「今年の『G1』では自分の身体を限界まで追い込んで、優勝して、文句タラタラのうるさいファンどもを黙らせてやる!!」“前IWGPヘビー級王者”カラム・ニューマンにインタビュー!!
★注:このインタビューは、『G1』開幕前、7月6日に収録したものです。
撮影/山本正二
※リンク先は外部サイトの場合があります
■負傷に関しては「問題なし」という診断をもらった。まだ痛む箇所はいくつかあるけど、肩の回転に気を付ければ問題はないはずだ。
カラム 肩のことか? 肩の軽度の脱臼、後部三角筋の損傷、上腕三頭筋の損傷、骨挫傷、あと関節内の内出血があって、排液処置が必要だったんだ……。つまり、ツジ(辻陽太)は俺から王座を奪うことに成功したが、ここまでしないと手に入れられなかったというわけだ。
――そのケガは、リングのコーナーにスープレックスを受けたことが原因のように見えましたが、実際はどうだったんでしょう?
――『G1』は7月12日(土)から始まりますが、本日、私たちが話しているのは7月6日(月)です。今現在、肩の調子はいかがですか?
カラム 今朝の時点で、「問題なし」という診断をもらった。まだ痛む箇所はいくつかあるけど、肩の回転に気を付ければ問題はないはずだ。
――今年の『G1』で、3度目の出場となります。2025年から2026年の間で、こんなにも飛躍的な成長を遂げたレスラーはカラム選手以外にいないのではないかと。
カラム ヤングボーイとしてニュージャパンに来て、当時はUNITED EMPIREのグループ写真に入ることすら許されなかったが、ニュージャパンデビューと『G1』デビューを同じ年にはたして、そこからどんどん高みへ登り続けていったからな。
――トーナメント戦はシカゴ大会から始まります。アメリカでシングルマッチを闘うのは、今回が初めてではないでしょうか?
カラム そうだ。アメリカに行くこと自体が人生で初めてのことだ。プライベートの旅行でもアメリカには行ったことがない。
カラム ないね。一度、AEW『DYNAMITE』に出場した時、アレはカナダだったしな。今回が人生初めてのアメリカで、その目的がニュージャパンの『G1』で闘うために行くなんて、マジでクレイジーだよ。
――『G1』がアメリカで開幕することに関してなにか感じることはありますか?
カラム どうでもいいな。アメリカのプロレスファンどもは嫌いだが、最高峰のプロレストーナメントが国際的なものになるのは良いことだ。だが、俺はいつもと同じように闘うだけだ。肩を怪我したっていうのに、『G1』で最初に闘う男がアームドラッグや関節技を得意とするウエムラ(上村優也)だなんてバカげている、とは言わせてもらう。だが、事実そうなってしまっているし、それを乗り越えられれば、なんだって乗り越えられるさ。
■HOUSE OF TORTURE……あんなものはおふざけでしかない。無意味にレフェリーの気を引いたりして、滑稽という以外の何物でもないな。
カラム 自分のことをどう思われようが気にしない。だから不快でもなんでもないさ。2つのユニットの違いと言えば、俺たちが何かをするとき、あるいは誰かが俺のために何かをするとき、絶対に俺がその試合に勝つようにする。俺たちにとっては、勝利がすべてだ。
H.O.T……あんなのはおふざけでしかない。無意味にレフェリーの気を引いたりして、滑稽という以外の何物でもないな。7.19札幌大会ではその違いを目の当たりにするだろう。
■イギリス人レスラー“2人目”のIWGPヘビー級チャンピオン(ザック)vsイギリス人“3人目”のIWGPヘビー級チャンピオン(カラム)の闘いだなんて、サイコーじゃないか?
カラム その試合に関しては自分がどう闘うかわからない。ザックは前日にも仕事がある。けど、イギリス人レスラー“2人目”のIWGPヘビー級チャンピオン(ザック)vsイギリス人“3人目”のIWGPヘビー級チャンピオン(カラム)の闘いだなんて、サイコーじゃないか?
