について、竹内選手は「相手のプレーを研究して、どう対応するかを話し合っていく中で、チーム内でのコミュニケーションがすごく増えます。そうすることでチーム全体の共通認識とかバスケIQ自体が一気にレベルアップしていると感じられるのが楽しいです」と、大会を戦う中でのチームの成長を感じ取っています。「U18日清食品トップリーグでそれを経験することで、コミュニケーションやバスケの理解度のベースが引き上げられるし、そうなるとトーナメントの大会でアジャストする時間がほとんどなくても良い準備ができるようになります」
細澤選手は「薫英はスカウティングをかなりやるチームだと思います」と語ります。「薫英にはすさまじい運動能力を持っている選手がいるわけではありません。普段から相手を研究して、ストロングポイントを抑えて、チームで勝ちにいくスタイルですし、それが問われる大会だからこのリーグ戦は面白いです」
また細澤選手は、コミュニケーションの能力が高まることは日本代表にも生きると自信を持っています。「いろんなチームから選手が集まる日本代表では、周りを見てしっかりコミュニケーションを取る能力がいつも以上に必要になります。普段からコミュニケーションを取っていることで代表でもやりやすくなります」
去年の大阪薫英女学院は夏から冬にかけて、まさにU18日清食品ブロックリーグ2025の期間中に急成長しました。細澤選手もインターハイでのスモールフォワードからパワーフォワードにコンバートされ、激しいチーム内競争の中で実力を養いました。「去年の私たちはU18日清食品ブロックリーグを戦いましたが、相手がどこであれしっかりスカウティングして戦っていました。3年生の先輩たちが『全試合で圧勝』に燃えていたのもそうですが、私たち2年生にも自分たちの代でU18日清食品トップリーグに出場したいという意欲がありました。下級生だけでプレーする時間帯も多く、多くのことを試しながら、絶対に勝つという気持ちで戦っていました」
去年は自分たちがU18日清食品ブロックリーグを戦いながら、「U18日清食品トップリーグはすごく見ていました」と細澤選手は振り返ります。「留学生のいないチームが、留学生のいるチームにどうアジャストしているかをチェックしていました。薫英は留学生に取られた分より多くの得点を取って勝つ、そのためにどうするか、というバスケをしています。留学生のプレーをチェックするのはもちろんですが、それより留学生にどう対応しているかを見ていました」
その細澤選手の印象に残っているのは明豊との試合です。「私たちは『全試合で圧勝』を目標にしていて、その一つが100得点でした。ラスト10秒で98点という状況で誰に任せるかとなった時、それまでだったら挙がらなかった私の名前が出て、自分でも『もぎ取ってやる』という気持ちが生まれました。それは私の中で大きな成長だったと思います」
一方で竹内選手は、精華女子との試合を昨年のU18日清食品トップリーグ2025で印象に残っている試合に挙げました。
「自分のプレーに迷ってしまい、自分が成長できているのか不安な時期があったのですが、精華女子戦ですべてが上手く噛み合いました。3ポイントシュートが決まる感覚がつかめて、その結果ドライブも今まで以上に上手く行くようになりました。あの試合でトンネルから抜け出せたし、その良い感覚がその後も残り続けたので、すごく印象に残っています」
細澤選手は「今年の薫英は去年の三輪美良々さんのようなエースはいませんが、全員が得点を取れるのが良さなので、チームで勝ちに行くスタイルで優勝を狙います。私は去年は堅実なプレーが取り得でしたが、今年は泥臭いプレーに加えて得点面でもチームを引っ張れるように。個性豊かなチームをまとめる部分も自分が先頭に立ってやっていきたいです」と、最上級生らしい責任感を語りました。
そして竹内選手は、チームが掲げるテーマ『桜花一丸』を大事にしたいと言います。「チームが一丸になって戦う桜花学園を見てほしいです。昨年以上に桜花学園らしい、桜花学園らしさに溢れたチームになっているところに注目してください。私個人としてはドライブやシュートで皆さんの期待に応えるのはもちろんですが、チームを優勝に導くガードになりたいので、チームを勝たせるゲームメークを見せたいと思います」
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