プロ21年目宅島美香-ステップ最長ブランクV
奮闘の一日。ステップ・アップ・ツアー最長ブランク優勝を成し遂げた宅島美香は、「本当に長くて、でも短かった」と、17年267日のこれまでを不思議な言葉で振り返った。
ステディーなプレーが持ち味。加えて、数多くの経験が1打差に迫られた最終パー5の18番で存分に発揮された。「リーダーボードを見たら、1打差でビックリです」と、苦笑したものの第1打、第2打に全神経を集中させ、絶好のポジションをキープ。残り62ヤードの第3打も「パーはセーブできる」と確信をもっていた。
とはいえ、この日の目標は通算15アンダー。加えて、バーディーをウイニングパットにしたいと強く念じたが、それは次戦以降の課題になった。
前半はすべてパーセーブ。目が覚めるように快進撃をスタートしたのはバックナインのスタート10番だ。残り52ヤードの第3打を58度でピン右2メートルへ。この日、最初のバーディーを決めた。
勢いに乗って、11番2メートル、12番2.5メートルと3連続バーディー奪取はお見事。アドバンテージを握り続けた。しかし、楽な優勝などなかった。15番でボギーを叩き、続く16番はバーディーパットを2メートルのショートで、少しプレッシャーがかかってきたことを意識。すぐさま、気分を一新してパーセーブに成功する。「あそこがキーホール。おかげで17番から私のリズムを取り戻せた」と話した。
もうひとつ。「試合に出場できないどん底の時は、(各スポンサーが開催する)プロアマなどに出ていたけど、新たな方々と出会うことも。人の輪が広がっていきました。悪いことばかりではないですよ」とも語った。常に、前向きな性格が待望のVを運んできた要因に違いない。
「今年の目標は1勝することだったから、今度は2勝目ですね。次戦のカストロールレディースは相性がいい。しかもコースを知っている。暑さとの戦いに備え、体調を整えます」。さらには、「ゴルフは私の生きがい。他は、何もできないから」と、達観したようにうなずく。年齢同様、まさに、不惑のゴルファーは生涯現役を誓った。
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