「日本一」を目指して88チームが競う~天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会
決勝は6年ぶりに元日開催が復活
本大会は1921(大正10)年に「ア式蹴球全国優勝競技会」として始まりました。第1回はわずか4チームの参加で、会場は東京の日比谷公園にあったグラウンドでした。第二次世界大戦という苦難の時期を経て、戦後に下賜された天皇杯を掲げることは、日本のサッカー選手の目標となり、憧れであり続けています。その一世紀を超える歴史の中では、わが国を代表する選手が活躍し、数多くの名勝負が繰り広げられてきました。
今大会は、J1、J2に所属する各20チーム、アマチュアシード枠で全日本大学サッカー連盟選出の筑波大学、そして都道府県大会を勝ち抜いて出場権を獲得した47チームの計88チームによるノックアウト方式で争われます。決勝の舞台はMUFGスタジアム(国立競技場)。そして元日開催が第100回大会以来、6年ぶりに復活します。
見る人の心を揺さぶるジャイアントキリング
今大会に先立ち、7月28日に「令和8年熊本地震」が発生しました。その影響で同県の代表決定戦は実施できず、大会要項に基づきJ3のロアッソ熊本が出場することになりました。チームにとって準備にも支障をきたす事態ですが、被災した多くの人々に少しでも良いニュースを届けようと、選手たちはいつにもまして全力で戦うことでしょう。その戦いぶりが注目されます。
福島県の代表決定戦で勝利した福島ユナイテッドFCにあって、1点を決めるなど健在ぶりを示したのが59歳の三浦知良。本大会で出場すれば、横浜FCに所属していた当時の第99回大会以来、7年ぶりの天皇杯出場になります。チームは1回戦で大山サッカークラブ(山形)と対戦し、勝者は2回戦で横浜F・マリノスに挑戦します。
今大会の初出場は秋田大学(秋田県)、山梨学院大学(山梨県)、長崎国際大学(長崎県)の大学3チームです。まずは1回戦を突破し、2回戦でJリーグチームの胸を借りたいでしょう。天皇杯はNHK、スカパー!のほか、JFATVでも視聴することができます。1回戦ではアトレチコ鈴鹿(三重県)対FC BASARA HYOGO(兵庫県)が配信される予定です。
頂点に立つのはどのチームか
昨年のJ1を制した鹿島アントラーズ、その鹿島を下して今年のJリーグ百年構想リーグに優勝したヴィッセル神戸も有力な候補でしょう。鹿島はJリーグ開始以降に限れば、最多5度の天皇杯優勝。神戸は昨年の決勝で町田に敗れ、連覇を逃した悔しさがあります。Jリーグでは東日本と西日本を代表する強豪で、リーグ戦との二冠も視野に入れているはずです。
百年構想リーグでそれぞれ3位、4位の好成績を残したセレッソ大阪、FC東京も虎視眈々とタイトルを狙います。昨シーズンのAFCチャンピオンズリーグ2で優勝したガンバ大阪は、カップ戦の戦い方に自信を深めているでしょう。第75回大会の決勝進出以来、6度の準優勝に甘んじているサンフレッチェ広島は、悲願に挑みます。Jリーグ発足以来、FC東京(第91回)、ヴァンフォーレ甲府(第102回)という2度しか優勝がないJ2勢は、波に乗れば思わぬ力を発揮して勝ち進む可能性があります。
この天皇杯をきっかけに、4年後のFIFAワールドカップへ新たなサイクルが始まるSAMURAI BLUE(日本代表)や、2028年のロサンゼルスオリンピックを目指すチームへ飛躍する選手の登場も期待されます。
天皇杯 大会公式インスタグラムをオープン
※リンク先は外部サイトの場合があります
編集部オススメ記事
※リンク先は外部サイトの場合があります
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