俺が今年優勝したら、イギリス人初の『G1』優勝者vsイギリス人“2人目”の『G1』優勝者にもなる。俺にとったらサイコーなことだ。ただ、アイツから肩だけは守っておかないとな。
■モロニー戦? 今の俺は“ビッグボーイ”だ。アイツとパワーファイトで闘うことだってできる。
カラム どうしてニュージャパンはこんなに手強い対戦相手とばかり連続で闘わせるんだ?
――それが『G1』というものなのではないでしょうか……。
カラム もっと休みをくれよ!
――……ともあれ、モロニー選手は打撃系の攻撃を得意とする選手で、さきほどカラム選手も仰ったようにとてもパワフルです。
――その時はどのような試合だったのでしょうか?
カラム 当時は、猫とネズミの追いかけっこみたいな感じで、ちょこまかと逃げ回ってはアイツが手の届かないところにいて闘っていた。けど今の俺は“ビッグボーイ”だ。パワーファイトで闘うことだってできる。俺がニュージャパンでヤングボーイだった頃以来、ひさしぶりのアイツとのシングルマッチだ。そして、そのころから俺はかなり成長している。
■ゲイブ、アイツは王座を人質にしている以外、なにもしていないように思う。
カラム 俺は今23歳で、来月で24歳になる。もうすでに、プロレス界で最も権威のある王座を勝ちとったし、プロレス界で最も重要なトーナメント戦の一つでもある『NEW JAPAN CUP』に優勝した経験もある。日本をコンプリートしたと言っても過言ではない。だから、やるべきことはたった一つ。『G1』に勝つことなんだ!
――ということは、GLOBAL王座はカラム選手にとってそんなに大事ではないと。
――辻陽太選手は海外でタイトルマッチを闘いたかったそうですが、結局アメリカで一度しかタイトルマッチを闘ってません。
カラム そうだ。それにゲイブ、アイツは王座を人質にしている以外、なにもしていないように思う。
――ゲイブ選手は、AEWでWAR DOGSとDeath Ridersどちらにも所属しています。今、ウィル・オスプレイ選手がAEWでDeath Ridersのメンバーとして加わったことで、ゲイブ選手とオスプレイ選手はチームメイトになったようですね。その状況について思うことは?
カラム わからない。なんだか、すべてがおかしい。前回ウィル(・オスプレイ)がニュージャパンに来た時、アイツは何度も自身がUNITED EMPIREであると言っていたが、今はDeath Riderのヤツらとつるんでいる。5.4福岡大会ではアイツに「オマエは一度去った。二度目はない」と言った。だから、次アイツが来日するときは、シッポを巻いて来るべきだ。
■OSKAR? アイツが俺の胸にチョップした傷がまだ残っているんだ。胸の傷口から出血したし、鼻も折れた。楽しい闘いになりそうだな。
カラム (ため息をついて)ちくしょう……。
――今年の『NEW JAPAN CUP 2026』で初対戦、OSKAR選手によるバックドロップでカラム選手は空中に飛ばされていましたね……。
カラム イスにも打ち付けられたな。マジで死にかけたよ! 3.4後楽園ホール大会と3.6大田区大会でアイツが俺の胸にチョップした傷がまだ残っているんだ。胸の傷口から出血したし、鼻も折れた。楽しい闘いになりそうだな。
――OSKAR選手は、ただの“Yuto-Ice選手のパートナー”ではないということを証明する意図を持って闘いに臨むと思いますか?
