勢いに乗っているのは、誰ですか?ソフトバンクの前田悠吾投手が無傷の9連勝。今季ワーストの5失点でも味方が10得点で援護。波に乗ってる時は、自分が不調でも助けてもらえる

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チーム・協会
【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
勢いに乗っているのは、誰ですか?ソフトバンクの前田悠吾投手が無傷の9連勝だ。今季ワーストの5失点。それでも味方打線が10得点の援護。波に乗ってるときは、自分が不調でも助けてもらえる。それが好循環を生む。初の二ケタ勝利へ王手をかけた。20歳はどんどん突き進む。

2日に仙台で行われた楽天対ソフトバンク。この日は試合前から断続的に雨が降る悪コンディションだった。

前田投手は初回と二回を三者凡退に抑えた。それでも三回にソロ本塁打を浴び、先取点を与えてしまった。四回には2点を奪われた。そして、六回にもソロ本塁打を浴びるなど2失点。この日6回を投げて5失点でマウンドを下りた。

ただ、三回に失点したのも、前田投手にとって19イニングぶりの失点だった。それまで無双のピッチングを続けていた証しでもある。この日5失点でも、今季の防御率は1.93。これまで、しっかり試合を作ってきたことを暗に示している。

だからこそ、今季は「前田伝説」が作られていた。悠吾が投げれば勝つ。それが、この試合では、味方打線の大量援護につながった。試合は10-6でソフトバンクが打ち勝ち、前田投手が9勝目を手にした。

前田投手はプロ3年目の20歳。滋賀県出身で高校は強豪の大阪桐蔭高校。2年春の甲子園で好投し優勝に貢献した。2023年のドラフト会議で、ソフトバンクから1位指名を受けて入団した。

2年目にプロ初勝利。そして3年目に大ブレイク。高卒3年目以内に開幕9連勝を達成したのは、1966年の堀内恒夫さん(巨人)以来3人目の快挙だ。堀内さんは通算203勝右腕。レジェンドと同じ記録を作れたのは、前田投手の未来を明るくするはずだ。

ソフトバンクの小久保裕紀監督は雨中の登板について「言い訳にはなりません。下(グラウンド)が悪いのは相手も同じ」と、この日の前田投手の投球に手厳しい。しかし、それが期待の裏返しであるのは間違いない。

8試合ぶりの複数失点を喫した前田投手。「きょうのような投球では、野手の方が良い攻撃をしてくれていてもチームに流れが来ない」と反省している。この反省が次の好投の糧となるに違いない。

勝ち続けるのは簡単ではない。高校野球では、夏の甲子園切符をつかむのに、チームが7~8連勝しなくてはいけない地方大会もある。

前田投手は大阪桐蔭時代、2年夏に甲子園の舞台に立ち、3年夏には地方大会で敗れた。だからこそ、勝ち続けることの難しさを痛感している。

勝つときには、投手が崩れても打線が援護してくれる時もある。打線が湿っていて、投手が無失点に抑えなくてはいけない時もある。勝つには、その時々の状況に合わせていかなくてはいけない。

前田投手の9連勝。自身初の二ケタ勝利まで、あと「1」。次は打線の援護を受けられないかもしれない。そんな時は相手を封じ続ける必要がある。

波に乗っている時こそ、自分を鍛える必要がある。前田投手が次の登板で、どんなピッチングをしてくれるか楽しみだ。
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