シリーズ 選手権大会出場チーム紹介~「インサイドストーリー夏草の賦2026」 第四話 倉敷ボーイズ(岡山県支部)
このシリーズは開幕に先立ち、各地の予選を勝ち抜き選手権大会への出場を決めたチームのインサイドストーリーを紹介する。
題して夏草の賦(はなし)。
シリーズ第四話は、16年ぶり4回目の選手権大会出場を決めた岡山県支部代表の倉敷ボーイズ。
準優勝続きだったこの一年。集大成の大会でみごとに有言実行!
新チームスタートにあたり、倉敷が目標に掲げたのは16年ぶりに夏季選手権大会に出場することだった。
新チーム発足後、最初の公式戦である9月の秋季中四国大会は、目標に向けて現在の立ち位置を知る試金石となる大会だった。
結果は岡山県支部予選の準決勝で敗退し、ベスト4に終わってしまったが、課題と手応えを掴んだ大会であった。
11月になると翌春の「スターゼンカップ春季全国大会」岡山県支部予選が開幕。
順調に勝ち進んだ倉敷は決勝に進出し、宿敵・岡山ボーイズと対戦するも5対7と惜敗。春季全国大会への道は閉ざされた。
春季全国大会予選での悔しさをバネに、一冬を超えて大きく成長した選手たちは、4月に躍動する。
中学硬式野球の頂点を決めるジャイアンツカップ岡山県予選。初戦で宿敵・岡山にコールド勝ちすると、再び決勝に勝ち進む。
しかし迎えた決勝戦では金光ボーイズに完敗。またしてもあと一歩のところで全国の舞台への切符を逃す結果となった。
選手権大会予選までに倉敷は3度決勝に進むも、いずれも敗戦という結果にスタッフや保護者はもちろん、選手たちが一番悔しい思いをしてきた。
そんな流れを変えようと、チームは予選を前に全学年による決起大会を実施。
新チーム発足時の目標を再確認するとともにチーム一丸となって目標を有言実行することを誓い、選手権予選に挑んだ。
結果は見事優勝し、集大成の大会で夏季選手権大会に出場するという目標に有言実行を果たした。
チーム全員の力で競り合いを制し16年ぶり4回目の出場を決める
16年ぶり4回目の出場を目指す倉敷と、春夏連続の全国大会出場を狙う岡山が対戦。
昨年11月の春季全国大会予選決勝と同じ顔合わせとなった。
先攻・岡山で始まった試合は初回、連続安打で無死一三塁とピンチを招くも、先発左腕・越智颯亮(おち そうすけ)が挟殺とダブルプレーにより無失点で切り抜ける。
するとその裏、倉敷は1番・滝澤 蓮(たきざわ れん)の安打を足がかりに1死二三塁とすると、4番・近藤貫太(こんどう かんた)の犠牲フライで幸先よく1点を先制。さらに相手エラーにより1点を追加する。
続く2回、先発・越智が三者凡退で切り抜けると、その裏の倉敷は2死満塁と追加点のチャンス。押し出し四球にバッテリーエラーもあり、3点を追加し5対0と試合の主導権を握ることに成功する。
先発・越智は3回に1点を失うも、巧みな投球で5回まで1失点と快投。終盤の6回、7回と疲れが見えたところで失点するも、最後は2番手・近藤が粘る岡山を抑え6対4で勝利。見事優勝を飾るとともに、16年ぶり4回目の選手権大会出場を決めた。
創部30年目の節目に選手権大会出場を勝ち取る
勝利だけを目的とせず、選手一人一人の将来と成長を見据えた、育成中心の指導を行なっているという。
また、学年や技術・能力に関係なく、チーム全員で「同じ時間・同じ量の練習」を行うことで、チームに一体感をもたらす効果もあると、監督の横山は話す。
過去には、「東北楽天イーグルス」の正捕手である太田光選手(2018年ドラフト2位)も所属し、倉敷でその後の野球人生の基礎を作った。
チームの柱は4番を担う近藤。打率、長打力ともにチーム1で、予選4試合で二塁打3本、三塁打1本と活躍を見せる。
主将でリードオフマンの滝澤は、決勝戦では4打席で3安打、1四球と全打席出塁の活躍。5割近い出塁率を誇る。守っては、扇の要の捕手としてもチームをまとめる。
エースの越智は巧みなコントロールと変化球を武器にするサウスポー。チーム一の防御率を誇り、抜群の安定感でゲームを作る。
他にも、リリーフとしても期待される右腕でムードメイカーの木村珂偉(きむら かい)。ミート力が高く、チーム2位の打率で打線を引っ張る、安福歩真(あぶく ふうま)など能力が高く個性豊かな選手を中心に、全部員一体となる野球で16年ぶりの選手権大会に挑む。
選手権大会出場という目標を有言実行した倉敷の選手たち。次なる目標の有言実行にも期待せずにいられない。
(原稿:広報委員会 文中継承略)
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