カラム そんなのはアイツ自身のせいだ。OSKARは、Yuto(-Ice)がマイクパフォーマンスをするたびに後ろでつっ立っているだけだ。Yutoがカメラに映ると、アイツは喜んでうしろに下がって控えめな態度をとる。証明すべきことはあるかもしれないが、俺やほかの誰かに対してじゃない。OSKARは自分自身に対して証明しなくちゃいけないんだ。
■ウルフができることと言えば、柔道の投げ技だけだ。YOSHI-HASHIとの試合を観ればわかる通り、一回のシングルで完全にバテていたじゃないか? どうやって9つの試合を連日闘っていくつもりなんだ。
カラム ああ、サイコーだな。アイツのことブン投げてやるよ。俺はアイツをレスラーとしてはまったくリスペクトしていない。いまだにヤングライオンみたいな恰好して、頭も刈っているんだぞ? アイツができることと言えば、柔道の投げ技だけだ。YOSHI-HASHIとの試合(『G1』出場決定戦)を観ればわかる通り、一回のシングルマッチで完全にバテていたじゃないか? どうやって9つの試合を連日闘っていくつもりなんだ。
カラム 少しは驚かしてくるかもしれないけど、どうなるかは見物だな? この試合はトーナメント戦の後半でもあるから、俺たち全員ヘトヘトな状態だろう。アイツがそこをどうやって対応するのかは気になるけどな。
■HENAREとはおもしろい試合になりそうだ。俺のヒザは彼のヒザより状態が良いから、彼よりも良いキックが出せそうだ。だが、HENAREの頭はメタルでできている。
カラム コレは厳しい闘いになりそうだな。HENAREも彼自身のインタビューで話していたが、俺が来日したての頃は「頭が痛いよ」「ここもあそこも痛い」「もしかしたら脳震盪起こすかも……」ってな感じで、彼によく泣きついていた。そうすると、彼はいつもこう返してくるんだ。「気にするな。大丈夫だ。ごはんを食べに行こう」ってな。そして、俺の面倒をよくみてくれたし、キックの仕方も教えてくれて、俺をより強く、よりタフに育ててくれた。
カラム 彼とは『G1』で闘うことになったらどうなるかってずっと語り合ってきた。今年いろんなことが起きる前から、おたがい怪我で長期休場する前から、俺がTHE PRINCEになる前からだ。おもしろい試合になりそうだ。俺のヒザは彼のヒザより状態が良いから、彼よりも良いキックが出せそうだ。だが、HENAREの頭はメタルでできている。だから、一回でもヘッドバッドを喰らっちまえば、俺は終わりだ。
■もし優勝したら1.4東京ドーム大会まで準備のために少しは休んでもいいかとは思ってる。
カラム ジェイク(・リー)だな。
――ジェイク・リー選手ですか。UNITED EMPIRE全員、準決勝に勝ち進むと思いますか?
カラム 彼は、彼のいるところどこででも常にトップにいた。だが、ニュージャパンで今までで一番ひどい怪我を負った。そのあと、あの狂気的なキャラクターを持って復帰してきた。
――ジェイク・リー選手は、膝の怪我と脊柱管狭窄症で15か月間休場していました。
カラム 俺も怪我をしてアパートの小さな部屋に籠り続けて頭がおかしくなるような経験をしたことがあるが、それはたったの数カ月間だ。ジェイクはそれを1年以上も経験したわけだし、クレイジーになって戻ってくるのも不思議なことじゃない。だが、一度調子づいてしまえば彼はすごいんだ。
――ほかにAブロックからは誰が準決勝へ進むと思いますか?
カラム オーイワ(大岩陵平)だと思う。アイツは“新世代”から少し遅れをとっているレスラーの一人だ。一歩前進して、ほかの俺たちと引けを取らない存在であることを証明しなければならないからな。
――昨年、カラム選手はダークホースとして優勝候補に挙げられることもあったかもしれませんが、今年は『G1』に勝つ可能性が非常に高いと考えられています。過去2年の『G1』優勝者は東京ドーム大会で王座に挑戦する権利を放棄し、代わりに10月の両国大会で王座に挑戦することを選びました。もしカラム選手が今年『G1』に優勝したら、どうしますか?
カラム 今年はけっこう慌ただしい。IWGPヘビー級チャンピオンとして今までで一番クレイジーなスケジュールをこなしてきたし、人生の中で最大とも思えるようなビッグマッチだって闘ってきた。今年の『G1』では自分の身体を限界まで追い込んで、優勝して、文句タラタラのうるさいファンどもを黙らせてやる! だから、もし優勝したら1.4東京ドーム大会まで準備のために少しは休んでもいいかとは思ってる。
――もしそうなったら、東京ドーム大会のメインイベントを飾る最年少レスラーになりますね。
カラム フフフ。もう一つ記録を破ることになるのか。いいじゃないか!(了)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